自由研究587|おやつをカロリー・糖質・塩分の観点で分類し、健康的にするためのスナック案を考えよう

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今回のテーマ

    「家庭のおやつ(市販品)をカロリー・糖質・塩分の観点で分類し、健康的にするためのスナック案を考えてみよう」

    今回挑戦する自由研究のテーマは、普段何気なく食べている「市販のおやつ」の成分調査です。

    パッケージの裏側にある「栄養成分表示」を見て、「カロリー(エネルギー)」「糖質(炭水化物)」「塩分(食塩相当量)」の3つの数字を記録します。それらのデータをもとに、おやつをグループ分け(分類)し、最終的には「もっと体が喜ぶ、健康的で美味しいスナック」を自分で考案することを目指します。

    「おいしいものは、何からできているの?」という疑問を、数字を使って解き明かす科学的な探究プロジェクトです。

    自由研究の目的

    どうして家庭のおやつ(市販品)をカロリー・糖質・塩分の観点で分類し、健康的にするためのスナック案を考えてみるの?

    私たちは毎日食事やおやつを食べますが、その中に「何が」「どれくらい」入っているかを正確に知っている人は意外と少ないものです。

    この研究を通じて学ぶ理由は大きく3つあります。

    • 自分を守る力をつけるため 砂糖や塩分のとりすぎは、将来の健康に影響します。自分でラベルを見る習慣をつけることで、自分の体を守る「食の知識(食育)」が身につきます。
    • 数字で比較する力を養うため 「ヘルシーそうに見えるけれど、実は砂糖がいっぱい」といったイメージと現実のギャップを、数字という客観的なデータで判断する力がつきます。
    • 創造力を鍛えるため 現状を知った上で「じゃあ、どうすればもっと良くなる?」と改善案を考えることは、発明やビジネスの基礎となる重要なスキルです。

    自由研究のゴール

    この研究を通じて、以下のような力を身につけることが目標です

    • レベル1 家にあるおやつのパッケージを集めて、3つの成分を記録し、ランキングを作る。
    • レベル2 おやつを「高カロリー・高糖質」「低カロリー・高塩分」などのタイプに分類し、グラフや分布図(マップ)にまとめる。
    • レベル3 分析結果をもとに、栄養バランスを整えた「最強のオリジナルおやつ」のレシピや商品企画書を考える。

      実際の比較調査事例

          事例A ポテトチップス vs おせんべい

          • ポテトチップス(60g) カロリーが高く、脂質も多いのが特徴です。
          • おせんべい(60g) カロリーはポテトチップスより控えめなことが多いですが、実は「塩分」と「糖質(お米なので)」が高い傾向にあります。
          • 発見 「和風だからヘルシー」とは限らないことがわかります。

          事例B チョコレート vs グミ

          • チョコレート 糖質も高いですが、脂質によるカロリーも非常に高いです。
          • グミ 脂質がほぼゼロのためカロリーはチョコより低いですが、成分のほとんどが「砂糖(糖質)」であることがあります。
          • 発見 「脂肪を気にするならグミ、糖分を気にするなら高カカオチョコ」といった選び方の違いが見えてきます。

              研究を進めるうえで、以下のポイントに注目しよう!

                      • 「単位」をそろえること 商品によって「1袋あたり」で書いてあったり、「100gあたり」で書いてあったりします。比較するときは、電卓を使って「10gあたり」や「1個あたり」などに計算し直して、条件を同じにすることが最大のポイントです。
                      • 成分表示の「炭水化物」に注目 パッケージに「糖質」と書かれていない場合、「炭水化物」の数字を見ましょう。炭水化物は「糖質+食物繊維」のことなので、およその糖質量として参考にできます。
                      • 「隠れ塩分」を見逃さない 甘いおやつにも、味を引き締めるために塩が入っていることがあります。「甘いから塩分ゼロ」と思い込まないようにしましょう。

                      自由研究の進め方

                      ステップ1 収集(集める)

                      家にあるおやつの空き袋や箱を捨てずに集めます。スーパーに行って、買わずに裏面だけメモをとるのもOKです(お店の迷惑にならないように注意しましょう)。最低でも10種類以上あると面白い結果が出ます。

                      ステップ2 記録(書き出す)

                      ノートに表を作り、「商品名」「内容量」「カロリー」「炭水化物(糖質)」「食塩相当量」を書き写します。

                      ステップ3 計算・比較(そろえる)

                      すべて「10gあたり」の数字に計算し直してみましょう。

                      • 計算式 表示されている数値 ÷ 内容量 × 10 = 10gあたりの数値

                      ステップ4 分類・マッピング(分ける)

                      縦軸を「カロリー」、横軸を「糖質」にしたグラフ用紙に、おやつの名前を書き込んでみましょう。右上にいくほど「高カロリー・高糖質」なおやつになります。

                      ステップ5 考察・提案(考える)

                      「なぜこのお菓子はカロリーが高いの?」「どうすればもっと健康になる?」を考えて文章にします。

                      自由研究から発見したアイデア

                      • アイデア1 ハーフ&ハーフ作戦 ポテトチップスの袋の中に、半分は「野菜チップス(ノンフライ)」や「煮干し」を混ぜる。「満足感はあるけれど、カロリーと塩分は30%カット」という商品案。
                      • アイデア2 代用食材スナック 小麦粉の代わりに「おから」や「大豆粉」を使ったクッキー。糖質を劇的に減らしつつ、タンパク質をとれるようにする。
                      • アイデア3 自分で味付けキット ポテトチップスに最初から塩をかけず、「塩分ゼロ」で販売する。食べる直前に、自分の好きな量の「特製スパイス」を振って食べることで、塩分を調整できる仕組み。

                      この自由研究に関連する仕事

                      • 商品開発担当(食品メーカー) 新しいお菓子を企画し、味や成分を決める仕事。
                      • 管理栄養士・栄養士 食べ物の栄養を計算し、人々の健康を食事からサポートする仕事。
                      • 食品分析官 食品に含まれる成分を科学的に検査し、正しい表示を作る仕事。
                      • パッケージデザイナー 成分の良さや商品の魅力を、パッケージのデザインで伝える仕事。

                      まとめ

                      おやつのパッケージ裏面には、秘密の情報がたくさん隠されています。

                      「カロリー・糖質・塩分」の3つのメガネをかけておやつを見るだけで、いつものスーパーマーケットがまるで研究所のように見えてくるはずです。ただ「ダメ!」と禁止するのではなく、「どうすればもっと良くできるか?」を考えることは、未来をつくるポジティブな力になります。

                      さあ、今日のおやつから早速チェックを始めてみましょう!

                             

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                            • 仕事のことを通じて学んだこと、楽しかったこと、難しかったことを書いてみましょう。
                            • テーマについての新しい発見や、自分が感じたことをまとめます。
                            • 今後、さらに調べてみたいことや、他の人に教えたいことがあれば、それも書いてみましょう。

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