自由研究513|音色を比較する工作実験「廃材で楽器を作り、材料と共鳴の関係を記録してみよう」

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今回のテーマ

    「廃材で楽器を作り、材料と共鳴の関係を記録してみよう」

    身近な廃材を使ってオリジナルの楽器を作り、素材の違いが音色にどう影響するかを調べる自由研究です。ペットボトル、牛乳パック、空き缶、木片など、様々な廃材を材料として、弦楽器や打楽器、管楽器などを作ってみましょう。同じ形の楽器でも、材料を変えるだけで響き方や音の高さ、音色が変化します。この実験を通して、音の性質や共鳴の仕組みを楽しく学べます。

    自由研究の目的

    どうして廃材で楽器を作り、材料と共鳴の関係を記録してみるの?

    音は空気の振動によって生まれます。この振動が物に伝わり、物が震えることで音が響きます。これを共鳴と呼びます。私たちが普段聞いている音楽や自然の音、話し声など、身の回りのあらゆる音は、この共鳴の原理によって成り立っています。この研究では、身の回りの材料で楽器を作ることで、材料の固さや重さ、形などが共鳴にどう影響するかを体感的に理解できます。物理や化学、音楽など、様々な分野にわたる知識を楽しみながら学べるのがこの研究の魅力です。

    自由研究のゴール

    この研究を通じて、以下のような力を身につけることが目標です

    • レベル1 ペットボトル、空き缶、牛乳パックなど、2〜3種類の材料で同じ形の楽器を作り、音色の違いを記録してみましょう。音の高さや響き方を言葉で表現したり、スマートフォンなどで録音して聞き比べたりすることで、材料と音色の関係を可視化します。
    • レベル2 楽器の形や大きさを変えてみて、それが音色にどう影響するかを調べてみましょう。例えば、ペットボトルの打楽器なら、水を入れたり、砂を入れたりして重さを変えてみます。また、音の周波数を測定できる無料アプリなどを使って、音の高さを数値で記録してみるのも面白いです。
    • レベル3 材料の特性(密度、硬度など)を調べて、音色との関係を考察してみましょう。木の種類や金属の種類によって音がどう変わるのかを深く掘り下げていくと、より専門的な発見につながります。なぜその材料を使うと、その音色になるのかを理論的に説明できるようになるのが最終的なゴールです。

    実際の実験例

    • 空き缶を使った打楽器
      同じサイズの空き缶でも、スチール缶とアルミ缶では叩いたときの音が違います。それぞれの音を叩いて録音し、聴き比べてみましょう。空き缶の底に水や砂を入れて重さを変えるとどうなるかも試してみるのがおすすめです。
    • 牛乳パックの弦楽器
      牛乳パックに輪ゴムを何本か張って、弦楽器を作ります。輪ゴムの太さや張り方を変えることで、音の高さが変わるのを体験できます。弦を指で弾いたときの音と、爪で弾いたときの音の違いも調べてみましょう。
    • 紙コップの糸電話と共鳴
      紙コップとタコ糸を使った糸電話で、音の伝わり方を調べます。糸の長さを変えたり、糸の種類を変えたりすると、声がどれくらい聞こえるかが変わります。紙コップの代わりに、違う素材のコップを使うとどうなるかも試してみましょう。

    研究を進めるうえで、以下のポイントに注目しよう!

    この自由研究を成功させるためのポイントは、記録をしっかり取ることです。実験ごとに、以下の項目をノートに記録しましょう。

    • 材料 何の材料を使ったか(例:スチール缶、アルミ缶)
    • 実験方法 どのような方法で音を出したか(例:指で叩いた、棒で叩いた)
    • 結果 どんな音がしたか(例:カンカンと高い音がした、ゴンゴンと低い音がした)
    • 考察 なぜその音がしたのか、自分なりの考えを書く

    スマートフォンで音を録音し、視覚的に記録するのも有効です。また、音の波形が見えるアプリなどを使うと、音の違いが一目瞭然になります。

    自由研究の進め方

      1. テーマ設定と材料集め
        どんな楽器を作るか、どんな材料を使うかを決めます。ペットボトル、空き缶、牛乳パック、段ボール、ラップの芯、輪ゴムなど、身の回りのものを集めましょう。
      2. 仮説を立てる
        「固い材料は高い音が出るだろう」「重い材料は低い音が出るだろう」など、実験の前に予想を立ててみましょう。
      3. 楽器の作成
        安全に注意しながら、集めた材料で楽器を作ります。
      4. 実験と記録
        作った楽器で音を出し、音色や響き方の違いを記録します。実験条件(叩き方、力の入れ方など)は毎回同じにすることが重要です。
      5. 考察とまとめ
        記録したデータを見ながら、材料と音色の関係について考えをまとめます。なぜそのような結果になったのか、自分なりの言葉で説明してみましょう。
      6. 発表
        発表用レポートやポスターを作成し、工夫した点や発見したことをまとめます。

      自由研究から発見したアイデア

      この自由研究を通じて、材料の特性が音に与える影響を理解できたら、さらに発展させてみましょう。例えば、「音の出る迷路」を作ってみるのはどうでしょう?迷路の壁に様々な材料を使い、ボールが通るたびに異なる音が出るようにするのです。また、「廃材だけで作るオーケストラ」に挑戦して、友達とオリジナルの音楽を演奏してみるのも楽しいです。

      この自由研究に関連する仕事

            • 楽器メーカー 楽器の素材や形状を研究し、より良い音色や演奏性を追求する仕事。
            • 音響エンジニア ライブ会場やレコーディングスタジオで、音の響きを調整し、最高の音を創り出す仕事。
            • 建築家 建物の材料や構造を工夫し、音の響きが良い空間を作る仕事。
            • プロダクトデザイナー 製品の素材選びや形状設計を行い、使いやすさや美しさだけでなく、音の良さも考慮する仕事。
            • 科学者/研究者 物質の特性や振動の仕組みを研究し、新しい技術や素材を開発する仕事。

            まとめ

            今回の自由研究は、身近な廃材を使って音の共鳴という科学的な現象を楽しく学べるテーマです。楽器を作るという工作の要素と、材料と音色の関係を調べるという実験の要素が組み合わさっているので、夏休みの自由研究にぴったりです。なぜその音が出るのかを考え、自分だけの楽器で発見を記録することで、科学の面白さをきっと体験できるでしょう。さあ、皆さんも身の回りにある「音の素材」を探して、オリジナルの音色を生み出してみませんか?

             

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            • 仕事のことを通じて学んだこと、楽しかったこと、難しかったことを書いてみましょう。
            • テーマについての新しい発見や、自分が感じたことをまとめます。
            • 今後、さらに調べてみたいことや、他の人に教えたいことがあれば、それも書いてみましょう。

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