空を飛ぶ夢をかなえよう!パイロットと客室乗務員とは?
パイロットと客室乗務員は、飛行機という翼を使い、世界中の人々を安全・快適に目的地まで届ける空のプロフェッショナルです。何百人もの命を預かる責任と、世界をつなぐやりがいのある仕事です。
この仕事の最大の魅力は、何と言っても「世界が仕事場になる」ことです。昨日までいた国とは違う国で朝を迎え、様々な文化に触れることができます。そして、コックピットや客室の窓から見える、どこまでも続く雲海や宝石のような夜景、オーロラといった息をのむような絶景は、この仕事ならではの特権です。多くの仲間と協力して一つのフライトを成功させ、お客様の笑顔と共に「ありがとう」という言葉をもらえた時の達成感は、何物にも代えがたい宝物になります。
パイロットと客室乗務員の仕事とは?
飛行機というチームを動かす、二つの大切な仕事を見てみましょう。
- パイロット(空のキャプテン) 大勢の乗客の命を預かり、飛行機を操縦する最高責任者です。仕事は操縦だけではありません。出発の何時間も前から、気象データや飛行ルートを分析して綿密な飛行計画を立てます。コックピットでは、数えきれないほどの計器やスイッチを常に監視し、地上の管制官と通信を取りながら、安全なフライトを維持します。まさに、知識・技術・判断力のすべてが求められる仕事です。
- 客室乗務員(キャビンアテンダント、CA) 機内で乗客が快適に、そして安全に過ごせるようにおもてなしをするサービスのプロ。そして、何よりも大切なのが「保安要員」としての役割です。飛行機のドアの開閉確認や、緊急時の避難誘導など、厳しい訓練で身につけた知識と技術で乗客の安全を守ります。笑顔の裏側には、お客様の命を守るという強い使命感があります。
建築家と建設業の魅力!
- 世界中に友達ができる! 毎日違う国へ飛んでいくので、世界中に詳しくなります。様々な国籍の同僚と一緒に働き、世界中の文化に直接触れることができます。「この国のおすすめのお菓子はこれだよ!」なんて、友達に自慢できる知識がたくさん身につきます。
- 最高のチームで最高のミッションに挑める! 一つのフライトは、パイロット、客室乗務員、整備士、管制官など、たくさんのプロフェッショナルのチームプレーで成り立っています。みんなで情報を共有し、協力して乗客を安全に届けた時の達成感は格別です。
- 人々の「物語」を運ぶ仕事 飛行機には、旅行に行く家族、留学する学生、大事な仕事に向かう人など、様々な目的を持った人が乗っています。人々の大切な人生の1ページを支え、夢や希望を運ぶ、とてもやりがいのある仕事です。
- プロフェッショナルの証!年収と報酬 専門的な技術と大きな責任を伴うため、収入も高い水準にあります。パイロットの平均年収は約1,778万円、客室乗務員は約488万円と言われています(※厚生労働省「job tag」2024-2025年版より)。たくさんの訓練と勉強を乗り越えたプロだからこそ得られる報酬です。
- 神様視点の絶景が日常に! 地上からでは絶対に見られない景色に出会えます。厚い雲を突き抜けた先の真っ青な空、夜空に輝く満点の星、カーテンのように揺れるオーロラ。そんな奇跡のような景色が、あなたを待っています。
建築家と建設業になるには?
- 空と飛行機を大好きになろう! まずは興味を持つことから!空港の展望デッキに行って、様々な飛行機が離着陸する様子を見てみよう。航空博物館で飛行機の歴史や仕組みを学ぶのも面白いです。君はどんな飛行機が好きかな?
- 健康な体と心を作ろう! パイロットにも客室乗務員にも、厳しい健康診断があります。不規則な生活に耐えられるよう、好き嫌いなく食べて、たくさん運動し、強い体と心を作ることが夢への第一歩です。
- 世界とつながる言葉、英語をマスターしよう! パイロットは世界中の管制官と、客室乗務員は様々なお客様と英語で話します。好きな洋画を字幕で観たり、英語の歌を歌ったり、楽しみながら英語に触れる機会を増やしてみよう!
- 専門知識を学べる学校を調べよう! パイロットになるには、航空大学校や大学の操縦学科に進む道があります。客室乗務員は、語学系の大学やエアラインの専門学校などが近道です。どんな学校があるか、調べてみませんか?
- 夢をあきらめない強い意志を持とう! どちらの仕事も、なるためには厳しい試験や訓練がたくさんあります。時にはくじけそうになるかもしれません。それでも「絶対にパイロットになる!」「世界中のお客様を笑顔にしたい!」という強い気持ちが、君を夢の場所へ連れて行ってくれます。君の夢のエンジンは何ですか?
この分野で有名なプロフェッショナル
2009年、アメリカ・ニューヨークで起きた奇跡のような出来事を知っていますか?サリー機長が操縦する旅客機は、離陸直後に鳥の群れに衝突し、両方のエンジンが停止してしまいました。絶体絶命のピンチの中、彼は空港に戻ることは不可能と瞬時に判断し、乗客乗員155人全員の命を救うため、ニューヨークのハドソン川への着水を決断。長年の経験に裏打ちされた冷静な判断と卓越した操縦技術で、全員を生還させ「ハドソン川の奇跡」と呼ばれました。パイロットの仕事が、ただの操縦ではなく、極限状態で人々の命を守るための「決断力」と「責任感」の塊であることを、世界中に示したのです。
マーケィングの観点から見ると?
世界はインターネットでつながっていますが、実際に人と人が会い、文化が交流するためには、空の道が不可欠です。これからも世界中の人々の往来は増え続け、パイロットや客室乗務員の活躍の場はさらに広がっていきます。 また、近年は地球環境に配慮した「SAF(持続可能な航空燃料)」を使うなど、環境に優しい飛行機への進化が求められています。未来のパイロットや客室乗務員は、ただ人を運ぶだけでなく、地球の未来を守るという新しいミッションも担うことになります。国籍や文化の違う仲間たちと共に、世界をつなぎ、地球の未来に貢献できる。これほどグローバルで素晴らしい仕事は他にありません。
自由研究の例
ミッションを決めよう!
1機の飛行機が安全に飛び立つまでに、空港ではどんな仕事の人たちが活躍しているんだろう?それを調査するミッションをスタート!
情報を集めよう!
- 空港の展望デッキに行ってみよう。どんな制服を着た人が、どんな仕事をしているかな?
- 航空会社のウェブサイトや、子供向けの航空図鑑で、空港の仕事を調べてみよう。
お仕事マップを作ろう!
調べた仕事を大きな紙に書き出してみよう。「パイロット」「整備士」「管制官」「グランドスタッフ」「給油スタッフ」など、それぞれの仕事がどこで何をしているのか、絵や線でつないで「空港お仕事マップ」を完成させよう!
もしもインタビュー!
もし君が一日記者になって、客室乗務員にインタビューできるとしたら、何を聞いてみたい?質問を3つ考えてみよう。(例:「一番大変なことは何ですか?」「今までで一番嬉しかったことは?」)
未来の飛行機をデザインしよう!
君が考える未来の飛行機はどんな飛行機?もっと速い?音が静か?中のサービスは?自由に想像して、絵に描いて発表しよう!
まとめ
パイロットと客室乗務員の仕事は、多くの子供たちが一度は憧れる、夢とロマンに満ちた仕事です。しかしその華やかな姿の裏には、乗客の安全を預かるという大きな責任と、日々の厳しい訓練、そして高いプロ意識があります。世界中の空を舞台に、国籍も文化も違う人々とチームを組み、人々の大切な時間と想いを運ぶ。この仕事でしか味わえない感動と、世界への貢献を実感できる素晴らしい仕事です。この記事を読んで、少しでも空の仕事にワクワクしてくれたなら嬉しいです。君がコックピットや機内で活躍する日を、空は待っています。
関連書籍
身近な仕事について考えてみよう!
- 仕事のことを通じて学んだこと、楽しかったこと、難しかったことを書いてみましょう。
- テーマについての新しい発見や、自分が感じたことをまとめます。
- 今後、さらに調べてみたいことや、他の人に教えたいことがあれば、それも書いてみましょう。