自由研究539|雨天・曇天・晴天の日の消費行動の違いを記録して分析しよう

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今回のテーマ

    「雨天・曇天・晴天の日の消費(外食・買い物など)行動の違いを記録して分析してみよう」

    この自由研究は、私たちの身近な現象である天気が、人々のお金の使い方や行動(消費行動)にどのような影響を与えているかを記録し、分析するテーマです。単に「雨だから家で過ごす」で終わらせず、雨の日にはデリバリーが増える、晴れの日にはテイクアウトが増えるなど、具体的な行動の違いをデータとして捉え、天気と経済の意外な関係を発見することを目的とします。

    自由研究の目的

    どうして雨天・曇天・晴天の日の消費(外食・買い物など)行動の違いを記録して分析してみるの?

    私たちは毎日、天気予報を見て行動を決めています。しかし、その天気によって、お店が儲かったり、ある商品が売れ残ったりと、世の中の経済活動が大きく左右されているのを知っていますか?

    例えば、かき氷屋さんは真夏の日差しが強い日を待ち望んでいますし、映画館は雨の日にお客さんが増えるかもしれません。この研究を通して、天気が人々の「買いたい」という気持ちや、「どこへ行きたい」という行動にどうつながっているのかが分かります。これは、将来あなたがお店を開いたり、新しいサービスを考えたりするときに、とても役立つ**「世の中を観察する力」を養うことにつながります。

    自由研究のゴール

    この研究を通じて、以下のような力を身につけることが目標です

    あなたの研究がどこまで進んだかを示す「レベルアップ」の目標です。

    • レベル1 3日間(雨天・曇天・晴天)の家族や自分の消費行動を記録し、天気との違いをグラフで表現する。
    • レベル2 1週間~10日間の記録を分析し、行動の違いを具体的な理由(例:移動手段、気分)と結びつけて考察する。
    • レベル3  複数の場所(例:スーパーとショッピングモール)や、お店の売れ筋商品の変化を予想・観察し、「天気によって売上が変わる仕組み」を提案する。

    天気が消費行動に影響を与える事例

      • コンビニエンスストア
        • 晴天・猛暑の日 ペットボトルのお茶やスポーツドリンクの売上が急増します。また、外で食べるためのアイスクリームテイクアウトのコーヒーの需要も高まります。
        • 雨天の日 店内をゆっくり見て回る人が増えるため、傘はもちろん、お菓子や雑誌といった衝動買いしやすい商品の売上が伸びる傾向があります。
      • アパレル業界
        • 急な気温低下 セーターやコートなど防寒着の売上が一気に伸びます。
        • 雨の日のショッピングモール 駅から直結しているなど、濡れずに行ける場所にあるお店は、雨宿りを兼ねた来店客が増えるため、逆に売上が伸びることもあります。

      このように、天気が変わると、私たちの「必要なもの」や「行きたい場所」が変わることで、お店の売れ行きも大きく変化するのです。

      研究を進めるうえで、以下のポイントに注目しよう!

      この研究を成功させるための重要なポイントは3つです。

      1. 「消費行動」の定義を明確にする
        単にお金を使ったことだけでなく、「外食」、「ネットショッピング」、「レジャー施設への移動」など、「行動」に注目して記録します。「使わなかったこと(例:晴れの日に行く予定だった公園をキャンセル)」も重要なデータになります。
      2. 客観的なデータを集める
        調査対象を家族や友達など複数人に広げると、より説得力のあるデータになります。「いつ(日付・時間)」「どこで(場所)」「何に(商品・サービス)」「なぜ(理由)」をメモすることが大切です。
      3. 「気分」との関係も分析する
        行動の記録と一緒に、「その日の気分」を「快晴で元気!」「雨で少し気分が沈む」など、5段階くらいの評価で記録してみましょう。気分が行動にどう影響したかを分析することで、より深い考察ができます。

      自由研究の進め方

      ステップ1 調査期間と対象を決める

      まず、晴れの日、曇りの日、雨の日がバランスよく含まれるように、1〜2週間程度の調査期間を設定します。調査対象は、家族のお父さん、お母さん、兄弟など、協力してくれる人に絞りましょう。

      ステップ2 記録ノート(ログ)を作成する

      次のような項目を記録する「消費行動ログ」のノートを作成します。

      • 記録項目
        • 日付と天気
        • 時間
        • 場所(行動場所)
        • 行動(外食・買い物など)
        • 金額(大まかでOK)
        • なぜその行動を選んだか?
      • 記録例
        • 例1 10/1、天気は晴れ。12時30分に公園でテイクアウトのパンを買った。金額は1,000円。気持ちがよく外で食べたかったからこの行動を選んだ。
        • 例2 10/2、天気は雨。19時に自宅でデリバリーのピザを注文した。金額は3,500円。外に出たくなかったからこの行動を選んだ。

      ステップ3 データを集計・分析する

      集めたデータを次の視点で整理し、グラフにしてみましょう。

      • 天候別の平均消費額(晴れの日 vs 雨の日)
      • 天候別の行動カテゴリー(外食 vs 家の中での消費)
      • 天候別の「なぜ」の理由(移動の手間 vs 気分)

      ステップ4 考察をまとめる

      集計したグラフをもとに、「雨の日は外食費が減った代わりに、ネットショッピングの利用が増えた」など、具体的な発見をまとめます。そして、「これは気分が沈んだことと関係があるのではないか」など、自分なりの考察を加えて完成です。

      自由研究から発見したアイデア

      分析結果から、天気の変化をチャンスに変えるような新しいアイデアを考えてみましょう。

      • 雨の日限定!「おうち探検セット」のデリバリーサービス
        雨で子どもたちが外に出られない日を狙って、家の中で楽しめる知育玩具や工作キット、おやつをセットにした「雨の日限定ボックス」を、割引価格で配達するサービス。
      • 晴天の日を狙った「移動式クールダウンカフェ」
        猛暑の予報が出た日だけ、公園や人気観光地の近くに
        冷たい飲み物やミストシャワーを提供する移動販売車(カフェ)を出店する。天気を予測して場所を変えることで、売上アップを狙う。
      • 「気分アップお天気アプリ」の提案
        天気予報だけでなく、「今日の雨であなたの気分は下がるかも。代わりにネットで人気の映画をオススメします」など、気分を先読みして、その日の行動を豊かにする提案をしてくれるアプリ。

      この自由研究に関連する仕事

          • 気象予報士/ウェザービジネス 天気を予測するだけでなく、その予測を基に「明日は雨なので、傘を多めに陳列しましょう」「来週は気温が上がるので、冷たい飲み物を仕入れましょう」と、企業にアドバイスをして売上アップに貢献する仕事。
          • マーケター/商品開発 「雨の日は外に出たくない」という人々の気持ちを理解し、家の中で楽しんでもらえる商品(例:ホームシアターグッズ、高級デリバリー食品)を開発したり、宣伝方法を考えたりする仕事。
          • 都市計画家/建築家 「雨の日でも人が集まりやすい場所」を作るために、駅直結の地下街や、大きな屋根のある広場など、天気に左右されない街のつくりをデザインする仕事。

          まとめ

          天気は、自然現象であると同時に、私たちの行動や経済を動かす大きな力を持っています。航海士が風や波を読むように、この自由研究を通して、あなたが「天気を読む」能力を身につければ、世の中の「なぜ、そうなるのか?」という疑問を解き明かすカギを手にすることができます。記録、分析、そしてアイデアを提案する一連のステップは、きっとあなたの「発見の喜び」につながるはずです。さあ、今日から天気とあなたの行動を注意深く観察し、身近な世界に隠された経済の秘密を解き明かしましょう!

           

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          • 仕事のことを通じて学んだこと、楽しかったこと、難しかったことを書いてみましょう。
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          • 今後、さらに調べてみたいことや、他の人に教えたいことがあれば、それも書いてみましょう。

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