海岸で拾ったごみを分類してみよう!
海岸で見つけたごみを拾って、種類ごとに分けてみましょう。どんなごみが多いのか、素材や使われ方から調べてみると、私たちの暮らしや環境問題についてたくさんの気づきがあります。
海や川に流れ出たごみは、やがて魚やカメに食べられてしまうことがあります。プラスチックなどのごみは自然にかえらず、長い間海にとどまり、生き物や私たちの生活に悪い影響を与えてしまうのです。
実際にごみを拾ってみることで、どんなごみが多いのか、どこから来たのかを考えるヒントになります。そして、自分たちにできることを見つけるきっかけにもなります。
自由研究のゴール
- レベル1 ごみを拾って、量や種類を記録してみよう
- レベル2 ごみの素材や使われ方を調べて、どこから来たのかを考えよう
- レベル3 ごみを減らすためのアイデアを考え、ポスターや新聞にまとめよう
海岸で拾ったごみを分類した例
たとえば、神奈川県のある海岸では、ペットボトルのふたやビニール袋の破片、お菓子の包み紙、プラスチック製のストローなどが多く見つかっています。
ある小学生のグループは、ごみの数と種類を記録して、「食べものに関係するごみが多い」と気づきました。さらに、「自動販売機の近くにはペットボトルが多い」といった場所との関係も発見しました。
研究を進めるうえで、以下のポイントに注目しよう
- 安全第一!軍手やトングを使って、手を切らないように注意しよう
- ごみを拾うときは、大人の人と一緒に行こう
- ごみは「素材」「使いみち」「サイズ」など、いろいろな角度から分けてみると発見があるよ
- 表やグラフを使うと、見やすくなるよ!
自由研究の進め方
- ステップ1 準備しよう 軍手・ごみ袋・トング・ノート・ペンを用意しよう。
- ステップ2 海岸へ行こう 安全な場所を選び、大人と一緒に出かけよう。時間は30分〜1時間くらいがおすすめ。
- ステップ3 ごみを拾って観察! ごみの種類や状態を記録しながら拾おう。「これは何に使われていたのかな?」と考えてみよう。
- ステップ4 家で分類しよう 拾ったごみを紙や写真で記録し、「プラスチック」「金属」「紙」「自然にかえるもの」などに分けてみよう。
- ステップ5 まとめよう どんなごみが多かったか、どうすれば減らせるか、自分の考えを書いてポスターや新聞にしよう!
自由研究から発見したアイデア
「プラスチックごみが多い」という発見から、「マイボトルを使おう!」「おやつの包みを減らすために手作りおやつに挑戦してみよう!」など、実生活でできるアイデアにつなげることができます。
また、「学校や地域でごみを減らすポスターを作って掲示する」といったアクションにもつながります。自分の研究を広げて、まわりの人に伝えることが次の一歩です!
この自由研究に関連する仕事
- 環境コンサルタント ごみ問題や環境汚染について、企業や地域にアドバイスするお仕事
- 海洋研究者 海の生き物やごみによる影響を研究する科学者
- 行政職員(環境課) 地域の清掃活動や環境保全を計画・実行する仕事
- ごみ収集やリサイクル会社のスタッフ ごみを集めて分別し、資源として活かす仕事
こうした仕事は、環境を守る大切な役割を担っています!
自由研究のまとめ
「海岸のごみ拾い」は、ただごみを集めるだけでなく、「自分たちの暮らしと環境がどうつながっているのか」に気づくきっかけになります。どんなごみが多いのか、どうしてそこにあるのか、そして未来のために何ができるのか、実際に体験しながら学べる、とても意味のある自由研究です。
海をきれいにする第一歩は、小さな「気づき」と「行動」から。今日の研究が、明日の地球を守る一歩になりますように
関連書籍
身近な仕事について考えてみよう!
- 仕事のことを通じて学んだこと、楽しかったこと、難しかったことを書いてみましょう。
- テーマについての新しい発見や、自分が感じたことをまとめます。
- 今後、さらに調べてみたいことや、他の人に教えたいことがあれば、それも書いてみましょう。