今回のテーマ
「シャボン玉の大きさを季節(気温・湿度)で比較してみてみよう」
シャボン玉は、石けん水が空気を含んで膨らんだ、ごく薄い水の膜でできています。この膜は非常にデリケートで、周りの環境(気温や湿度)によって「割れやすさ」や「膨らみやすさ」が劇的に変化します。
この研究では、1年を通じて異なる季節にシャボン玉を作り、その直径や滞空時間を記録することで、「空気の状態がシャボン玉にどのような影響を与えるのか」を科学的に解明します。
自由研究の目的
なぜ、わざわざ季節を変えてまでシャボン玉を飛ばすのでしょうか?それは、私たちの身の回りにある「蒸発(じょうはつ)」と「表面張力(ひょうめんちょうりょく)」の仕組みを理解するためです。
例えば、冬に唇がカサカサになるのは湿度が低いからですよね?それと同じ現象がシャボン玉の表面でも起きています。目に見えない空気の水分量や温度の変化が、物理的な物体にどう作用するかを肌で感じることは、気象学や物理学の基礎を学ぶ第一歩になります。
自由研究のゴール
この研究のゴールは、単に「夏の方が大きかった」と感想を書くことではありません。
「湿度〇%、気温〇℃の時が最も巨大なシャボン玉を作りやすい」という自分なりの黄金の方程式を見つけることです。
さらにレベルアップを目指すなら、シャボン玉の内部の気圧と表面張力の関係を示す「ラプラスの法則」についても少し触れてみましょう。
ΔP = 4γ÷r
(※ΔPは内圧の差、γは表面張力、rは半径)
このように、数式を添えるだけで研究の信頼性がグッと高まりますよ!
具体的な事例
例えば、次のような仮説を立てて比較してみましょう。
- 梅雨の時期(湿度80%・気温25℃) 空気が湿っているため、シャボン玉の水分が蒸発しにくく、割れにくい。結果として、限界まで大きく膨らませることができるのではないか?
- 冬の晴れた日(湿度30%・気温5℃) 空気が乾燥しているため、膜の水がすぐに蒸発してしまい、大きくする前に割れてしまうのではないか?
実際にやってみると、意外にも「気温が低い方が膜が強く、割れにくい」という発見があるかもしれません。こうした予想と結果のズレこそが、自由研究の醍醐味です。
研究を進めるうえで、以下のポイントに注目しよう!
- 液のレシピを固定する 毎回違う石けん水を使っては比較になりません。「水・洗濯のり・食器用洗剤」の配合比率を厳密に決めておきましょう。
- 同じ道具を使う シャボン玉を吹くストローの太さや、リングの大きさは必ず同じものを使います。
- 風の影響を排除する 風が強いと環境のせいで割れてしまいます。なるべく風のない日、または同じ場所(室内など)で実験を行いましょう。
自由研究の進め方
- 材料の準備 精製水、PVA洗濯のり、界面活性剤入りの食器用洗剤を混ぜて、最強のシャボン液を作ります。
- 計測器の用意 温度計と湿度計を準備しましょう。最近はスマートフォンのアプリでも簡易的に確認できます。
- 実験開始 季節ごと(あるいは天候ごと)に、シャボン玉を限界まで大きく膨らませます。
- 記録 割れた瞬間の大きさを定規や写真で測ります。同時に、その時の気温と湿度をノートに書き留めます。
- 分析 グラフを作成し、横軸に湿度、縦軸にシャボン玉の大きさをとって、相関関係があるか確認しましょう。
自由研究から発見したアイデア
シャボン玉の研究が進んだら、次はこんな応用編にチャレンジしてみませんか?
- 「割れないシャボン玉」の調合 砂糖やグリセリンを加えて、さらに蒸発を防ぐ工夫をしてみる。
- シャボン玉の凍結実験 マイナス10℃以下の極寒の日に飛ばして、シャボン玉が凍る様子を観察する(スノードームのような結晶が見られます!)。
- 色の観察 膜の厚さが変わると虹色の見え方が変わります。割れる直前、シャボン玉は何色になるでしょうか?
この自由研究に関連する仕事
- 化粧品開発者 肌に馴染むクリームや、泡立ちの良い洗顔料を作る仕事です。
- 材料工学研究者 スマートフォンの画面のコーティング剤や、雨を弾く防水スプレーなどを開発します。
- 気象予報士 気温や湿度の変化から、未来の天気を読み解くプロフェッショナルです。
まとめ
シャボン玉は、一瞬で消えてしまう儚い存在ですが、その中には物理学と気象学の不思議がぎゅっと詰まっています。「なぜ今日はうまく膨らまないんだろう?」という小さなイライラを、「今日の湿度が低いせいだ!」という学びに変えられるのが自由研究の素晴らしいところです。
関連書籍
身近な仕事について考えてみよう!
- 仕事のことを通じて学んだこと、楽しかったこと、難しかったことを書いてみましょう。
- テーマについての新しい発見や、自分が感じたことをまとめます。
- 今後、さらに調べてみたいことや、他の人に教えたいことがあれば、それも書いてみましょう。





