自由研究510|建物や木の影響を調べる「スマホ位置情報(GPS)の屋内外精度比較してみよう 」

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今回のテーマ

    「スマホ位置情報(GPS)の屋内外精度比較してみよう 」

    スマートフォンに搭載されているGPS(全地球測位システム)は、私たちが普段使っている地図アプリやナビゲーションには欠かせない技術です。GPSは、宇宙にある複数の人工衛星からの電波をキャッチして、自分の現在地を計算しています。

    この自由研究では、このGPSの精度が、私たちがいる場所によってどのように変わるのかを調べてみます。特に、建物の中や、たくさんの木がある場所、開けた場所など、さまざまな環境でスマートフォンのGPSの誤差を測定し、その違いを明らかにしていきます。

    自由研究の目的

    どうしてスマホ位置情報(GPS)の屋内外精度比較してみるの?

    GPSは、私たちの生活の様々な場面で役立っています。目的地までの道案内をしたり、災害時に避難場所を探したりする時にも使われます。しかし、GPSの精度が常に同じだとは限りません。高い建物に囲まれた場所やトンネルの中では、位置がずれることがあります。これは、電波が届きにくくなるためです。

    この研究を通じて、GPSがどのような影響を受けているのかを理解することで、普段何気なく使っているスマホの機能について、より深く知ることができます。また、なぜ場所によって精度が変わるのかを考えることは、科学的な思考力を養うことにもつながります。

    自由研究のゴール

    この研究を通じて、以下のような力を身につけることが目標です

    • レベル1 基本的な比較
      開けた場所、木の下、建物の中など、3つの異なる場所でGPSの誤差を測定し、簡単なレポートにまとめます。
    • レベル2 詳細な分析
      測定場所を増やし、それぞれで複数のデータを取得します。また、天気や時間帯を変えて測定し、それらの影響についても考察します。
    • レベル3 応用研究
      GPSの誤差を減らすための自分なりの工夫やアイデアを考え、実験します。例えば、GPS以外の情報(Wi-Fi、携帯電話の電波など)がどのように位置情報に使われているかを調べ、考察に加えます。

      GPSの精度落ちる例

      GPSの精度は、電波が届きにくい場所で大きく下がります。例えば、スマートフォンを持って地下鉄の駅にいる時、地図アプリを見ると現在地がずれて表示されることがあります。これは、地下では人工衛星からの電波が届かないためです。

      また、高いビルが立ち並ぶ都心部では、電波がビルに反射したり遮られたりするため、GPSの精度が落ちることがあります。この現象を「マルチパス」と呼びます。

      研究を進めるうえで、以下のポイントに注目しよう!

      1. 測定場所の選定 できるだけ、開けた場所、建物の中、木の下など、環境がはっきり違う場所を選びましょう。
      2. 測定方法の統一 毎回同じアプリを使い、同じ時間(例えば1分間)で測定するなど、条件をできるだけ揃えることが重要です。
      3. データの記録 測定した日時、場所、誤差の数値を丁寧に記録しましょう。写真や手書きの地図も加えると、より分かりやすいレポートになります。

      自由研究の進め方

        計画を立てる

        • どこで、何を、どのように測定するか、計画を立てます。
        • 場所の候補をいくつか選び、アプリや測定に使う道具を準備します。

        GPS測定アプリの準備

        GPSの精度を数値で表示できるアプリをスマートフォンにインストールします。

        データ測定

        • 計画した場所に行き、測定を開始します。
        • 開けた場所(公園など)、木がたくさんある場所(林など)、建物の中(自宅、学校など)で、それぞれデータを取得します。
        • 同じ場所でも複数回測定して、平均値を出すとより正確な結果が得られます。

        結果の分析

        • 集めたデータをグラフや表にまとめ、それぞれの場所でのGPSの誤差を比較します。

        レポート作成

        • 結果から分かったことや、なぜそのような違いが出たのかという考察をレポートにまとめます。

        自由研究から発見したアイデア

        GPSの誤差を調べることで、さらに応用的な研究につながるかもしれません。

        • GPSの誤差マップ作成 自宅周辺のGPSの誤差を地図上にマッピングしてみる。
        • 位置情報サービスへの応用 「ここはGPSが不安定な場所です」と自動で注意を促すアプリのアイデアを考える。
        • 精度向上のための実験 GPSの電波を増幅するような、簡単な道具を自作して、精度が上がるかどうかを実験する。

        この自由研究に関連する仕事

              • ITエンジニア 位置情報を使ったアプリやサービスを開発する仕事。
              • 測量士 土地の形や面積を正確に測る仕事。
              • 都市計画家 GPSデータを使って、街の交通や人々の動きを分析し、より住みやすい街づくりを考える仕事。

              まとめ

              スマートフォンに搭載されているGPSは、私たちの生活をとても便利にしてくれます。しかし、その精度は常に同じではなく、周りの環境に大きく影響されます。

              この自由研究を通じて、「なぜ、この場所では位置情報がずれるんだろう?」という疑問を自分の手で解き明かすことができます。身近な技術に隠された不思議を発見し、科学の面白さを体験してみましょう。

               

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