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ドローンを使った空撮映像作りをしてみよう!
ドローンを使った空撮映像づくりは、空中から地上を俯瞰(ふかん)し、普段見ることのできない景色を映像として記録する自由研究です。機体の操作技術や映像編集を通して、技術とクリエイティブ両方のスキルを伸ばせます。
- 新しい視点の発見 空から見る風景は地上とは全く異なり、自宅や学校周辺の地形・特色を再発見できます。
- 技術理解の深化 プロペラの仕組みやGPS・ジャイロセンサーの働きを学ぶことで、モノづくり・工学への興味が広がります。
- 映像表現の幅 カメラアングルや編集で「ドラマチック」「リラックス」など、映像に感情やメッセージを込める表現力が鍛えられます。
自由研究のゴール
- レベル1 手動での離着陸とシンプルな直線飛行を安定して行う
- レベル2 指定した撮影ポイント(庭や公園の木、建物上空など)を旋回しながら撮影する
- レベル3 飛行ルートをプログラミングし、自動で撮影しながら帰還するミッションを達成する
- レベル4 取得した映像を編集ソフトでつなぎ、ストーリー性のある1分程度の動画を完成させる
ドローンを使った空撮映像作りをした例
- 学校のグラウンド俯瞰映像 校庭の全景を上空50mから撮影し、グラウンドの利用状況を時系列でまとめた記録動画。運動会や休み時間の様子の変化が一目でわかる。
- 川沿いの風景ドキュメンタリー 近くの川を源流から河口まで追うルートをプログラム飛行。水の流れや周囲の緑地帯をドラマティックに編集し、自然環境の変化を捉えた作品に。
研究を進めるうえで、以下のポイントに注目しよう!
- 安全対策 飛行禁止エリアや周囲の障害物を事前に確認し、第三者との距離を保つ。
- 機体チェック バッテリー残量、プロペラの取り付け状態、GPS受信状況を常に点検。
- 撮影プラン 撮りたいテーマ(建物、自然、イベントなど)を決め、飛行ルートとカメラ角度を設計。
- データ管理 SDカードへの記録方法やバックアップの手順を整理。撮影後すぐに映像を確認できるように準備。
- 編集テクニック カットのつなぎ方、BGM選び、テロップ入れで見やすくまとめる工夫を学ぶ。
自由研究の進め方
- 機材準備 小型ドローン(市販のトイドローンでも可)と予備バッテリー、microSDカードを用意。
- 基本操作習得 室内や安全な広場で離着陸、前後左右のホバリング練習を行う。
- 飛行ルートの設計 紙やアプリ地図に撮影ポイントを書き込み、飛行順序を決定。
- テスト撮影 短時間で数カット撮影し、映像のぶれや露出を確認・調整。
- 本番撮影 プランに従い順番に飛ばし、十分な素材を確保。
- 映像編集 フリーの編集ソフト(例:iMovie、DaVinci Resolve)でカット編集、BGM挿入、テロップ追加。
- レポート作成 研究の目的、手順、結果、感想をまとめ、スクリーンショットや飛行マップを添えて発表。
自由研究から発見したアイデア
- 災害時の被災地調査 狭い道や崖が崩れた場所でもドローンで上空から撮影し、安全に情報収集する仕組みを探る。
- 農作物の成長モニタリング 畑や田んぼを定期的に空撮して、植物の生育状況をマッピング。色の変化で病害虫の早期発見につなげるアイデア。
- AR観光ガイド 観光地上空をドローンで飛び、取得映像にARで歴史解説や文化情報を重ね合わせる体験型ガイド動画。
この自由研究に関連する仕事
- ドローンパイロット/オペレーター 建設現場やテレビ映像制作、農業やインフラ点検など幅広い分野で空撮を担う専門職。
- 映像編集エンジニア 撮影素材を編集ソフトで加工し、ドローン映像を広告・プロモーション映像として仕上げる技術者。
- リモートセンシング技術者 ドローンのセンサーで得たデータ(熱、赤外線、LIDARなど)を解析し、地形調査や環境モニタリングを行う研究者。
自由研究のまとめ
ドローンを使った空撮映像づくりは、操作技術・安全管理・映像表現という3つのスキルを同時に学べる充実した自由研究です。上空から見た地形や建物の配置を記録・分析する過程で、新たな発見やアイデアが生まれ、将来の仕事選びの幅も広がります。ぜひ実際に飛ばしてみて、「空から見る世界」の楽しさを体験してください!
関連書籍
身近な仕事について考えてみよう!
- 仕事のことを通じて学んだこと、楽しかったこと、難しかったことを書いてみましょう。
- テーマについての新しい発見や、自分が感じたことをまとめます。
- 今後、さらに調べてみたいことや、他の人に教えたいことがあれば、それも書いてみましょう。