自由研究464|紫外線対策「目には見えない紫外線から肌を守るためにできること!」

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紫外線から肌を守るためにできることを考えてみよう!

    この研究のテーマは「紫外線の性質を理解し、身近なものでできる効果的な紫外線対策を見つけること」です。

    紫外線は、太陽から地球に届く光の一種ですが、私たちの目には見えません。この目に見えない光が、日焼けやシミ・そばかすの原因になるだけでなく、将来、皮膚の病気や目の病気を引き起こす可能性もあります。

    この研究では、実験を通して「どんな場所が紫外線が強いのか?」「どんなものが紫外線を防いでくれるのか?」を科学的に解き明かし、自分にぴったりの紫外線対策を考えていきます。

    どうして紫外線から肌を守るためにできることを考えてみるの?

    一番の理由は「自分の一生つづく健康な体を守るため」です。

    子どもの頃に無防備に浴びた紫外線のダメージは、すぐには現れず、大人になってからシミやシワ、さらには皮膚がんなどの病気として現れることがあります。つまり、子どもの頃の紫外線対策は、未来の自分への大切なプレゼントになるのです。

    また、紫外線について正しく学ぶことは、日焼け止めに書かれている「SPF」や「PA」といった表示の意味を理解し、自分に合った製品を選べるようになることにもつながります。科学的な知識を身につけ、自分の体を賢く守る力を養いましょう。

    自由研究のゴール

    この研究を通じて、以下のような力を身につけることが目標です

          • 【基本ゴール】紫外線について知ろう!

          紫外線の種類(UV-A、UV-B)、肌への影響、基本的な対策(日焼け止め、帽子、長袖、日傘など)について、本や信頼できるウェブサイトで調べて新聞やポスターにまとめる。

          • 【レベルアップ1】紫外線を「見える化」して観察しよう!

          UVビーズ(紫外線に当たると色が変わるビーズ)を使って、身の回りの紫外線量を比較します。日なたと日かげ、朝と昼、室内と屋外など、場所や時間による色の変化を観察・記録してみましょう。

          • 【レベルアップ2】最強のUVカット素材を探せ!

          色の違う布(白と黒など)、Tシャツ、紙、ガラス、UVカット機能のある日傘やサングラスなどが、どれだけ紫外線を防ぐかをUVビーズを使って実験します。ビーズの色の変化が少ないほど、紫外線カット効果が高いと言えます。

          • 【レベルアップ3】日焼け止めの効果を実験で確かめよう!

          プラスチック板やスライスしたきゅうりなどに、種類の違う日焼け止め(SPF値が違うものなど)を塗り、日光に当てて変化を観察します。日焼け止めを塗った部分と塗らない部分で、きゅうりの変色の仕方に違いが出るか調べてみましょう。

              紫外線対策の事例

              世界中には、昔から伝わるものから最新のものまで、様々な紫外線対策があります。

              世界の取り組み

              • オーストラリアの「SunSmart」プログラム 紫外線が非常に強いオーストラリアでは、国を挙げて対策に取り組んでいます。「Slip, Slop, Slap, Seek, Slide」(長袖を着よう、日焼け止めを塗ろう、帽子をかぶろう、日かげを探そう、サングラスをかけよう)という覚えやすいスローガンで、子どもたちに紫外線対策を呼びかけています。

              自然界の紫外線対策

              • カバの「血の汗」 カバが流すピンク色の液体は、実は汗ではなく、紫外線から肌を守り、細菌の繁殖も抑える効果があるスーパー日焼け止めなのです。
              • 植物の知恵 多くの植物は、人間には見えませんが、紫外線から自らを守るための成分(フラボノイドなど)を作り出しています。

              歴史の中の工夫

              • 日本の舞妓さんや昔の女性が顔を白く塗る「白粉(おしろい)」や、貴婦人が使っていた「日傘」も、肌を白く美しく見せるだけでなく、強い日差し(紫外線)から肌を守るための大切な知恵でした。

              研究を進めるうえで、以下のポイントに注目しよう!

              1. 自分の対策も忘れずに!
                屋外で実験をするときは、自分自身の紫外線対策(帽子、長袖、日焼け止めなど)を万全にしましょう。熱中症にも気をつけて、水分補給もこまめに行いましょう。
              2. 「比べる」条件をそろえよう
                布の色による効果の違いを調べるなら、実験する時間や天気、場所などの条件はすべて同じにします。比べるもの以外の条件をそろえることが、正確な結果を得るための科学の基本です。
              3. 客観的なデータで示そう
                「色が濃く変わった」だけでなく、色の変化を5段階で評価したり、UVセンサーで数値を記録したりすると、より客観的で説得力のあるレポートになります。写真で記録を残すのも非常に有効です。

              自由研究の進め方

              STEP1 テーマを決め、仮説を立てる

              • 何に一番興味があるかな?(場所による違い、素材による違いなど)
              • 「黒い布の方が、白い布より紫外線を防ぐのではないか?」のように、自分なりの予想(仮説)を立ててみよう。

              STEP2 計画を立て、準備をする

              • 仮説を確かめるために、どんな実験をするか計画を立てる。
              • 実験に必要なもの(UVビーズ、調べる素材、記録用のノートなど)を準備しよう。

              STEP3 実験・観察・記録をする

              • 計画に沿って、安全に注意しながら実験をしよう。
              • 結果は、日時や天気と一緒に、写真やスケッチ、数値で詳しく記録しよう。

              STEP4 結果をまとめ、考察する

              • 記録した結果を表やグラフにまとめて、分かりやすく整理しよう。
              • 結果は、最初に立てた仮説と比べてどうだったか?なぜそのような結果になったのか?を考える「考察」が、研究で最も面白い部分です。

              STEP5 発表して、情報を共有しよう

              • まとめた内容を家族や友達の前で発表してみよう。研究でわかった「効果的な紫外線対策」をみんなに教えてあげよう。

              自由研究から発見したアイデア

                • 紫外線お知らせTシャツ 紫外線の強さに応じて、Tシャツの柄の色やデザインが変化する。子どもでも直感的に紫外線の危険度がわかります。
                • スマートUVバンド その日の紫外線量と自分の肌質に合わせて、日焼け止めの塗り直し時間を知らせてくれる腕時計型のデバイス。
                • 公園・通学路の紫外線安全マップ UVビーズやセンサーを使って、公園や通学路の場所ごとの紫外線量を測定し、木かげや休憩場所の情報を書き込んだ安全マップを作成し、地域で共有する。
                • ビタミンD生成応援ウィンドウ 有害な紫外線をカットしながらも、体内で健康な骨を作るのに必要なビタミンDの生成を助ける、特殊な波長の光は通す未来の窓ガラス。

                この自由研究に関連する仕事

                        • 医療関係 皮膚科医、眼科医など、紫外線の影響による病気を診断し、治療する仕事。
                        • 研究・開発関係 化粧品メーカーの研究員(日焼け止めを開発)、素材メーカーの技術者(UVカット繊維を開発)、皮膚科学の研究者。
                        • 情報・環境関係 気象予報士(紫外線情報を予報)、環境省の職員など、オゾン層などの地球環境を監視する仕事。
                        • ものづくり関係 アパレルデザイナー(UVカット衣料をデザイン)、建築士(紫外線の影響を考慮した建物を設計)、サングラスや帽子のデザイナー。

                        まとめ

                        紫外線対策の自由研究は、目に見えない光の不思議を探求する、エキサイティングな科学の冒険です。そして何より、自分自身の一生にわたる健康を守るための、非常に大切な学びでもあります。

                        実験を通して、科学的なものの見方や、問題を解決するための考え方が自然と身につくはずです。この夏、紫外線の専門家になって、科学の力で自分と大切な家族を太陽の光から守るための、最高のアイデアを発見してください!

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                        身近な仕事について考えてみよう!

                        • 仕事のことを通じて学んだこと、楽しかったこと、難しかったことを書いてみましょう。
                        • テーマについての新しい発見や、自分が感じたことをまとめます。
                        • 今後、さらに調べてみたいことや、他の人に教えたいことがあれば、それも書いてみましょう。

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