今回のテーマ
「5 種類の飲料を同じ時間保存して味や色の変化を観察してみよう」
お気に入りのジュースや、お茶。開けたての一口目は最高に美味しいですよね。でも、そのまま数時間、あるいは数日間置いておいたらどうなるでしょうか?「色が濃くなった気がする」「香りが弱くなったかも」……そんな小さな違和感には、実は面白い科学のヒミツが隠れています。
この研究では、性質の違う5種類の飲み物を同じ条件で保存し、時間の経過とともに「見た目(色)」や「味・香り」がどう変化するかを徹底的に観察します。身近な液体が変化していく様子を記録する、タイムラプスのような自由研究です。
自由研究の目的
- 酸化の仕組みを知る 空気中の酸素と反応して色や味が変わる「酸化」という現象を、リアルな体験として理解できます。
- 保存の知恵を身につける なぜ飲み物は冷蔵庫に入れるのか、なぜ遮光ボトルがあるのか。実験を通して「美味しく保つための工夫」の重要性に気づけます。
- 五感を研ぎ澄ます わずかな色の違いや香りの変化を捉えることで、観察力と表現力がグンとアップします。
自由研究のゴール
- 初級 5種類の飲み物の変化を写真とメモで数日間記録できる。
- 中級 「日光が当たる場所」と「冷蔵庫」など、保存場所による変化のスピードの差を比較する。
- 上級(レベルアップ!) 変化の激しかった飲み物の成分表をチェックし、「どの成分(ビタミンCやポリフェノールなど)が変化の原因になったのか」を考察し、自分なりの「保存ガイド」を作成する。
具体的な事例
例えば、ある中学生が「リンゴジュース」「緑茶」「牛乳」「炭酸水」「スポーツドリンク」で実験したケースを見てみましょう。
実験の発見メモ 「24時間後、緑茶の色が明らかに茶色っぽくなった!一方で、スポーツドリンクは見た目にはほとんど変化なし。でも、味を確かめてみると炭酸水はただの水みたいになっていたし、牛乳は少し酸っぱいような独特の匂いがしてきた……。見た目が変わらなくても、中身が変わっているものがあるんだ!」
このように、飲み物によって「見た目から変わる派」と「味から変わる派」があることに気づけると、研究が一段と面白くなります。
研究を進めるうえで、以下のポイントに注目しよう!
- 「透明な容器」を使う 色の変化がはっきりわかるよう、同じ形・同じサイズの透明なコップやペットボトルを用意しましょう。
- 比較対象(コントロール)を作る 比較のために「開けたての状態」の写真を最初に撮っておくことが不可欠です。
- 安全第一 数日経った飲料、特に乳製品などは細菌が繁殖している可能性があります。「味を見る」のは、異臭や明らかな変色がない、安全な範囲(数時間〜半日程度)にとどめるか、匂いだけの観察に切り替えましょう。
自由研究の進め方
- 飲み物を選ぶ 牛乳(タンパク質)、緑茶(カテキン)、リンゴジュース(糖分・ビタミン)、炭酸水(ガス)、コーヒーなど、性質の違う5種類をセレクト。
- セットする 同じ量の液体を透明な容器に入れ、直射日光の当たらない室温の場所に並べます。
- 定点観測 「開始直後」「3時間後」「6時間後」「12時間後」「24時間後」など、時間を決めて写真撮影と観察を行います。
- 記録 色は白い紙を背景にしてチェック。香りは「パンのような匂い」「鉄のような匂い」など、例えを使ってメモします。
- 分析 どの飲み物が一番早く変化したか、ランキングを作ってみましょう。
自由研究から発見したアイデア
基本の実験が終わったら、こんなカスタマイズで「自分だけの発見」を狙いましょう!
- 「レモン汁」の魔法 酸化しやすいリンゴジュースにレモン汁を数滴入れたら、色の変化は食い止められるのか?(酸化防止剤の実験)
- 「容器の素材」実験 アルミホイルで巻いた容器と、そのままの容器。光を遮るだけで変化にどれくらいの差が出るか?
- 「ストローvs直飲み」 口をつけた後の飲料と、コップに移した飲料。数日後の「濁り」に違いが出るか?(菌の繁殖への興味)
この自由研究に関連する仕事
- 食品クオリティマネージャー 飲料メーカーで、商品の賞味期限や品質維持を管理する仕事。
- フレーバーリスト(調香師) 飲み物の香りをデザインし、時間が経っても損なわれない香りを研究するプロ。
- パッケージデザイナー 光や熱から中身を守るための、機能的なボトルや缶を開発するエンジニア。
- 醸造家(ソムリエ・杜氏) お酒の「熟成」という、良い方向への変化をコントロールする専門家。
まとめ
コップの中の小さな変化は、実は巨大な化学反応の縮図です。「なぜ緑茶は茶色くなるのに、スポーツドリンクは透明なままなのか?」そんな疑問の答えを探すプロセスそのものが、あなたを科学者に変えてくれます。
キッチンにある飲み物で今日から始められる、手軽で奥深い大実験。観察が終わる頃には、いつもの自動販売機のラインナップが、まったく違う「化学物質の標本」に見えてくるかもしれませんよ!
関連書籍
身近な仕事について考えてみよう!
- 仕事のことを通じて学んだこと、楽しかったこと、難しかったことを書いてみましょう。
- テーマについての新しい発見や、自分が感じたことをまとめます。
- 今後、さらに調べてみたいことや、他の人に教えたいことがあれば、それも書いてみましょう。





