目標設定にOKRを活用してみよう!Day3-1

INDEX

OKRとは

OKR(Objectives and Key Results)とは、「目標とその達成のための主要な成果」で、目指す定性目標(Objectives)に対してObjectives達成のための主要な成果である数値目標(Key Results)を明確化した定性定量目標設計です。OKRは目標の設定・管理を目的とするフレームワークで、組織目標の明確化と企業・個人の結束力向上に効果を発揮します。

状態イメージと目標値イメージ
「理想の状態定義」が数値目標よりも強い例として、実際のアスリートの話があります。あるカテゴリのアスリートでオリンピックにも出場したことのある男性競技者とのやり取りを例にOKRについて考えます。
【質問】「優勝おめでとうございます。みなさまご存知の通り、タイムを5秒縮めることができたのであなたは世界記録保持者です。トレーニングの際の目標設計について伺わせてください。あなたは、何を目標にトレーニングを続けてこられましたか?」このアスリートはどのような回答をしてくれたでしょうか?

チーム関係者全員が共通認識をもたない場合、記録達成は困難だったでしょう。目標(O)に対して複数の主要な成果(KR)を設定したことでこのアスリートは世界記録を樹立することができました。複数の主要な成果(KR)に対して一つの目標(O)を設定するのがOKRです。

このアスリートは端的にこのように答えました。「競技終了後にチームで喜んでいる姿(状態)だけをイメージしてきた。」このアスリートにとって、競技終了後に喜んでいる状態とは「記録を達成した状態」であり、そのような状態のイメージが、KRである「毎朝1時間のトレーニング」「毎日25kmのランニング」「1日4食」といった具体的な成果指標の設定につながりました。

KPIとは

KPI(Key Performance Indicator)は、主要業績成果指標と呼ばれているもので、最終目標(KGI)達成の過程において、達成したい定量目標になります。OKRの理想の達成率が60%〜70%に対して、KPIの理想の達成率は100%です。そのため、KPIは大きく2つのメリットがあります。1つは、進捗の測定、管理に役立つというメリット、2つ目は業績のモニタリングに役立つということです。KPIの弱点は、数字だけを追ってしまい、本質を見落とすケースがあることです。

OKRの設計トレーニング

ステップ1. 製品やサービスの定義

【質問】あなたが担当する製品やサービスを定義してください。

製品/サービス名 

製品/サービスの概要

ターゲット市場や顧客

主要な競合

ステップ2. 目標(Objective)の設定

【質問】目標とする理想的な状態をイメージして設定してください。目標は野心的でインスピレーションを与え、「自分たちにとって理想的」なものとします。

目標「私たちは(製品/サービス)を通じて[     ]の状態を目指します。」

ステップ3. 成果指標(Key Results)の設定

【質問】目標を達成するために必要な具体的で測定可能な成果指標を設定してください。目標に対して3〜5の成果指標を設定します。

成果指標1: 「(具体的な数値目標や達成条件)を達成する。」

成果指標2: 「(具体的な数値目標や達成条件)を達成する。」

成果指標3: 「(具体的な数値目標や達成条件)を達成する。」

成果指標4: 「(具体的な数値目標や達成条件)を達成する。」

成果指標5: 「(具体的な数値目標や達成条件)を達成する。」

具体例

以下に、架空の製品「Eco-Friendly Water Bottle(エコフレンドリー水筒)」の例を示します。

製品/サービス名: Eco-Friendly Water Bottle

製品/サービスの概要: 再利用可能で環境に優しい水筒。持続可能な素材で作られ、プラスチック廃棄物削減を目指します。

ターゲット市場や顧客: 環境意識の高い消費者、アウトドア愛好家、オフィスワーカー

主要な競合: Hydro Flask、S’well、Klean Kanteen

目標: 「私たちはEco-Friendly Water Bottleを通じて環境保護と持続可能なライフスタイルを促進します。」

成果指標1: 「Q3の終わりまでに販売数を10,000本に増やす。」

成果指標2: 「オンラインレビューの平均評価を4.5以上に維持する。」

成果指標3: 「3つの主要な小売チェーンでの取り扱いを開始する。」

成果指標4: 「SNSフォロワーを25%増加させ、月間エンゲージメント率を10%向上させる。」

成果指標5: 「製品の素材リサイクル率を90%以上に達成する。」

設定したOKRの共有とフィードバック

設定したOKRを他の受講者と共有し、フィードバックを受けてください。フィードバックを基に、目標や成果指標をさらに洗練させることが重要です。

フィードバックのポイント

  • 目標はインスピレーションを与えるものか?
  • 成果指標は具体的で測定可能か?
  • 成果指標は目標達成に直結しているか?

このような実践トレーニングを通じて、OKRを効果的に設定し、目標達成に向けた明確な方向性を見出す力を養うことができます。

UnsplashBen Wicksが撮影した写真

マーケティング戦略立案のご相談

「空庭」はマーケティングワークショップを開催しています。また、株式会社SHISEILABOのマーケティングの専門家が新規事業開発や既存事業のマーケティング戦略立案を1on1などで実施するトレーニングの機会を提供しています。

A. 既存事業のマーケティングプラン策定
B. 新規事業のマーケティングプラン策定
C. 新規or既存ブランド開発

個別に対応しています。まずは下記のフォームよりお問い合わせください。
https://soraniwa.world/branding/

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

空庭をみんなで活用してね!
  • URLをコピーしました!

コメント・メッセージ

コメントする

INDEX