CASE13-3お客さんのことを知るための「ペルソナ」のつくり方 – 基本のターゲットと行動別ターゲット

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ニーズを把握するためのペルソナのつくり方 – 基本ターゲットと行動別ターゲット

「ペルソナ(Persona)」という言葉を聞いたことはありますか? ペルソナは、お客さんの「イメージ像」のことで、商品やサービスを届けたい人を詳しく考える方法です。みなさんが、ビジネスやマーケティングに興味を持ったときに、どうやってお客さんのことを考えればいいのか、分かりやすく紹介します。

基本ターゲットとは?

「基本ターゲット」とは、年齢、性別、住んでいる場所、職業、趣味などでお客さんを分ける方法です。

    • 15歳の女子中学生、学校帰りにカフェに行くことが多い。
    • 17歳の男子高校生、サッカー部に所属している。休日は友達とゲームをする。

ポイント
「基本ターゲット」は、シンプルに「どんな人が商品を使ってくれるか?」を考えるための第一歩です。

行動別ターゲットとは?

「行動別ターゲット」は、お客さんの行動や考え方に注目する方法です。「なぜその商品を選ぶのか?」「どんな行動をするのか?」を考えて、もっと詳しくお客さんのことを理解します。

    • SNSで情報を集める女子高生:流行っているコスメやファッションをInstagramやTikTokで見つける。
    • コスパを気にする男子高校生:お金を節約するために、オンラインで安いものを探す。
    • 環境にやさしい商品を選ぶ中高生:「サステナブル」(地球にやさしい)な商品を応援したい。

ポイント
「行動別ターゲット」では、ただ年齢や性別を見るだけでなく、「どんな行動をする人か?」や「どんな気持ちで商品を選ぶのか?」を考えます。

具体的な例を見てみよう!

事例①
文房具ブランド

文房具メーカーが新しいペンを売りたいとします。

  • 基本ターゲット
    • 中学生、高校生、勉強やイラストが好きな人
  • 行動別ターゲット
    • かわいいものが好きな女子高生:ペンの色やデザインを重視。SNSで「かわいい!」とシェアしたくなるものを選ぶ。
    • 実用性を重視する男子中学生:長持ちする、書きやすいペンを選ぶ。

戦略
デザイン性の高いペンは、SNS広告や動画で「かわいいデザイン」をアピールします。一方、機能性の高いペンは「長く使える」「書きやすい」といったポイントを強調します。

事例②
お菓子メーカー

お菓子メーカーが新しいスナックを発売するとします。

  • 基本ターゲット
    • 10代の学生、友達と一緒に食べるのが好きな人
  • 行動別ターゲット
    • 学校帰りにコンビニに寄る高校生:手軽に買える価格や、おいしさがポイント。
    • 流行りに敏感な中学生:TikTokやSNSで話題になっているお菓子を選ぶ。

戦略
話題になりやすい「新しい味」や「面白い形」のお菓子を作り、SNSで広めるキャンペーンを行います。

アクションプラン

  1. 基本ターゲットを考える
    「どんな人に商品を使ってほしいか?」を考えて、年齢や性別、興味がありそうなことをイメージしましょう。
  2. 行動別ターゲットを深掘りする
    「その人はどんな行動をしているか?」や「どんな気持ちで商品を選ぶのか?」を考えましょう。SNSや流行、趣味なども参考にします。
  3. お客さん像をまとめてみる
    • 名前、年齢、趣味、行動、好きなものなどを1人の「ペルソナ」としてまとめます。
    • 例:「佐藤花子さん、15歳、かわいいものが好き、TikTokを毎日見ている。」
  4. ペルソナを使って商品や広告を考える
    ペルソナが喜びそうなデザインや広告、イベントを考えましょう。

なぜペルソナが大切なの?

お客さんのことをしっかり考えることで、「誰に、何を届けるのか?」がはっきりします。例えば、SNSで商品を紹介するときも、ターゲットの行動に合わせて投稿すれば、よりたくさんの人に興味を持ってもらえます。

まとめ

ペルソナを作ることで、お客さんのことを詳しくイメージし、効果的に商品を届けることができます。「基本ターゲット」でシンプルに考え、「行動別ターゲット」でさらに深く理解することで、良いアイデアが生まれます。

みなさんも、学校のプロジェクトやビジネスコンテストで「ペルソナ」を使ってみましょう! 商品やアイデアが、もっと魅力的になるかもしれませんよ。

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