教育制度の特徴
ボリビアでは、小学校1年生から中学校3年生までの9年間の義務教育があります。その後、3年間の高校に進むことができます。学校では、スペイン語を中心に使いますが、先住民の言葉(ケチュア語やアイマラ語など)も大切にされていて、多言語教育が行われているのが特徴です。田舎の学校では先生が少なかったり、教科書が足りないところもあるけれど、国全体で教育をよくしようとがんばっています。
教育方法
ボリビアでは、先生が黒板の前で教える「講義型」の授業が多いですが、最近は子どもたちが自分で考える力を育てる教育にも取り組んでいます。たとえば、自然について学ぶ授業では、地域の農業や山の暮らしとつなげて考えるなど、生活と学びを結びつけた教育が進められています。
また、村の学校では、年齢のちがう子どもたちが一緒に学ぶ「複式学級」もあります。小さな学校だからこそ、お兄さん・お姉さんが下の子を助けながら一緒に学ぶというあたたかい場面も見られます。
教育への取り組みや支援
ボリビア政府は「教育はみんなの権利」と考えていて、貧しい家庭の子どもたちにも教育が届くように工夫しています。たとえば、子どもが学校に通うと「ジュアナ・アソルド支援金」というお金がもらえる制度があります。これは、親が子どもを学校に行かせやすくするための支援です。
また、日本をはじめとする他の国からの支援も行われていて、学校の建設や教材の提供、先生の研修などが行われています。
子供達の1日の過ごし方
ボリビアの学校は、午前と午後に分かれた二部制になっているところが多く、子どもはどちらかの時間に通学します。午前クラスの子は朝からお昼まで、午後クラスの子は昼過ぎから夕方まで学校にいます。
学校が終わったあとは、家の仕事を手伝ったり、兄弟の面倒を見たりする子もたくさんいます。特に農村では、勉強と生活が一体になっている子どもたちも多く、学校の外でもたくさんの学びがあります。
教育と社会の関係
ボリビアの教育は、社会の中でとても大切な役割を持っています。ボリビアはたくさんの民族が暮らす国なので、教育を通して自分たちの言葉や文化を大切にする心を育てることが目標のひとつです。
また、貧困や格差をなくすために、教育は未来を変える力として考えられています。とくに女の子が学校へ行けるようになることで、将来の選択肢が広がり、社会全体がより良くなっていくと期待されています。
国が抱える教育の課題と未来
ボリビアには、教育を受けたくても受けられない子どもたちがまだいます。山や森の中の遠い村には、学校がなかったり、通学に何時間もかかる場合もあります。また、家庭の事情で学校をやめて働かなければいけない子もいます。
しかし、ボリビアの人たちは「みんなで変えていこう」とがんばっています。タブレットやラジオを使った遠隔授業の導入、新しい先生の育成、伝統と近代の両方を大切にした教育のあり方など、未来に向けた教育の希望が少しずつ広がっています。
教育と文化や価値観の関係
多言語教育が育てる「言葉と誇り」への敬意
ボリビアでは先住民族の言語(ケチュア語、アイマラ語など)を大切にする教育が行われており、自分たちのルーツや文化を誇りに思う心が育ちます。これは「自分らしさを大切にする価値観」につながっています。
自然と共に学ぶ教育から生まれる「地球と生きる」意識
農業や山の生活と結びついた学びを通して、自然の恵みに感謝する心、持続可能な暮らしを大事にする考え方が育っています。ボリビアの人々は「自然は家族の一部」と考える文化を持っています。
地域と共に育つ子どもたちの「助け合い」の心
複式学級や家の手伝いなど、地域や家族と関わりながら成長する子が多く、「みんなで支え合う」ことが当たり前という価値観が根づいています。これはお祭りや地域活動にも現れています。
教育を通じて学ぶ「平等」と「誇り」
ボリビアでは、先住民の子どもたちが自分たちの文化を否定されずに学べるようにと、「教育の平等」が重視されています。これは社会の中での文化の多様性を尊重する精神へとつながっています。
まとめ
ボリビアの教育は、自然とともに生きる生活の中にあり、多くの人の努力によって支えられています。まだ課題はありますが、言葉や文化を大切にしながら、すべての子どもが学べる未来を目指しています。
「学ぶことは未来をつくること」。ボリビアの子どもたちの姿から、そんな思いが伝わってきますね。
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