世界の仕事513|地球の生き物をデータで守る!生物多様性アナリストの役割とは

INDEX

地球の生き物をデータで守る!生物多様性アナリストの役割とは

生物多様性アナリストは、AIや人工衛星、DNA解析などの最新技術を使い、森や海の生き物がどこに、どのくらい住んでいるかを分析する仕事です。集めたデータをもとに、「どうすれば絶滅を防げるか」「企業はどのように自然を守るべきか」という具体的な作戦を立て、地球の健康診断を行う「自然界のドクター」のような役割を担います。

この仕事の最大の魅力は、自分の分析が「地球の未来を直接変える」という手応えです。ただ「自然が好き」というだけでなく、数学やプログラミングを武器に、目に見えない生き物たちのつながりをデジタルで視覚化する楽しさがあります。 また、世界中の森や海が仕事場になるため、グローバルに活躍できるチャンスが非常に多いのも特徴です。国連や大きな企業からアドバイスを求められることもあり、「経済を回しながら、同時に生き物を守る」という、これまでの世界では難しかったパズルを解くような知的な興奮があります。あなたが導き出したデータが、100年後の地球に美しい景色を残す決定打になる。そんなロマンあふれる仕事なのです。

生物多様性アナリストの仕事とは?

    • 「環境DNA」で川を調べる バケツ一杯の水を汲むだけで、そこに住む魚たちの種類がわかる技術を使います。データから「ここにしかいない絶滅危惧種」を見つけ出し、ダムの建設予定地を変更するなどの提案をします。
    • 人工衛星からジャングルを監視 宇宙からの映像をAIで解析し、違法な伐採が行われていないか、動物たちの通り道が分断されていないかをリアルタイムでチェックします。
    • 企業の「自然への影響」をスコア化 チョコレートを作る会社が、材料のカカオを育てるために森を壊していないかを分析し、点数をつけます。投資家はこのスコアを見て、良い活動をしている会社を応援します。

    生物多様性アナリストの魅力!

    1. 地球のヒーローになれる 絶滅しそうな生き物をデータで救い出す、唯一無二の貢献感があります。
    2. 最新テクノロジーを使いこなす ドローン、AI、スーパーコンピュータなど、カッコいい道具を駆使して自然を観察できます。
    3. 世界中が活躍の場 アマゾンの熱帯雨林から北極の海まで、国境を越えて世界中の研究者やリーダーと協力できます。
    4. 「やりがい」と「報酬」の両立 現在、世界中の企業がこの専門家を求めています。平均年収は海外の事例で約800万〜1,500万円ほどになることもあり、専門性が高いため、しっかりとした報酬を得ながら好きな研究を続けられます。
    5. 新しい発見の連続 誰も気づかなかった「生き物のネットワーク」をデータの中から見つけた時、世界で一番最初に真実を知る興奮を味わえます。

    生物多様性アナリストになるには?

    • ステップ1 自然への「なぜ?」を大切にする
      まずは身近な生き物を観察することから始めましょう。「なぜこの公園にはこの鳥がいるの?」という疑問がスタートです。
      君が最後に「不思議だな」と思った生き物の行動は何かな?
    • ステップ2 理数系の力を磨く
      生物だけでなく、算数や理科、プログラミングも大切です。データを見る力を養いましょう。
      グラフを見て、数字の変化から「何が起きているか」を予想できるかな?
    • ステップ3 大学で専門的な知識を学ぶ
      環境科学、生物学、またはデータサイエンスなどの学部を目指します。
      君は、森を歩くフィールドワークと、パソコンでの分析、どっちがワクワクする?
    • ステップ4 英語で情報を発信する
      自然保護は世界共通の課題です。英語ができると、世界中の論文を読んだり会議に出たりできます。
      海外の人に、日本の素敵な生き物を紹介するとしたら、なんて言う?
    • ステップ5 国際機関や企業の環境部門へ
      NGOや企業のサステナビリティ部門でキャリアをスタートさせ、専門家としての実績を積みます。

    この分野で有名なプロフェッショナル

    グッチェン・デイリー博士(Gretchen Daily)

    生物多様性の価値をデータで示したパイオニアとして、グッチェン・デイリー博士(Gretchen Daily)が有名です。 彼女は、自然が人間に提供している恵み(きれいな水や空気など)を「自然資本」として計算するソフトウェア「InVEST」を開発しました。それまでは「タダ」だと思われていた自然の価値を、データを使って見える化したことで、世界中の政府や企業が「自然を守ることは経済的にも得なんだ!」と気づくきっかけを作ったのです。 彼女の活動は、ただ自然を愛でるだけでなく、科学的な分析によって世界を動かすことができると証明しました。現在もスタンフォード大学の教授として、未来の生物多様性アナリストたちを育て続けています。

    マーケィングの観点から見ると?

    これから先、世界中のすべての企業は「自然をどれだけ守っているか」を報告しなければならなくなります(TNFDなどの国際的なルールが始まっています)。 そのため、生物多様性アナリストの需要は爆発的に増えるでしょう。かつて「会計士」が会社のお金を管理するのが当たり前になったように、これからは「生物多様性アナリスト」が会社の「自然の豊かさ」を管理するのが当たり前の時代になります。 自然を壊して利益を出す時代が終わり、自然を回復させることで世界が豊かになる「ネイチャーポジティブ」な社会において、この仕事は地球を正しい方向へ導く羅針盤(コンパス)のような役割を果たすことになるはずです。

    自由研究の例

    生物多様性アナリストの仕事をもっと知りたいあなたに、こんな自由研究はいかが?

          テーマ 近所の「生き物ネットワーク」を可視化しよう

          1. エリアを決める 家の庭や近くの公園など、半径5メートルの範囲を決めます。
          2. データを取る そこにいる生き物を全部書き出します。虫、植物、鳥、地面の中の生き物。
            目に見えないけれど、そこにいそうな生き物は想像できるかな?
          3. つながりを描く Aという虫はBという植物を食べる、といった「食べ物連鎖」を線でつなぎます。
            もし、その中の1種類がいなくなったら、他の生き物にはどんな影響が出ると思う?
          4. 改善案をデータで示す 「花を10個植えたら、蝶が何匹増えるか」を予想して、実際に試してみます。
            君の提案で、その場所の「生き物の種類」はいくつ増えたかな?

          まとめ

          生物多様性アナリストは、地球という巨大な命のシステムの暗号を解く、現代の探検家です。 「自然を守りたい」という優しい気持ちに、「データ」という最強の盾と矛(ほこ)を組み合わせることで、世界を動かす大きな力に変えることができます。 数字や科学が得意な子も、生き物が大好きな子も、この新しい仕事を目指してみませんか?君の分析が、未来の地球を救う一歩になるかもしれません。

           

          関連書籍

           

          身近な仕事について考えてみよう!

          • 仕事のことを通じて学んだこと、楽しかったこと、難しかったことを書いてみましょう。
          • テーマについての新しい発見や、自分が感じたことをまとめます。
          • 今後、さらに調べてみたいことや、他の人に教えたいことがあれば、それも書いてみましょう。

          foodots.

          foodots.

          食文化動画メディア

          空庭のテーマ

          この記事が気に入ったら
          フォローしてね!

          空庭をみんなで活用してね!
          • URLをコピーしました!
          INDEX