自由研究589|町内のペットボトルリサイクル率/収集ボックス数を調べてリサイクルを促進するアイデアを提案しよう

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今回のテーマ

    「町内のペットボトルリサイクル率/収集ボックス数を調べて、リサイクルを促進するアイデアを提案してみよう」

    この自由研究は、君が住んでいる町や学校の周りにある「ペットボトル回収ボックス」の設置状況を実際に歩いて調査するプロジェクトです。 ただ数を数えるだけでなく、設置されている場所の特徴や、どれくらいゴミが溜まっているか、捨て方は守られているかなどを観察します。さらに、市町村が公表している「リサイクル率」のデータと照らし合わせることで、君の町がどれくらいエコな町なのかを診断します。最終的には、もっとみんながリサイクルしたくなるような「新しいアイデア」を提案することを目指します。

    自由研究の目的

    どうして町内のペットボトルリサイクル率/収集ボックス数を調べて、リサイクルを促進するアイデアを提案してみるの?

    私たちが普段何気なく使っているペットボトルは、便利な反面、適切に処理されないと深刻な環境問題を引き起こします。海に流れ出れば海洋汚染の原因になり、燃やせば地球温暖化の原因となるCO2(二酸化炭素)を出してしまいます。 しかし、正しく回収されれば、もう一度ペットボトルになったり、服や文房具に生まれ変わったりする「資源」になります。この研究を通じて、身近なゴミ問題が世界的な目標であるSDGs(特に「つくる責任 つかう責任」や「海の豊かさを守ろう」)とどうつながっているかを学ぶことができます。町を見る目が変わり、社会の仕組みを理解する第一歩になります。

    自由研究のゴール

    この研究を通じて、以下のような力を身につけることが目標です

    • レベル1 町内の回収ボックスの場所を地図に書き込み、数を数える。「どこに多いか」を発見する。
    • レベル2 回収ボックスの中身や汚れ具合を観察し、市役所のホームページで町のリサイクル率(回収された量)を調べる。現状の課題を見つける。
    • レベル3 調査データをもとに、「なぜ捨てにくいのか?」「どうすれば協力してもらえるか?」を考え、具体的な改善アイデアやポスター、新しい回収マシンのデザインなどを提案する。

      リサイクルを進めるために面白い工夫事例

          • ポイントが貯まる回収機 スーパーマーケット(セブン&アイなど)には、ペットボトルを入れると電子マネーのポイントがもらえる自動回収機が設置されていることがあります。これなら「楽しみ」ながらリサイクルできます。
          • ボトルtoボトル 集めたペットボトルを、再びペットボトルに戻す技術です。これにより、新しい石油を使わずに済みます。
          • キャップでワクチンを ペットボトルのキャップを分別して集めることで、発展途上国の子供たちにワクチンを送る活動も有名です。
          • 海外のデポジット制度 ドイツなどでは、ペットボトルを買う時に少し高いお金を払い、お店に返却するとそのお金が戻ってくる仕組みがあり、回収率がとても高いです。

              研究を進めるうえで、以下のポイントに注目しよう!

                      • アクセスの良さ 人通りの多い場所にあるか? わざわざ行かないといけない場所か?
                      • 分別のしやすさ キャップやラベルを捨てるカゴは横にあるか? 説明書きはわかりやすいか?
                      • キレイさ ボックスからボトルが溢れていないか? タバコや普通のゴミなど、違うものが混ぜられていないか?
                      • デザイン 遠くから見て「あ、あそこに回収箱がある!」とすぐにわかる色や形をしているか?

                      自由研究の進め方

                      1. 仮説を立てる
                        「コンビニの周りには多いはず」「公園のボックスは汚れがちかも」など、予想を立てます。
                      2. エリアを決める
                        自宅から半径500メートル以内など、無理なく歩ける範囲を地図で決めます。(※必ず交通ルールを守り、大人の人と一緒に歩きましょう)
                      3. フィールドワーク(調査)
                        地図を持って実際に歩きます。回収ボックスを見つけたら、場所を地図にメモし、写真を撮り、チェックリスト(汚れ、分別の状況など)に記録します。
                      4. データ収集
                        市町村のホームページや「環境白書」などで、その町のリサイクル率や、ゴミの排出量のデータを調べます。
                      5. まとめと分析
                        地図を見直して、「このエリアはボックスが少ない」「ここは汚い」といった傾向を見つけます。

                      自由研究から発見したアイデア

                      • ナッジ理論を使う 例えば、「バスケットゴールのような投入口にする」「地面に足跡をつけてボックスへ誘導する」など、つい捨てたくなる仕掛けを考える。
                      • 情報の見える化 「このボックスで集めたボトルは、〇〇枚のシャツになります」といった、結果がわかるポスターを作る。
                      • アプリの提案 リサイクルボックスの場所がすぐにわかり、捨てに行くとキャラクターが育つスマホアプリを企画する。
                      • 配置の改善案 「ここの公園はいつも溢れているから、ボックスを大きくするか、回収回数を増やすべき」といった具体的な改善案を町に提言するつもりで書く。

                      この自由研究に関連する仕事

                      • 環境コンサルタント 企業や自治体に対して、環境を守るためのアドバイスをする仕事。
                      • プロダクトデザイナー リサイクルしやすいパッケージや、使っていて気持ちの良い回収ボックスをデザインする仕事。
                      • 都市計画プランナー ゴミの収集ルートや、住みやすい町の仕組みを考える仕事。
                      • 資源リサイクル工場の技術者 集められたゴミを、効率よく新しい資源に変える技術を開発する仕事。

                      まとめ

                      ペットボトルのリサイクル調査は、ただの「ゴミ拾い」ではありません。それは、町をデザインし、未来の地球環境を守るための第一歩です。 「捨てる」という何気ない行動一つにも、たくさんの人の知恵や工夫、そして課題が隠されています。君が集めたデータとユニークなアイデアは、もしかすると本当に町のルールを変えるきっかけになるかもしれません。さあ、地図と筆記用具を持って、町へ冒険に出かけましょう!

                             

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