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風船を使った静電気の実験してみよう!
風船をこすって帯電させると、壁や天井に「浮かぶ」ようにくっつきます。本記事では、風船と静電気のふしぎな関係を観察しながら、「なぜ浮くのか?」を科学的に探っていきます。
身近なおもちゃの風船を使って静電気現象を学ぶことで、電気の基本法則やプラス・マイナスの概念が自然と身につきます。
- 興味・関心を引き出す 実際に見て触れて体験することで、理科への興味がわきます。
- 科学的思考を育む 観察→仮説→実験→考察の手順を通じて、論理的な考え方が鍛えられます。
- 身の回りの現象理解 静電気は洗濯物や冬場のドアのバチバチなど、日常にも登場。原理を知ると生活に役立ちます。
自由研究のゴール
- レベル1 浮かせてみよう
風船をこすって壁や天井に貼りつけ、浮く様子を観察する。 - レベル2 距離とくっつく力を比べよう
壁までの距離を変えて、何センチまでくっつくか測定する。
- レベル3 材料を変えてみよう
ウールの布、セーター、髪の毛など、こする素材を変えて浮きやすさを比べる。
- レベル4 重さで浮かせる実験
小さな紙片や軽いおもちゃを風船にくっつけ、いくつ乗せられるか挑戦する。
- レベル5 オリジナル実験を考案しよう
静電気を応用して何か作ってみる(例:紙吹雪キャッチャー、静電気モーターなど)。
風船を使った静電気の実験例
天井に貼りつく風船
-
- 風船を膨らませる
- ウールの布や髪の毛で20秒ほどこする
- そっと天井に近づけると、そのままくっつく
- 風船を膨らませる
紙片を浮かせる
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- 小さく切った紙を机の上に散らす
- 帯電した風船を近づけると、紙片が風船に吸い寄せられて飛び上がる
- 小さく切った紙を机の上に散らす
風船同士の反発実験
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- 2つの風船をこすって帯電させる
- つるして近づけると、同じ電荷同士が反発して離れる
- 2つの風船をこすって帯電させる
研究を進めるうえで、以下のポイントに注目しよう!
- 帯電のしかた こする時間・力加減で電気の量が変わるので、こする条件をきちんと記録しよう。
- 距離の測定 くっつく最大距離を定規や巻き尺で正確に測ることが重要。
- 比較実験 こする素材や風船の大きさを統一せずに変えると、結果がわかりにくくなるので注意。
- 環境条件 湿度や気温でも静電気の起こりやすさが変わる。測定日は天気や時間もメモしておくとよい。
- 安全対策 強くこすりすぎると風船が破裂したり、静電気で軽いショックを受けたりするので、ほどほどの力で行う。
自由研究の進め方
- 計画を立てる
何を比べるか(距離、素材、重さ)を決める。 - 材料をそろえる
風船/ウール布/紙片/定規/タイマーなど。 - 実験の手順をまとめる
実験ノートに手順と測定項目を表形式で書き出す。 - 実験を実施する
こする時間・回数、くっついた距離を複数回測定し、平均値を出す。 - 結果を整理・グラフ化する
こするときの素材別・距離別のくっつきやすさをグラフにまとめるとわかりやすい。 - 考察・まとめを書く
予想と違った点は何か?なぜその結果になったかを自分の言葉で説明しよう。
自由研究から発見したアイデア
- 静電気キャッチャー こすった風船の帯電力で小さなホコリや花粉を集める「ほこり取りキット」を考案。お部屋の掃除にも応用できるかも!
- 静電気アート 紙にインクや絵の具をのせ、帯電した風船で紙をはじくことで不思議な模様を描く「静電気絵画」に挑戦!
- 静電気センサーおもちゃ 紙コップやストロー、クリップを組み合わせて、こすった風船の電気を使って動く簡易モーターを作ってみよう。
この自由研究に関連する仕事
- 物理学者・研究者 静電気や電磁気の原理を究明し、新素材の開発や医療機器などに応用。
- 家電メーカーの開発者 静電気を利用したエアフィルターやプリンターの設計に携わる。
- クリーニング機器エンジニア 帯電防止や静電気除去技術を駆使し、工場や家庭用のほこり対策製品を開発。
- サイエンスライター・教育者 子ども向けに実験教材を考案したり、学校やプラネタリウムでワークショップを開催する仕事もあります。
自由研究のまとめ
風船を使った静電気の実験は、少ない材料で何度も繰り返し観察できる手軽さが魅力です。「なぜ浮かせるのか?」を追究する中で、帯電や電荷の法則、環境条件の影響など、物理の基本がしっかり身につきます。実験を重ねて得られたデータから、新しいアイデアや応用方法を考える楽しさも体験できる自由研究です。今日からぜひ、身近な風船で科学のふしぎを探ってみましょう!
関連書籍
身近な仕事について考えてみよう!
- 仕事のことを通じて学んだこと、楽しかったこと、難しかったことを書いてみましょう。
- テーマについての新しい発見や、自分が感じたことをまとめます。
- 今後、さらに調べてみたいことや、他の人に教えたいことがあれば、それも書いてみましょう。