街を作り出す!建築家と建設業とは?
建築家や建設業は、私たちが住む家や学校、遊ぶ公園など、街の建物を作る仕事です。みんなの「あったらいいな」を形にし、快適で安全な暮らしを支える、とてもやりがいのある仕事です。
この仕事の最大の魅力は、自分のアイデアやデザインが、実際に建物という「形」になり、長い間たくさんの人に使ってもらえることです。例えば、みんなが毎日使う駅や、週末に家族と行くショッピングモールも、建築家や建設業の人がいなければ生まれませんでした。自分が関わった建物が、街の景色の一部となり、人々の思い出の場所になる。そんな大きな達成感を味わえるのが、この仕事の素晴らしいところです。
建築家と建設業の仕事とは?
建築家と建設業の仕事は、チームプレーで一つの建物を作り上げます。
建築家(設計) 「どんな建物にするか」を考える人
「たくさんの人が集まれる、明るくて楽しい学校を作りたい!」というリクエストに、どんな部屋が必要か、どんなデザインにしたらみんながワクワクするか、絵(設計図)を描いて形にします。安全性や使いやすさも、もちろん考えます。
建設業(施工) 「どうやって建てるか」を実現する人
建築家が描いた設計図をもとに、実際に建物を建てるプロフェッショナルです。土を掘って基礎を作ったり、大きなクレーンで鉄骨を組み立てたり、壁や屋根を作ったりと、たくさんの専門家(職人さん)が力を合わせて、設計図を本物の建物に変えていきます。
建築家と建設業の魅力!
- 地図に残る仕事ができる! 自分が作った建物が、何十年、時には100年以上もその場所に残ります。自分が作った学校や橋を、将来自分の子供や孫が使うかもしれません。
- チームで大きなものを創り上げる達成感! 建物作りは、たくさんの専門家との共同作業です。設計する人、現場をまとめる人、実際に手を動かす職人さん。みんなで力を合わせ、困難を乗り越えて建物が完成した時の喜びは、何物にも代えがたいものです。
- 人々の生活を豊かにできる! 「こんな家に住みたい」「こんな場所で遊びたい」という人々の夢を叶えることができます。快適な家、楽しい商業施設、安全な病院などを作ることで、社会に直接貢献できます。
- 平均的な年収と報酬 専門的な知識や技術が求められるため、収入も安定しています。建築士の平均年収は約586万円と言われています。(※厚生労働省「job tag」より)経験を積んで、難しい資格を取ったり、独立したりすると、さらに高い報酬を得ることも夢ではありません。例えば、有名な建築家になって、大きな美術館の設計を任されたら、一生の誇りになりますね。
- 常に新しい挑戦がある! 同じ建物は二つとありません。毎回違う場所で、違うデザインの建物を、新しい技術を使いながら作っていきます。環境に優しいエコな建物や、災害に強い建物など、社会の新しいニーズに応える挑戦が待っています。
建築家と建設業になるには?
- 色々な建物に興味を持とう! まずは、身の回りにある建物を見てみよう!好きなデザインの家、不思議な形のビル、居心地のいいカフェなど、お気に入りの建物はありますか?それはどんなところが素敵だと思いますか?
- 「作る」を体験してみよう! ブロックや積み木、段ボールなどで、自分だけの建物を作ってみよう。どんな形にしたら頑丈になるかな?どうすれば、もっと面白い空間になるかな?
- 絵を描くこと、計算することを楽しもう! 建物のデザインを描いたり、模型を作ったりするには、図画工作の力が役立ちます。また、安全な建物を作るには、算数や理科の知識も大切になります。
- 専門の学校で学ぼう! 高校や大学で、建築について専門的に学びます。デザインの描き方、安全な構造の計算方法、建物の歴史など、プロになるための知識と技術を身につけます。
- 資格を取ってプロフェッショナルへ! 学校を卒業し、実際に会社で経験を積んだ後、「建築士」などの国家資格に挑戦します。資格を取ることで、設計できる建物の規模が大きくなるなど、活躍の場が広がります。君ならどんな建物を設計してみたい?
この分野で有名なプロフェッショナル
アントニ・ガウディ
スペインのバルセロナという街で活躍した建築家、アントニ・ガウディ。彼は、「自然の中に完璧な形がある」と考え、波のような曲線や、森の木々のような柱など、自然をモチーフにした独創的なデザインの建物をたくさん作りました。代表作の「サグラダ・ファミリア」は、着工から140年以上経った今も建設が続いており、世界中から多くの観光客が訪れます。彼のデザインは、ただ美しいだけでなく、光の取り入れ方など、人々が中で心地よく過ごせる工夫に満ちています。
マーケィングの観点から見ると?
これからの建築は、地球環境に優しく、持続可能なものであることが世界中で求められています。太陽光や風など、自然のエネルギーをうまく利用する建物や、リサイクル可能な材料で作る建物など、新しい技術がどんどん生まれています。また、日本だけでなく、アジアやアフリカなどの国々では、これからたくさんの街が作られていきます。日本の高い技術力を持って、世界の国々の発展を手助けし、そこに住む人々の暮らしを豊かにする。建築の仕事は、国境を越えて、世界中の人々の未来を創造する、素晴らしい可能性を秘めています。
自由研究の例
テーマ 未来の学校をデザインしよう!
- 今の学校を調査しよう!
- 今の学校の好きなところ、もっとこうだったらいいな、と思うところはどこですか?
- 教室、体育館、図書室、トイレなど、それぞれの場所でどんな風に過ごしていますか?
- 未来の学校をイメージしよう!
- 「こんな学校があったら毎日楽しい!」と思えるアイデアを自由に考えてみよう。(例:屋上が全部遊び場になっている、教室の壁がホワイトボードになっている、給食がレストランみたいになっている)
- なぜそのアイデアが良いと思いましたか?
- 設計図を描いてみよう!
- 考えたアイデアを、絵や図にしてみよう。どんな部屋がどこにあるのか、間取り図を描いてみるのも面白いかもしれません。
- 模型を作ってみよう!
- 段ボールやペットボトル、粘土など、身近な材料を使って、未来の学校の模型を作ってみよう。立体にすることで、新しい発見があるかもしれません。
- 発表しよう!
- 作った設計図や模型を見せながら、君が考えた未来の学校の魅力を、家族や友達にプレゼンテーションしてみよう!
まとめ
建築家や建設業は、人々の夢や願いを「建物」という形にし、街を作り、未来を創造する仕事です。一つの建物を完成させるまでには、たくさんの困難がありますが、チームで力を合わせ、それを乗り越えた時の達成感は計り知れません。そして何より、自分たちが作ったものが、たくさんの人の生活を支え、笑顔を生み出す。そんな大きなやりがいと誇りを感じられる、素晴らしい仕事です。この記事を読んで、少しでも建築の仕事にワクワクしてくれたら嬉しいです。
関連書籍
身近な仕事について考えてみよう!
- 仕事のことを通じて学んだこと、楽しかったこと、難しかったことを書いてみましょう。
- テーマについての新しい発見や、自分が感じたことをまとめます。
- 今後、さらに調べてみたいことや、他の人に教えたいことがあれば、それも書いてみましょう。