今回のテーマ
「地域のお祭りの来場者の性別・年代比を調査して魅力アップを提案してみよう」
「今年のお祭りは、なんだか子どもが多かったな」「去年よりお年寄りが多い気がする」……そんな、なんとなくの感覚を「数値」に変えてみませんか?
この研究は、地域の夏祭りや秋祭りにどんな人が来ているのかを実際にカウントし、その結果から「もっとお祭りを盛り上げるにはどうすればいいか?」を論理的に考えるプロジェクトです。ただ楽しむだけだったお祭りを、一歩引いた「プロデューサー」の視点から眺めてみましょう。
自由研究の目的
世の中のサービスやイベントは、すべて「誰に来てほしいか(ターゲット)」を考えて作られています。
お祭りの来場者層を知ることは、その地域の「今の姿」を知ることと同義です。データをもとに「足りない要素」を見つける力は、将来どんな仕事に就いても役立つ「マーケティング的思考」の基礎となります。自分の住む街をより良くするための第一歩を、データの力で踏み出し、説得力のある提案をする経験を積むためです。
自由研究のゴール
- 初級 来場者の属性(性別・年代)を正確に記録し、グラフ化する。
- 中級 時間帯や場所による客層の変化を分析し、お祭りの特徴を言語化する。
- 上級(レベルアップ!) 分析結果から「今の課題」を発見し、ターゲットを絞った具体的な「新しい出し物」や「改善策」を企画書としてまとめる。
具体的な事例
例えば、ある町の「納涼盆踊り大会」で調査を行ったA君の場合を見てみましょう。
A君は入り口付近で30分ごとに10分間、通行人をカウントしました。すると、「19時以降は10代の学生が急増するが、屋台に並ぶだけで盆踊りの輪には入っていない」という事実を発見しました。
そこからA君は、「中高生に人気の曲を盆踊り風にアレンジして流す」という案や、「SNS映えするフォトスポットを櫓(やぐら)の近くに作る」という提案をまとめました。これは立派なデータに基づいた戦略です。
研究を進めるうえで、以下のポイントに注目しよう!
- 定点観測 同じ場所で、決まった時間(例:30分おきに10分間など)に調査することで、データの信憑性を高めます。
- 「見た目」の推測を恐れない 厳密な年齢は聞けませんが、「未就学児」「小学生」「10代」「20-40代」「50-60代」「70代以上」といった自分なりの区分を決めておきましょう。
- 周辺環境の観察 人数だけでなく「手に何を持っているか」「誰と来ているか」などの行動観察もメモしておくと、提案のヒントになります。
自由研究の進め方
- 準備 カウント用のシート(野鳥観察で使うような数取器があると便利!)と、地図、筆記用具を用意します。
- 実地調査 お祭りの会場で、入り口や広場など数か所を選んでカウントします。安全のため、必ず保護者や友人と一緒に行動しましょう。
- データ整理 調査結果を、円グラフや棒グラフにまとめます。
- 考察 「なぜその層が多いのか?」「なぜあの層は少ないのか?」を考えます。
- 提案作成 少ない層を呼び込むアイデア、または多い層をもっと満足させるアイデアを練ります。
自由研究から発見したアイデア
調査の結果、例えば「小さな子連れの家族が多いのに、座って休める場所が少ない」とわかったら、「おむつ替えスペース付きの休憩処の設置」を提案できるかもしれません。
あるいは「若者が少ない」なら、「地元の高校生とコラボした限定スイーツの販売」などを提案するのも面白いでしょう。データがあるからこそ、あなたの「やりたいこと」に強い説得力が生まれます。
この自由研究に関連する仕事
- マーケティングリサーチャー 市場の動向を調査し、ヒット商品を生み出すヒントを探す。
- 都市計画コンサルタント 人の流れを分析し、住みやすい街づくりを企画する。
- イベントプロデューサー ターゲットに合わせた最高のイベントを演出し、盛り上げる。
- データサイエンティスト 膨大なデータを解析して、社会の課題を解決する。
まとめ
お祭りは楽しむだけのものではなく、地域社会の縮図です。
「誰が、いつ、どこで、何をしているのか」を数字で見つめることで、これまで見えてこなかった街の課題や可能性が見えてくるはずです。あなたの分析と自由な発想が、来年のお祭りをさらに素晴らしいものに変えるかもしれません。カメラとメモ帳を片手に、さあ、お祭りという「生きた教科書」に飛び込みましょう!
関連書籍
身近な仕事について考えてみよう!
- 仕事のことを通じて学んだこと、楽しかったこと、難しかったことを書いてみましょう。
- テーマについての新しい発見や、自分が感じたことをまとめます。
- 今後、さらに調べてみたいことや、他の人に教えたいことがあれば、それも書いてみましょう。





