教育制度の特徴
リベリアの教育制度は、小学校6年、中学校3年、高校3年の6-3-3制をとっています。日本と少し似ていますが、義務教育は9年間(小学校6年+中学校3年)です。政府が教育をとても大切にしていて、すべての子どもが学校に行けるようにしようと努力しています。
ただし、内戦(ないせん)や貧困の影響で、学校に通えない子どもも多くいます。 また、都市部と農村部では教育の差が大きいのも特徴の一つです。
教育方法
リベリアの学校では、先生が前に立って説明し、生徒が黒板に書き写す講義型(こうぎがた)の授業が多く行われています。子どもたちはノートと鉛筆を使って、ていねいに書きとることが中心です。
また、英語が公用語のため、授業は英語で行われます。これは、日本で外国語で授業を受けるのと同じくらい大変なこと!でも、子どもたちは毎日コツコツがんばっています。最近は、ICT(情報通信技術)を使った教育にも少しずつ挑戦していますが、電気やインターネットが安定していない地域では難しいところもあります。
教育への取り組みや支援
リベリア政府は、教育の質を高めるために「教育改革」を進めています。たとえば…
- 子どもたちが無料で通える公立学校の整備
- 教師の研修(けんしゅう)制度
- NGOや国際機関(ユニセフ、世界銀行など)との協力
また、「スクール・フィーディング・プログラム」という、学校で無料の給食を提供する取り組みもあります。これは、学校に通いたいと思う子どもを増やすためにとても効果的な方法です。
子供達の1日の過ごし方
朝6〜7時ごろ 起床。水をくみに行ったり、家のお手伝いをしたりします。
朝8時ごろ 学校へ。授業は午前中中心で、午後は帰ることが多いです。
昼12〜1時ごろ 昼ごはん。学校で食べられる子もいます。
午後 宿題をしたり、家の仕事を手伝ったりします。遊ぶ時間は少なめですが、外で元気に遊ぶ子もたくさん。
夜 電気がない家も多く、日が暮れると早めに就寝します。
教育と社会の関係
教育は、リベリアの未来にとってとても大切です。学校で読み書きや計算を学ぶことで、将来は先生や看護師、農業のリーダーなど、社会を支える人になるチャンスが広がります。特に女の子の教育は、貧困をなくすためにも重要です。教育を受けた女性は、健康管理や子育てにも良い影響を与えられるため、社会全体の生活が向上します。しかしまだ、学校に行けない子どもたちが多くいます。教育を受けるチャンスの格差(かくさ)をなくすことが、リベリア社会の大きな課題です。
国が抱える教育の課題と未来
- 学校の数が足りない
- 教室に机や本がない
- 教師の数や質にばらつきがある
- 家庭の貧しさで通えない子も多い
それでも、リベリアの人たちは「教育が国を変える力になる」と信じて、少しずつ前に進んでいます。
これからは、太陽光発電やタブレット学習など、新しい方法を取り入れた教育も期待されています。また、海外からの支援もあり、未来を担う子どもたちに希望が広がっています。
教育と文化や価値観の関係
地域や家族を大切にする価値観
リベリアでは、学校で「コミュニティの大切さ」や「お年寄りを敬う心」が教えられることが多く、これが「家族と地域のつながりを大切にする文化」に強く影響しています。卒業後も、地元の人々を支える職業に就こうとする若者が多いのは、この価値観が根付いているからです。
助け合いの精神(Palava Hut文化)
伝統的に、村の問題は「パラバ・ハット(Palava Hut)」という場所で話し合いによって解決する文化があります。学校でも、話し合いを通じて問題を解決する道徳的な教育が行われることがあり、争いを避けて平和的に解決する姿勢が養われています。
音楽・踊り・語り部文化の継承
リベリアでは、物語や歴史を口承(くちしょう)で伝える文化があります。学校でも、音楽やダンスの授業があり、民族の太鼓(ドゥンドゥンなど)や踊りを学ぶことで、自分たちの文化に誇りを持つようになります。学びがアイデンティティの形成に深く関わっているのです。
女性の自立と教育の価値
女子教育を受けた女性が、看護師や教師、政治家として活躍する姿が子どもたちにとってロールモデルになります。「教育によって人生を切り開ける」という価値観が、特に女の子たちの間で広がっているのもリベリアらしい前向きな文化のひとつです。
まとめ
リベリアの教育は、まだまだ課題が多い中でも、一歩ずつ前進しています。子どもたちは困難な状況の中でも、学ぶことをあきらめず、将来の夢に向かってがんばっています。
「学校に行けることは当たり前じゃない」と気づくことで、私たちが毎日受けている教育のありがたさを見つめ直すことができます。そして、世界の子どもたちがみんな学べる未来を目指して、何ができるかを考えるきっかけになるといいですね
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