自由研究594|商店街のシャッター通り率/時間帯別人通りが活性化につながる店舗配置やイベント案を考えよう

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今回のテーマ

    「地元の商店街のシャッター通り率/時間帯別人通りを調べ、活性化につながる店舗配置やイベント案を考えてみよう」

    この研究のテーマは、地元の商店街の「健康診断」です。具体的には、以下の2つのデータを調査します。

    1. シャッター通り率 商店街にある全店舗のうち、閉店してシャッターが閉まったままのお店の割合。
    2. 時間帯別人通り 朝、昼、夕方など、時間帯によってどのくらいの人が歩いているか。

    ただ数字を測るだけでなく、そこから「なぜ閉まっている店が多いのか?」「なぜこの時間は人が少ないのか?」を考え、最終的に「こうすればもっと人が集まる!」という未来の地図(プラン)を描くことが目的です。

    自由研究の目的

    どうして地元の商店街のシャッター通り率/時間帯別人通りを調べ、活性化につながる店舗配置やイベント案を考えてみるの?

    「まちづくり」や「経済」は、大人の世界の話だと思っていませんか? 実は、商店街は社会の縮図です。

    • 社会の課題を知る 人口減少や高齢化、大型ショッピングモールの影響など、日本が抱える課題が商店街には現れています。
    • データを見る力を養う 「なんとなく寂しい」という感覚を、「〇〇%のお店が閉まっている」という客観的な事実に変える力をつけます。
    • 課題解決力 データをもとに、「自分ならどうするか」を考えるクリエイティブな思考力が身につきます。

    自由研究のゴール

    この研究を通じて、以下のような力を身につけることが目標です

    • レベル1 商店街の地図を作り、開いている店と閉まっている店を色分けする。人通りの数をグラフにする。
    • レベル2 「なぜ南側だけシャッターが多いのか?」「なぜ夕方は高校生が多いのか?」など、データから理由を推測する。
    • レベル3 空き店舗を活用した「新しいお店」や、人の少ない時間帯を狙った「イベント」を企画し、イラストや模型で提案する。

      調査後の発見事例

          • 事例A 「シャッターが閉まっている店の前は暗いので、夕方以降は極端に人通りが減っている」という発見。
            気づき 防犯上の問題もあるかもしれない!
          • 事例B 「平日の昼間は高齢者が多いが、週末は家族連れが少し増える」という発見。
            気づき 週末に家族向けのイベントをすればもっと増えるかも?
          • 事例C 「古い文房具屋さんが閉店してシャッターが降りているが、近くに学習塾がある」という発見。
            気づき ここを自習室やカフェにしたら流行るのでは?

              研究を進めるうえで、以下のポイントに注目しよう!

                      1. 「定点観測」をすること 人通りを数える時は、必ず「同じ場所」で「同じ時間(例:10分間)」数えましょう。条件を揃えないと正しい比較ができません。
                      2. 仮説(予想)を立てること 調査に行く前に「きっとお昼時が一番人が多いはずだ」など予想を立てておくと、結果とのギャップが面白くなります。
                      3. マナーを守ること 商店街は生活の場です。通行の邪魔にならないようにし、写真を撮る時はお店の人に一言声をかけるなど、礼儀正しく活動しましょう。

                      自由研究の進め方

                      STEP 1 準備

                      • 商店街の白地図を用意する(ネットで印刷するか、自分で手書きする)。
                      • カウンター(数取器)やストップウォッチ、筆記用具、カメラを用意する。

                      STEP 2 フィールドワーク(現地調査)

                      • シャッター率調査 商店街の端から端まで歩き、全店舗数と、閉まっている店舗数(「貸店舗」などの貼り紙がある店)をカウントし、地図に印をつける。
                      • 人通り調査 3地点ほど場所を決め、「平日と休日」「朝・昼・夕」に分けて、それぞれ10分〜15分間通行人を数える。できれば「大人・子ども・高齢者」など年代別にも記録する。

                      STEP 3 計算とまとめ

                      • シャッター通り率を計算する。
                        シャッター通り率(%) = 閉まっている店舗数÷全店舗数× 100
                      • 人通りの数を棒グラフや折れ線グラフにする。
                      • 地図上に、データの傾向を書き込む。

                      STEP 4 解決策の考案

                      • データをもとに、「どんな店があれば人が来るか」「どんなイベントなら楽しいか」を考える。

                      自由研究から発見したアイデア

                      • 「空き店舗 × 放課後」プラン
                        • 調査結果 夕方に学生の通行が多いが、立ち寄る店がない。
                        • 提案 シャッター店舗を改装して、高校生が運営する「放課後カフェ」や「自習スペース」を作る。
                      • 「朝活」プラン
                        • 調査結果 朝の人通りは多いが、みんな通勤・通学で急いでいる。
                        • 提案 手軽に食べられる「おにぎりスタンド」や「コーヒースタンド」を駅に近い空き店舗に配置する。
                      • 「シャッターアート」イベント
                        • 調査結果 シャッターが続いて雰囲気が暗い。
                        • 提案 美術部と協力してシャッターに絵を描き、「美術館」として見に来てもらうイベントを開催する。

                      この自由研究に関連する仕事

                      • 都市計画プランナー 道路や公園、建物などの配置を考え、住みやすい街をデザインする仕事。
                      • 経営コンサルタント お店の売上を上げたり、経営を立て直すためのアドバイスをする仕事。
                      • 建築家(リノベーション) 古い建物を活かして、新しい価値のある空間に作り変える仕事。
                      • 公務員(地方自治体) 市役所などで、商店街の振興や地域のイベントを企画・支援する仕事。

                      まとめ

                      商店街のシャッターは、ただの「閉まった扉」ではありません。それは、「これから何にでもなれる可能性を秘めた場所」でもあります。

                      君が集めたデータと柔軟なアイデアがあれば、寂しい通りをワクワクする場所に変えるヒントがきっと見つかります。まずはノートとペンを持って、地元の商店街へ出かけてみましょう!

                      注意: 調査をする時は、必ずお家の人に行き先を伝え、熱中症や交通事故に十分気をつけて行ってくださいね。

                             

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                            • 今後、さらに調べてみたいことや、他の人に教えたいことがあれば、それも書いてみましょう。

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