GoogleAnalytics4の探索レポートとは?Day10-1

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Google Analytics 4 探索レポート

Google Analytics 4(GA4)は、従来のユニバーサル アナリティクスとは異なり、ユーザー中心のデータ追跡や機械学習によるインサイトの提供が特徴です。その中でも「探索レポート」は、GA4でレポートを作成できる機能で、カスタマイズ性が高く、特定のビジネスニーズに応じた詳細な分析を行うための強力なツールです。中小企業の経営者や従業員がこのツールを活用することで、マーケティング活動の改善やビジネス成長のためのインサイトを得ることができます。独自のレポートを利用することで、ユーザーの行動パターン、トレンド、セグメンテーションの分析が可能になり、ビジネスの意思決定を支援します。このページでは簡単な探索レポートの設定方法をご案内します。

探索レポートとは何か?

GA4の探索レポートの概要
探索レポートは、GA4で提供される強力なカスタムレポート作成ツールです。これにより、ユーザーの行動やコンバージョンの詳細を分析し、特定のビジネス課題に対するインサイトを得ることができます。

  • 自由度の高いカスタマイズ:特定の指標やディメンションを自由に組み合わせてレポートを作成できる。
  • リアルタイムデータの分析:最新のデータを使って、即時に分析結果を確認できる。
  • 豊富なビジュアライゼーション:グラフや表を使った視覚的な分析が可能で、データの理解を助ける。

探索レポートの基本的な使い方

初めての探索レポート作成
GA4の探索レポートの使い方を理解するために、まずはシンプルなレポートを作成してみましょう。

  1. GA4にログイン:まず、Google Analyticsのアカウントにログインし、探索レポートのタブに移動します。
  2. 新しいレポートの作成:探索レポート画面で「新しい探索」をクリックし、空白のキャンバスからスタートします。
  3. ディメンションと指標の追加:左側のメニューから、分析したいディメンション(例:デバイス、地域)や指標(例:ユーザー数、コンバージョン数)をドラッグ&ドロップしてレポートに追加します。
  4. フィルターの設定:特定のセグメントや条件に絞ったデータを分析するために、フィルターを設定します。たとえば、特定の期間や地域に限定したデータを表示することができます。
  5. ビジュアルの選択:データを視覚的に表示するために、表やグラフ、折れ線グラフなど、適切なビジュアライゼーション形式を選択します。

具体的なビジネス課題に応じた探索レポート

実用的な探索レポートの例
探索レポートを活用して、特定のビジネス課題に対するインサイトを得る方法を学びましょう。以下に、いくつかの具体的な例を紹介します。

1. 顧客の流入経路分析

目的:どの流入経路が最も効果的かを特定し、マーケティング予算の配分を最適化する。

  • ディメンションの選択:流入経路(ソース/ミディアム)をディメンションとして追加します。
  • 指標の設定:ユーザー数、セッション数、コンバージョン数などの指標を設定します。
  • 結果の分析:どの流入経路が最も多くのユーザーやコンバージョンをもたらしているかを確認し、効果の高いチャネルに注力します。

2. コンバージョン経路の分析

目的:ユーザーがコンバージョンに至るまでの経路を理解し、ボトルネックを特定する。

  • ディメンションの選択:ユーザージャーニーを分析するため、ページタイトルやイベント名をディメンションとして選択します。
  • 指標の設定:コンバージョン率やコンバージョンに至るステップ数を指標として設定します。
  • 結果の分析:ユーザーがどのページやイベントを経由してコンバージョンに至るかを可視化し、改善の余地がある箇所を特定します。

3. 新規 vs. リピーター分析

目的:新規顧客とリピーター顧客の行動を比較し、顧客ロイヤリティ向上の施策を考える。

  • セグメントの作成:新規ユーザーとリピーターを分けるセグメントを作成します。
  • 指標の設定:平均セッション時間、リテンション率、LTV(顧客生涯価値)などを指標として設定します。
  • 結果の分析:新規ユーザーとリピーターの違いを分析し、リピーターを増やすための施策を検討します。

データの解釈とアクションプランの策定

得られたインサイトを業務に活かす
探索レポートで得られたデータをどのように解釈し、ビジネスの改善に活かすかが重要です。

  • データのトレンド分析:データを時系列で分析し、長期的なトレンドや季節性の影響を特定します。
  • 課題の特定:データから見えてきた問題点や改善の余地があるポイントを洗い出します。
  • 改善施策の提案:具体的なアクションプランを策定し、どのように改善策を実行するかをチームで共有します。

    まとめ

    Google Analytics 4の探索レポートは、データに基づいた意思決定を支える強力なツールです。この記事を参考に、中小企業の経営者や従業員が自ら探索レポートを活用し、業務の改善やビジネスの成長に役立ててください。継続的なデータの活用が、競争力を高める鍵となります。

    探索レポート設定例

    #1 CVページへのアクセス数

    表示: 自由形式/セグメント指定
    ディメンション: ページパス+クエリ文字列, イベント名
    指標: アクティブユーザー数,セッション,イベント数

    #2 エリア別新規ユーザー散布図

    表示: 自由形式/散布図
    ディメンション: 市区町村
    指標: Y軸:新規ユーザー数 X軸:ユーザーあたりのイベント数

    #3 評価の高いページ推移

    表示: 自由形式
    ディメンション: ページパス+クエリ文字列
    指標: ユーザーコンバージョン率,コンバージョン,セッションあたりのイベント数

    #4 ページスクロール・滞在時間

    表示: 自由形式
    ディメンション: ページパス+クエリ文字列,スクロール済みの割合,ページロケーション
    指標: エンゲージのあったセッション数(1ユーザーあたり)平均セッション継続時間,セッションあたりの平均エンゲージメント時間

    #5 サイト内検索イベント最大60日

    表示: 自由形式/セグメント指定
    ディメンション: 検索キーワード
    指標: アクティブユーザー数

    #6 離脱・セッション継続時間

    表示: 自由形式/散布図
    ディメンション: ページパスとスクリーンクラス
    指標: 離脱率,平均セッション継続時間

    #7 ユーザーの行動

    表示: 経路データ探索/セグメント指定
    ディメンション: デバイスカテゴリ
    指標: ノードの種類(イベント名/ページタイトルとスクリーン名/スクリーンクラス/ページパスとスクリーンクラス)イベント数,アクティブユーザー数

    #8 初回訪問経路データ

    表示: 経路データ探索/セグメント指定
    ディメンション: ノードの種類(イベント名/ページタイトルとスクリーン名/スクリーンクラス/ページパスとスクリーンクラス)
    指標: イベント数

    #9 URLランディング表示新規/再訪問

    表示: 自由形式
    ディメンション: 行:ページロケーション 列:新規/既存
    指標: 閲覧開始数, 表示回数

    #10 フォーム送信までの流れ

    表示: ファネルデータ探索/セッション番号=1
    ディメンション: 市区町村
    指標: ステップ(初回訪問,30日以内再訪問,フォーム送信)

    #11 ページランク

    表示: 自由形式
    ディメンション: ページパス+クエリ文字列
    指標: 表示回数,リピーター数,平均セッション継続時間

    #12 特定ページ数値

    表示: 自由形式/フィルタ指定
    ディメンション: ページタイトル,ページパスとスクリーンクラス
    指標: アクティブユーザー数,セッション,表示回数

    #13 3ステップ外部リンク含む遷移

    表示: 自由形式/Clickセグメント
    ディメンション: イベント名,ページの参照元URL,ランディングページ+クエリ文字列,ページパス+クエリ文字列,リンク先URL
    指標: セッション,イベント数

    #14 コホートデータ探索

    表示: コホートデータ探索
    ディメンション: 性別
    指標: イベント数

    #15 7日以内再訪問・性別

    表示: ファネルデータ探索
    ディメンション: 性別
    指標: ステップとしてセッション番号=1, 7日以内セッション番号=2

    #16 14日以内再訪問・エリア

    表示: ファネルデータ探索
    ディメンション: 市区町村
    指標: ステップとしてセッション番号=1, 7日以内セッション番号=2

    #17 14日以内再訪問・デバイス

    表示: ファネルデータ探索
    ディメンション: デバイスカテゴリ
    指標: ステップとしてセッション番号=1, 7日以内セッション番号=2

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