INDEX
今回のテーマ
「冷蔵庫の配置(上段/下段)での冷却効率の違いを測ってみよう」
「冷蔵庫の中はどこも同じように冷たい」と思っていませんか?実は、冷蔵庫の中には冷たい空気の通り道があり、場所によって冷えるスピードや温度には微妙な違いがあります。
この研究では、冷蔵庫の「上段」と「下段」で、飲み物や食べ物が冷える効率にどのような差が出るのかを実験します。温度計と水を使って、目に見えない「冷気の流れ」を解き明かしてみましょう!
自由研究の目的
冷蔵庫の仕組みを知ることは、物理学の基本である「対流(たいりゅう)」を学ぶ絶好のチャンスです。
- エネルギーの性質を知る 冷たい空気は重く、温かい空気は軽いという性質が、家電の中でどう応用されているか理解できます。
- 食品ロスを防ぐ 傷みやすいものをどこに置くべきか、科学的根拠を持って判断できるようになります。
- 節電への意識 効率的な配置を知ることで、無駄な電気を使わずに済む「スマートな暮らし」の知恵が身につきます。
自由研究のゴール
- 初級 上段と下段で、1時間後の水の温度に差があることを確認する。
- 中級 30分おきに計測し、どちらが「早く」冷えるのか、冷却カーブ(折れ線グラフ)を作成する。
- 上級(レベルアップ!) 冷蔵庫の「吹き出し口」からの距離も考慮に入れ、庫内の「温度マップ」を完成させる。
具体的な事例
中学2年生のC君は、同じ容量(200ml)のプラスチック容器を2つ用意し、20℃の水道水を入れて実験しました。
【C君の実験結果】
- 開始時 両方とも 20.0℃
- 2時間後(上段) 12.5℃
- 2時間後(下段) 9.8℃
【発見したこと】 「下段の方が2度以上も低くなっていた!冷たい空気は下に溜まるという学校の授業の内容が、自分の家の冷蔵庫でも証明できた。でも、吹き出し口のすぐ前にある上段の奥の方は、下段よりも冷えている場所があることにも気づいたよ。」
研究を進めるうえで、以下のポイントに注目しよう!
- 扉を開ける時間を最小限に 温度を測るために何度も扉を開けると、庫内の温度が上がってしまいます。素早く計測するか、ワイヤレス温度計を使うのが理想です。
- 容器と水の量を揃える 容器の材質(プラスチック、ガラス、アルミなど)や水の量が違うと、冷え方が変わってしまいます。
- 「冷気の出口」を探す 実験前に、自分の家の冷蔵庫のどこから冷風が出ているのかを確認しておきましょう。
自由研究の進め方
- 準備 同じサイズの容器を2〜3個、デジタル温度計、時計を用意します。
- 水の用意 全ての容器に同じ温度の水道水を入れます。
- 配置 冷蔵庫の「一番上の段」と「一番下の段(またはチルド室近く)」に設置します。
- 計測 30分、60分、90分、120分と時間を決めて、水温を測ります。
- 記録 外気温(部屋の温度)もあわせてメモしておくと、より精度の高いデータになります。
- まとめ 経過時間と温度の関係をグラフにし、なぜその結果になったのか考察します。
自由研究から発見したアイデア
- 「アルミ板」の導入 下段にアルミトレーを敷いた場合、冷却スピードはどれくらい加速するか?
- 「収納率」の実験 冷蔵庫をパンパンにした時と、隙間を作った時で、冷却効率にどれくらいの差が出るか?(節電研究への発展)
- 「ドアポケット」の謎 ドアの裏側の収納スペースは、奥の棚に比べてどれくらい温度変化が激しいか?
この自由研究に関連する仕事
- 家電エンジニア より少ない電力で、ムラなく冷やせる次世代の冷蔵庫を開発する仕事。
- コールドチェーン(低温物流)の専門家 産地からスーパーまで、食品を新鮮なまま運ぶための温度管理システムを設計する仕事。
- 建築設計士 家の断熱性能や、エアコンの効率的な配置を考えるプロフェッショナル。
- シェフ・食品保存の専門家 食材の特性に合わせた最適な温度管理で、料理の味を最大限に引き出す仕事。
まとめ
冷蔵庫の扉を開けるたびに、そこには小さな「気象現象」が起きています。上段と下段のわずかな温度差を見つけることは、目に見えないエネルギーの流れを掴む第一歩です。
「どこが一番冷えるのか?」を知ることは、あなたの家の冷蔵庫を最も効率よく使いこなす「マスター」になることでもあります。今夜から、冷蔵庫の棚の見え方が少し変わるかもしれませんね!
関連書籍
身近な仕事について考えてみよう!
- 仕事のことを通じて学んだこと、楽しかったこと、難しかったことを書いてみましょう。
- テーマについての新しい発見や、自分が感じたことをまとめます。
- 今後、さらに調べてみたいことや、他の人に教えたいことがあれば、それも書いてみましょう。





