教育制度の特徴
パナマの学校制度は、基本的に「6-3-3制」になっています。つまり、小学校6年、中学校3年、高校3年という流れです。6歳になると小学校に入学し、基本教育(compulsory education)は9年間。パナマではこの9年間が義務教育とされ、誰でも無料で通うことができます。大学や専門学校などの高等教育もあり、将来の職業に合わせた学びができるようになっています。
教育方法
パナマでは、黒板とノートを使った伝統的な授業スタイルが基本ですが、少しずつタブレットやパソコンを使ったICT教育も導入され始めています。授業では先生が中心に話し、生徒たちはノートをとって学ぶスタイルが多いですが、一部の私立学校ではアメリカ式の教育法(ディスカッションやグループワークを重視)も取り入れられています。
また、スペイン語が公用語のため、すべての教科は基本的にスペイン語で教えられます。ただし、英語教育にも力を入れており、英語が話せるようになることも目標のひとつです。
教育への取り組みや支援
パナマ政府は、「すべての子どもが教育を受けられるように」という目標をかかげています。
とくに農村部や先住民族の地域では、教育の機会が少ないことが課題となっており、そこに向けて学校の建設や教師の派遣などの支援が進められています。
また、ユニセフ(国連児童基金)や世界銀行などの国際機関も協力して、教育の質を上げるためのプロジェクトが行われています。
子供達の1日の過ごし方
パナマの学校は、午前・午後の2部制が多くなっています。
午前の部は7時半ごろから12時半ごろまで、午後の部は1時ごろから夕方まで。給食がない学校も多いため、家から軽食を持ってくる子もいれば、家でお昼を食べてから登校する子もいます。放課後は家で家族と過ごしたり、友達と遊んだり、テレビを見たりしてリラックスすることが多いです。中にはお手伝いや弟・妹の世話をする子もいます。
教育と社会の関係
パナマでは教育は「よりよい未来」へのカギと考えられています。
高い教育を受けることで、よい仕事に就いたり、収入が安定したりするため、多くの親たちは子どもにできるだけ長く学校に通ってほしいと思っています。
また、教育を通じて貧困のくさりを断ち切る(=生活をよくする)ことも期待されています。
とくに女の子の教育を大切にすることで、将来の子育てや地域社会の成長にもつながるとされています。
国が抱える教育の課題と未来
- 農村部や遠く離れた島では、学校が少なくて通えない子がいる
- 教師の数や教材が足りないことがある
- 教育の質に地域ごとの差がある
こうした課題に向けて、パナマではデジタル教育(オンライン学習)や学校のバリアフリー化を進めています。また、すべての子どもが「公平」に学べるようにするための法律や予算も増や
教育と文化や価値観の関係
多文化共生の心が育まれている
パナマには、先住民族やアフロ・パナマ人、スペイン系、アジア系などさまざまなルーツの人々が暮らしています。学校ではそれぞれの文化を尊重することが大切にされており、祝日や授業でも多様性について学びます。そのため、「ちがいを認めあう心」が育ちやすく、外国の人にも親しみやすい文化が広がっています。
家族とのつながりを大切にする価値観
学校は午前・午後の二部制で、子どもたちが家族と過ごす時間が多くとられています。このことから、家族を第一に考える価値観が育ちやすく、パナマ人は「家族との絆」をとても大事にします。これは、社会全体のあたたかさや助け合いの文化にもつながっています。
宗教と教育のバランス
多くの学校ではキリスト教の影響が残っており、授業や行事の中で「人を思いやる心」「正しく生きること」などが教えられます。これは日常の礼儀や信頼を大切にする文化にもつながっています。
自然と共に生きる感覚
とくに地方の学校では、自然とふれあう授業や地域活動が多く、自然を守る心や地域の伝統文化にふれる機会がたくさんあります。これにより、地元の誇りや環境意識が育ちやすいのもパナマらしい特徴です。
まとめ
パナマの教育は、まだ発展の途中。でも「学ぶことの大切さ」は国じゅうの人々が感じています。
学校に通えるありがたさ、友だちと学びあう楽しさ、そして勉強が未来につながっていくこと。パナマの教育からは、学ぶことへのまっすぐな気持ちと、世界中の子どもたちがチャンスをもらえるようにという願いが見えてきます。
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