自由研究541|廃棄される食品を使って新たな料理や加工品を作り、受け入れ調査

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今回のテーマ

    「廃棄される食品(皮・芯・種など)を使って新たな料理や加工品を作って、受け入れ調査してみよう」

    この自由研究のテーマは、普段料理でゴミとして捨ててしまう食品の皮、芯、種といった部分を、最新のアイデアと調理技術で新しい料理や加工品に生まれ変わらせることです。そして、その新しく作った食品が、家族や友達にどれくらい受け入れられるかを調査します。この活動は、世界的な課題であるフードロス(食品廃棄)を減らすための、身近で美味しい一歩になります。

    自由研究の目的

    どうして廃棄される食品(皮・芯・種など)を使って新たな料理や加工品を作り、受け入れ調査してみるの?

    世界では、まだ食べられるのに大量の食品が捨てられています。これは「もったいない」だけでなく、食品を生産・輸送・廃棄する過程で地球環境に大きな負担をかけています。この自由研究を通じて、あなたは次のことを学べます。

    1. 科学的な発見 捨てられる部分に、実は豊富な栄養素や特別な成分が残っていることを発見できます。
    2. 創造性の発揮 誰も思いつかないような、新しい美味しいものを生み出す創造力が磨かれます。
    3. 社会への貢献 あなたの小さな研究が、フードロス削減につながる具体的な解決策となり、持続可能な社会づくりに貢献する喜びを感じられます。

    自由研究のゴール

    この研究を通じて、以下のような力を身につけることが目標です

    単に「人が増えたか減ったか」を調べるだけで終わらず、以下のレベルアップしたゴールを目指しましょう。

    • レベル1 1種類の廃棄食材を使い、新しい料理を1つ開発し、家族に試食してもらう。
    • レベル2 2種類以上の廃棄食材を組み合わせ、新しい加工品(お菓子、調味料など)を開発し、味・見た目・食感の3項目でアンケート調査を行う。
    • レベル3 廃棄食材に残る栄養成分や環境への影響を調べ、それを活かした商品を開発。アンケート結果を基に、改良案やビジネスアイデアを提案する。

    廃棄食材を活かした「アップサイクリング食品」の事例

          • コーヒーの搾りカス コーヒーを淹れた後の搾りカスを乾燥・加工し、食物繊維やタンパク質が豊富なクッキーやパンの粉として生まれ変わらせています。
          • バナナの皮 バナナの皮に含まれる食物繊維を活かし、加工して肉の代わりとなる食材(プラントベースフード)として活用されています。
          • ブロッコリーの茎 硬くて捨てられがちなブロッコリーの茎を細かく砕いたり、パウダーにしたりして、ポタージュや餃子の具材として美味しく活用されています。茎にはビタミンCなどの栄養が豊富です。

          研究を進めるうえで、以下のポイントに注目しよう!

          この研究で最も大切なポイントは、「安全性」と「美味しさ」の両方を追求することです。

          1. 安全な下処理 使う皮や種は、農薬や汚れをしっかりと洗い流すことが必須です。場合によっては、加熱や乾燥といった適切な処理で安全性を高めます。
          2. 科学的な視点 廃棄部分にどんな栄養(ビタミン、食物繊維など)が含まれているかを調べ、「この栄養を活かすにはどう調理するのがベストか?」と考えながらレシピを考案します。
          3. 受け入れ調査 開発した料理は、「味は?」「見た目は?」「また食べたい?」といった率直な意見を家族や友達からもらい、客観的に評価しましょう。

          自由研究の進め方

          ステップ1 食材選びと観察

          • 普段捨てている野菜や果物の皮、芯、種の中から、気になるものを1〜3種類選びます。
          • 重さを量り、色、におい、硬さなどを詳しく観察スケッチに残しましょう。

          ステップ2 下処理と情報収集

          • 選んだ食材の、適切な洗い方や加熱方法、安全性をインターネットや本で調べます。
          • 「なぜその下処理が必要か」を理由と一緒にまとめましょう。

          ステップ3 レシピ開発と試作

          • 廃棄食材を活かした新しい料理や加工品を開発します。例えば、「リンゴの芯のジャム」「カボチャの皮のポタージュ」などです。
          • 材料、分量、調理工程を詳しくメモします。失敗した試作も記録しましょう。

          ステップ4 受け入れ調査の実施

          • 開発した食品を、5人以上の家族や友達に試食してもらいます。
          • 「美味しさ(5点満点)」「アイデアの面白さ」「改善点」を記入してもらうアンケート用紙を作成し、結果を集計します。

          ステップ5 結論と考察

          アンケート結果から、「最も成功した点」「課題となった点」を分析し、「なぜその結果になったか」を考察します。

          自由研究から発見したアイデア

          自由研究の結果、例えば「バナナの皮は栄養豊富だけど、味が苦くて不人気だった」という課題が見つかったとします。この課題をヒントに、新しいアイデアを提案してみましょう。

          • 「苦みを消すための『バナナ皮専用スパイス』を開発する!」
            バナナの皮を乾燥させて粉末にし、シナモンやクローブなど香りの強いスパイスをブレンド。肉料理の下味などに使える新しい調味料として商品化を提案する。 単に「美味しかったです」で終わらせず、「どうすればもっと良くなるか?」というビジネス視点や、科学的な解決策を考えることが、大きな発見につながります。

          この自由研究に関連する仕事

          • 食品開発研究者(フードサイエンティスト) 廃棄物を含むあらゆる食材の成分を分析し、安全でおいしい加工技術を開発する仕事です。
          • アップサイクリング食品起業家 廃棄される食材を専門に使い、新しい商品やブランドを立ち上げ、ビジネスとしてフードロス解決を目指す仕事です。
          • 環境コンサルタント 企業や自治体に対し、フードロスを減らすための仕組み作りや戦略をアドバイスする仕事です。
          • シェフ・料理人 食材を無駄なく使い切り、新しい調理法を生み出す「サステナブルな料理」を追求する仕事です。

          まとめ

                あなたが今日捨ててしまったブロッコリーの茎やリンゴの芯は、実は未来を変える可能性を秘めた「宝物」かもしれません。この「アップサイクリング・クッキング自由研究」は、料理の楽しさと科学的な探求心を組み合わせた、地球にやさしい研究です。ぜひ、家庭のキッチンを実験室に変え、あなたのアイデアで「もったいない」を「美味しい!」に変える、未来への一歩を踏み出してください。あなたの小さな挑戦が、きっと世界をより良くします。

                 

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                • テーマについての新しい発見や、自分が感じたことをまとめます。
                • 今後、さらに調べてみたいことや、他の人に教えたいことがあれば、それも書いてみましょう。

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