自由研究470|公共交通機関の利用促進「みんながもっとバスや電車を使いたくなる方法を考えよう」

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今回のテーマ

    「みんながもっとバスや電車を使いたくなる方法を考えよう」

    みんなが住む町には、バスや電車といった「公共交通機関」が走っています。たくさんの人を一度に運んでくれる、社会にとってなくてはならない移動手段です。この研究テーマは、自家用車(マイカー)ではなく、みんなで利用するバスや電車をもっと多くの人が「使いたい!」と思うようになるための、わくわくするようなアイデアを考えることが目的です。

    自由研究の目的

    どうしてみんながもっとバスや電車を使いたくなる方法を考えてみるの?

    • 地球環境を守るため 一人ひとりが車に乗るのをやめて、バスや電車を利用すれば、排気ガスの量が減り、地球温暖化の防止につながります。
    • 交通渋滞をなくすため 道路を走る車の数が減れば、渋滞が緩和され、みんながスムーズに移動できるようになります。
    • みんなが暮らしやすい町にするため 車を運転できないお年寄りや学生にとって、公共交通機関は大切な足です。充実させることで、誰もが移動しやすい町になります。
    • 町を元気にするため 駅やバス停の周りに人が集まることで、お店がにぎわい、地域全体の活性化につながります。

    このテーマを学ぶことは、未来の地球と私たちの暮らしをより良くするための第一歩なのです。

    自由研究のゴール

    この研究を通じて、以下のような力を身につけることが目標です

            この自由研究のゴールは、ただ調べるだけでなく、君が「未来のまちづくりプロデューサー」になることです。

            • レベル1 自分の町のバスや電車の良いところ、不便なところを発見できる。
            • レベル2 なぜ不便なのか、どうすればもっと良くなるのか、原因と解決策を考えられる。
            • レベル3 世界の面白い事例を参考に、自分の町に合ったオリジナルのアイデアを提案できる。
            • レベルMAX 研究結果をポスターや発表資料にまとめ、友達や家族、地域の人に「こうすれば僕たちの町はもっと良くなる!」と伝えることができる。

            調査力、分析力、そして未来を創造する力が身につけよう!

                公共交通機関を楽しく、便利にするための工夫例

                  世界や日本のいろいろな町では、公共交通機関を楽しく、便利にするための工夫がたくさん行われています。

                  • 【日本・宇都宮市】未来型路面電車「ライトライン」 2023年に開業した新しい路面電車(LRT)。揺れが少なく静かで、デザインもかっこいいと大人気。車をやめて電車で移動する人が増えています。
                  • 【日本・尾道市】バス停に自転車を!「サイクル&バスライド」 観光地として有名な尾道市では、バス停に自転車を停められるようにしました。家からバス停まで自転車、そこからバスに乗って移動することで、より便利にバスが使えるようになりました。
                  • 【ドイツ】国中で乗り放題!「49ユーロチケット」 月額49ユーロ(約8,000円)で、ドイツ国内のほぼ全ての普通列車やバスが乗り放題になる夢のようなチケット。多くの人が車から公共交通機関に切り替えるきっかけになりました。
                  • 【ブラジル・クリチバ市】バスが電車のように速い!「BRT」 バス専用の道路を作り、バスが渋滞に巻き込まれずに速く走れるようにしたシステム。世界中の都市がお手本にしています。

                  研究を進めるうえで、以下のポイントに注目しよう!

                  1. 「自分だったら?」を考える まずは自分がバスや電車に乗った時のことを思い出してみよう。「もっとこうだったら嬉しいな」という素直な気持ちが、研究の出発点です。
                  2. 色々な人の視点に立つ 自分だけでなく、お年寄り、小さな子供を連れたお母さん、観光客など、様々な人の立場で考えてみましょう。「この人にとっては不便かも?」という発見が重要です。
                  3. 「楽しさ」をプラスする ただ便利なだけでなく、「乗ること自体が楽しい!」と思えるようなアイデアを考えてみましょう。ゲーム感覚で楽しめる仕組みや、特別なデザインの車両など、自由な発想がカギです。

                  自由研究の進め方

                  STEP1 フィールドを決める

                  自分がよく使う駅やバス路線、または「もっとこうなればいいのに」と思う地域を決めよう。

                  STEP2 現状をリサーチする(探偵になろう!)

                  • 観察調査 バス停や駅で、どんな人が、何時に、どのくらい利用しているか観察してみよう。
                  • 体験乗車 実際にバスや電車に乗って、気づいたこと(良い点・悪い点)をメモしよう。
                  • インタビュー 家族や友達、バスの運転手さんなどに「不便なことはありませんか?」と聞いてみよう。

                  STEP3 問題点と良い点を見つける

                  リサーチした結果から、「なぜ利用者が少ないのか」「どうすればもっと使いたくなるか」を考え、ノートに書き出してみよう。

                  STEP4 アイデアを出す(発明家になろう!)

                  国内外の事例を参考にしながら、問題点を解決するための新しいアイデアを自由に考えてみよう。絵や図を描いてみると、イメージが膨らむよ。

                  STEP5 提案をまとめる

                  研究の動機、調査結果、そして君が考えた「利用促進アイデア」を、ポスターや模造紙にまとめよう。どうすれば君のアイデアが伝わるか、工夫してみよう。

                  自由研究から発見したアイデア

                    • 「クイズラリー・バス」 バスの車内やバス停に、地域の歴史や自然に関するクイズを設置。全問正解すると、バスの割引券やオリジナルグッズがもらえる!
                    • 「おばあちゃんの買い物お助け便」 高齢者が多く住む地域とスーパーを結ぶ特別なバス。決まった曜日に走り、荷物を運ぶのを手伝ってくれるボランティアも乗車する。
                    • 「走る図書館・移動ギャラリー電車」 使われなくなった車両を改造して、本がたくさん置いてある「図書館」や、地域の子供たちの絵を飾る「ギャラリー」にする。乗るだけで文化に触れられる特別な電車。

                    この自由研究に関連する仕事

                            • 都市計画プランナー/交通コンサルタント 町全体の交通網をデザインし、人々が快適に移動できるための計画を立てる専門家。
                            • 鉄道・バス会社の企画担当者 新しい路線やお得な切符、イベントを企画し、お客さんを増やすためのアイデアを考える仕事。
                            • MaaS関連のエンジニア・企画者 様々な交通手段をアプリ一つで予約・決済できる「MaaS (Mobility as a Service)」という新しいサービスの開発を行う。
                            • インダストリアルデザイナー 電車やバスの車両、駅のベンチや案内表示など、人々が使うモノを機能的で美しくデザインする仕事。

                            まとめ

                            公共交通機関の利用促進について考えることは、環境問題や地域の未来を考えることそのものです。君が当たり前に使っているバスや電車も、多くの人々の知恵と工夫で支えられています。この自由研究を通して、「もっとこうなったらいいな」という君の小さなアイデアが、未来の町を大きく変えるきっかけになるかもしれません。さあ、君も「未来のまちづくりプロデューサー」として、新しい一歩を踏み出してみよう!

                            関連書籍

                            身近な仕事について考えてみよう!

                            • 仕事のことを通じて学んだこと、楽しかったこと、難しかったことを書いてみましょう。
                            • テーマについての新しい発見や、自分が感じたことをまとめます。
                            • 今後、さらに調べてみたいことや、他の人に教えたいことがあれば、それも書いてみましょう。

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