今回のテーマ
「スーパーでマイバッグを使う人はどれくらい?利用率を観察してみよう」
私たちの生活にすっかり定着した「レジ袋の有料化」。かつては当たり前だった無料のレジ袋が姿を消し、今では多くの人が自分のお気に入りの「マイバッグ」を手に買い物をする姿が見られます。
しかし、実際のところ「どのくらいの割合の人がマイバッグを使っているのか」を正確に知っている人は少ないはず。この研究では、スーパーの出口で少しだけ観察を行い、数値として「マイバッグ利用率」を算出します。日常の風景を「データ」に変える、社会学の第一歩となるテーマです。
自由研究の目的
なぜ、わざわざスーパーの袋を数えるのでしょうか?それは、「社会のルールが、いかに人の行動を変えたか」を可視化できるからです。
法律やルールが変わることで、数年前までは少数派だったマイバッグが、今やスタンダードになりました。この変化を自分の目で確かめることは、統計学や行動経済学(人がどう選ぶか)を学ぶ絶好のチャンスです。また、「環境への意識」が世代や時間帯によってどう違うのかを考えるきっかけにもなります。
自由研究のゴール
- 初級 全体の利用率を計算し、前後の変化を推測する。
- 中級 年代別(高齢者・現役世代・学生など)や性別で利用率に違いがあるか分析する。
- 上級 買い物の中身(少量か大量か)とバッグ使用率の関連性を導き出し、利用率を100%に近づけるための「新しい仕掛け」を提案する。
観察から自分なりの「なぜ?」を見つけることが、この研究の真のゴールです。
具体的な事例
例えば、以下のような比較を行うと、より深い発見が得られます。
- 時間帯による違い 主婦・主夫層が多い「昼間」と、仕事帰りの人が多い「夕方以降」では、どちらがマイバッグ率が高いでしょうか?
- 店舗による違い 住宅街にある「大型スーパー」と、駅前にある「コンビニエンスストア」では、人々の持ち物や準備の仕方にどのような差が出るでしょうか?
- 天候による違い 雨の日は、荷物を濡らしたくない心理から、使い捨てのレジ袋を選ぶ人が増えるかもしれません。
研究を進めるうえで、以下のポイントに注目しよう!
- サンプル数を決める 5人だけではデータが偏ります。最低でも50人〜100人程度の通過者をカウントすることを目指しましょう。
- 客観的な指標を持つ 「マイバッグを使っている人」「レジ袋を買った人」「何も使わず手で持っている人」など、分類を明確にしておきます。
- マナーを守る お店の入り口でじろじろ見るのは禁物。お店の人に許可をもらうか、少し離れた場所からさりげなく記録しましょう。
自由研究の進め方
- 仮説を立てる 「夕方は仕事帰りの人が多いから、マイバッグ率は低いのではないか?」と予想します。
- 準備 カウンター(数取器)やスマホのメモ、筆記用具を用意します。
- 実地観察 決めた時間・場所で30分〜1時間、買い物客の様子を記録します。
- 計算 「マイバッグ利用者数 ÷ 全体の客数 × 100」で利用率(%)を出します。
- グラフ化 棒グラフや円グラフにして、結果を視覚的に分かりやすくまとめます。
自由研究から発見したアイデア
観察が終わったら、「もっとこうすればいいのに!」というアイデアを考えてみましょう。
- 「シェアバッグ」ステーション マイバッグを忘れた人のために、家庭で余っているバッグを寄付・貸出できる仕組み。
- ARエコポイント マイバッグをスマホでかざすと、中身に合わせて「今日のCO2削減量」がモンスターとして育つアプリ。
- パッケージの取っ手化 そもそも袋が不要なように、商品の箱自体に「持ち手」をつけてしまうデザインの工夫。
この自由研究に関連する仕事
- マーケティングリサーチャー 人々の行動パターンを分析して、新しい商品やサービスを企画する。
- 環境コンサルタント どうすればゴミを減らせるか、企業や自治体にアドバイスをする。
- 店舗開発・ディスプレイデザイナー お客さんが買い物をしやすいお店のレイアウトを考える。
- データサイエンティスト 膨大な数字から社会のトレンドを読み解く。
まとめ
スーパーの出口は、現代社会を映し出す鏡のような場所です。
「みんな持っているな」という漠然とした感覚を、数値という「根拠」に変えることで、世界の見え方はガラリと変わります。マイバッグの利用率を調べることは、地球の未来を考えること、そして人の心(心理)を読み解くことにつながっています。
さあ、メモ帳を持って、近くのスーパーへ「社会の探検」に出かけましょう!
関連書籍
身近な仕事について考えてみよう!
- 仕事のことを通じて学んだこと、楽しかったこと、難しかったことを書いてみましょう。
- テーマについての新しい発見や、自分が感じたことをまとめます。
- 今後、さらに調べてみたいことや、他の人に教えたいことがあれば、それも書いてみましょう。





