自由研究575|地元スーパー/コンビニで同じ商品の価格推移を1週間~1ヶ月記録して値段変動のパターンを探ろう

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今回のテーマ

    「地元スーパー/コンビニで同じ商品の価格推移を1週間~1ヶ月記録して値段変動のパターンを探ってみよう」

    この自由研究は、私たちの身の回りにあるスーパーやコンビニで売られている商品の値段(価格)が、どのように変化しているかを調べるものです。同じカップ麺やお菓子などの特定の商品を選び、1週間から1ヶ月間にわたって価格を毎日(または決まった間隔で)記録します。

    価格が「いつ」「なぜ」「どれくらい」動くのかを観察することで、お店の戦略や、経済の仕組み、私たちが普段意識しない「モノの価値」の動きを学ぶことができます。これは、未来の買い物やビジネスに役立つ、身近な経済学の第一歩です。

    自由研究の目的

    どうして地元スーパー/コンビニで同じ商品の価格推移を1週間~1ヶ月記録して値段変動のパターンを探ってみるの?

    私たちがスーパーで目にする商品の価格は、ただの数字ではありません。それは、その商品を作るのにかかった費用(原材料や人件費)、お店の戦略、競合店との関係、そして私たち消費者の人気度など、たくさんの情報が詰まったメッセージです。

    この研究を通じて、あなたは以下の重要なスキルと知識を身につけることができます。

    • 経済の基本(需要と供給)の理解 なぜ週末になるとある商品の値段が安くなるのか、なぜ新商品が出ると古い商品の値段が下がるのか、といった理由を、「買いたい人(需要)」「売りたい量(供給)」の関係から考える力が養われます。
    • 観察力と記録力の向上 データを正確に記録し、その中からパターン(規則性)を見つけ出す訓練になります。これは、将来どんな仕事をする上でも役立つ、論理的な思考力です。

    自由研究のゴール

    この研究を通じて、以下のような力を身につけることが目標です

    • レベル1 価格の変化を正確に記録し、グラフにまとめる。
    • レベル2 価格が変動した理由について、お店のチラシや陳列棚の様子、季節の変化などから仮説を立てて説明する。
    • レベル3 記録したデータから、「何曜日が一番安いか」といった価格変動のパターンを発見し、最も安く買い物ができる最適なタイミングを提案する。

      お菓子Aの価格変化を追った事例

      ある小学生が、大好きなチョコレート菓子Aを対象に、自宅近くのスーパーとコンビニの2箇所で価格調査を行いました。

      日付 スーパーXの価格(円) コンビニYの価格(円) 気づいたこと
      7月1日(月) 158 170 いつも通りの価格。
      7月4日(木) 158 170 変化なし。
      7月6日(土) 138 (-20円) 170 スーパーXだけ急に安くなっていた!
      7月7日(日) 158 (+20円) 170 元の値段に戻った。

      【この事例からの発見】

      スーパーXは、土曜日だけを狙って「特売(セール)」を行っているパターンを発見しました。一方、コンビニYは期間中ずっと同じ価格を維持しており、スーパーとコンビニでは価格戦略が大きく違うことがわかりました。

          研究を進めるうえで、以下のポイントに注目しよう!

            1. 商品を絞り込む メーカー、商品名、内容量が完全に一致するものを必ず選んでください。違う種類の商品を比較すると、正確なデータになりません。
            2. 記録場所を固定する 同じ店舗、同じ売り場で毎日(または調査日)記録しましょう。
            3. 価格以外の情報を記録する 値段だけでなく、その時の「お店の状態」もメモしましょう。

            例 「新商品が隣に並んでいた」「特売の大きなポップが貼られていた」「レジの横で大量に積まれていた」など、価格変動に関係しそうな情報を記録に残すのが大切です。

            自由研究の進め方

            完璧な「価格調査シート」を作成しよう!

            1. 研究対象を決める
              調査するお店(スーパーA、コンビニBなど)と、調査する商品(カップ麺A、お菓子Bなど)を決定します。
            2. 調査シートを作成
              「日付」「店舗名」「価格」「値引きの有無(例:特売、割引シール)」「気づいたこと」の5項目が書かれた表をノートに作ります。
            3. データを集める
              毎日、決まった時間にお店に行き(または、保護者の方と一緒にいる時に)、決めた商品の価格を正確に記録します。
            4. グラフにまとめる
              集めたデータを、横軸を日付、縦軸を価格としたグラフにします。グラフにすると、価格の変化が一目でわかります。
            5. 考察を深める
              グラフを見て、値段が動いた日の「気づいたこと」メモを参考に、「なぜ値段が変わったのだろう?」という疑問に対する答え(仮説)をまとめます。

            自由研究から発見したアイデア

            価格変動パターンを逆手に取った新サービス!

            もし、あなたがこの研究で「ポテトチップスは毎週水曜日が一番安くなる」というパターンを発見したとします。この知識を使って、以下のような新しいアイデアを提案してみましょう。

            • 「水曜日お知らせアプリ」 ユーザーが登録した商品の、最も安くなる曜日を自動でお知らせするアプリ。
            • 「スーパーとコンビニのベストプライスマップ」 地域のお店の商品ごとの価格と、変動しやすい曜日を一覧で見られるウェブサイト。消費者が一番得をする買い物ができるようになります。
            • 「廃棄ロス削減計画」 価格を計画的に変動させることで、売れ残りがちな商品を早めに売り切り、食品ロスを減らすためのスーパーへの提案書。

            この自由研究に関連する仕事

            • バイヤー(商品仕入れ担当者) スーパーやデパートで、どんな商品を「いくらで」「どれくらいの量」仕入れるかを決める仕事。価格変動の予測力と交渉力が必要です。
            • マーケター(市場調査・戦略担当者) 消費者がどんな商品に、どれくらいの価値を感じているかを分析し、商品の「売り出し方」や「適正価格」を決める仕事。
            • データサイエンティスト(データ分析専門家) 膨大な販売データから、価格や天候、イベントなど様々な情報と関連付けて、売上や顧客の行動を予測する仕事。

            まとめ

            「価格の動き」を知ることは、現代社会を生きる上で最も役立つ知識の一つです。単なるお小遣い帳をつけるのではなく、価格の裏にあるお店の戦略や、世の中の経済の動きを読み解くこの自由研究は、あなたを未来の賢い消費者、そして新しいビジネスを生み出すアイデアマンへと成長させてくれるでしょう。さあ、身近なスーパーやコンビニから、経済の秘密を解き明かす旅を始めましょう!

                   

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