CASE15-9｜商品ライフサイクルって何？導入期、成長期、成熟期、衰退期の見極め方は難しい！

INDEX

商品ライフサイクルって何？導入期、成長期、成熟期、衰退期の見極め方は難しい！

商品ライフサイクルとは、商品が市場に登場してから、最終的に売れなくなるまでの流れを表したものです。売れなくなることを想定することで、常にアップデートや改善にトライする環境を作ることができます。

導入期は、市場に出たばかりの時期
成長期は、売上がどんどん伸びる時期
成熟期は、売上がピークを迎え、横ばいに入る時期
衰退期は、売上が減少し始める時期

それぞれのステージで、企業が取るべき戦略や工夫が変わります。このライフサイクルを理解することで、どのタイミングで何をすればいいのか計画が立てやすくなります。

各ステージの特徴と見極め方は？

導入期は、お客さんに認知してもらうことが大事です。
- 市場に新しく登場したばかり。まだ商品を知っている人が少ない。売上は低いけど、広告費などでコストは高い。
- 現状を把握します。売上がまだ小さいので、市場調査や広告がメインの活動になります。
- 例：電動キックボードが登場したときのように、「何これ？」と思われる段階。
戦略は、商品を知ってもらうための広告やPRを行い、試してもらう仕掛けを作ることです。
成長期は、人気が出て売上が急増する時期です。
- 商品の人気が出て、売上がぐんぐん伸びる。競合商品も登場しやすい時期。
- 現状を把握します。売上が大きく成長していること。購入者の口コミやリピーターが増えていること。
- 例：スマートフォンが普及し始めたとき、みんなが欲しがるようになった段階。
戦略は、販売チャネルを増やしたり、キャンペーンを強化して競合に負けないようにすることです。
成熟期は、売上がピークで安定する時期です。
- 市場が飽和し、売上は安定または少しずつ減少。競争が激化する。（けれど、コーヒーなどの嗜好品であれば成熟期において市場が飽和することはありません。）
- 現状を把握します。売上が伸び悩む。顧客層が固定化される。
- 例：炭酸飲料やインスタント食品のように、すでに広く普及しているもの。
戦略は、新しいターゲット層を開拓したり、商品の改良や新モデルの投入を行うことです。
衰退期は、市場から姿を消していく時期
- 需要が減り、売上が低下。競合商品や新しい技術の登場で古くなる。
- 現状を把握します。売上が減少傾向。顧客の関心が薄れていく。
- 例：かつて大人気だったDVDプレーヤーが、ストリーミングサービスの普及で売れなくなった状況。
戦略は、在庫整理やコスト削減を進めると同時に、次の商品開発に力を入れることです。