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「ネガティヴ・ケイパビリティ」って何?
「ネガティヴ・ケイパビリティ(Negative Capability)」とは、不可解な物事、問題に直面したとき、簡単に解決したり安易に納得したりしない能力のことだそうです。わからなさを受け入れ、揺れながら考え続ける力。この言葉は19世紀のイギリス詩人ジョン・キーツが提唱した考え方で、明確な答えが見えない状況や不安な状態をそのまま受け入れる能力のことを指します。現代では、この力がさまざまな場面で役立つと言われています。
本書のテーマ
著者は、私たちが答えを急ぐあまり、じっくりと考える時間を失ってしまう現代社会に警鐘を鳴らしています。そして、問題にすぐ答えを出すのではなく、不安定な状態や曖昧さの中に身を置きながら「立ち止まる力」を育むことの重要性を説いています。
本書のポイント
- 曖昧さに耐える力
答えがすぐに見つからない状況を嫌がるのではなく、その曖昧さを楽しみ、そこから学ぶ姿勢を持つことが大切です。例えば、学校や部活での悩みも、「すぐに解決しなくてもいい」と思えるだけで心が軽くなるかもしれません。 - 「今」を大切にする
答えを見つけることに集中しすぎると、現在の自分や目の前の出来事を見逃してしまうことがあります。本書では、「今を感じる」ことで新たな視点が生まれると説明しています。 - 対話と思考の重要性
他人との対話や、自分自身と向き合う時間を持つことが、曖昧さを受け入れる力を育てます。本書では、「すぐに答えを出すよりも考え続けることが大切」と強調しています。
中学生へのメッセージ
この本は、「すぐに答えを出さなければならない」と思い込んでしまう人に向けて、じっくりと考えることの大切さを教えてくれます。部活や進路、友達関係など、いろいろなことで悩む中学生にとって、「急がず立ち止まる力」は大切な助けになるでしょう。
もし「答えが出ない」と悩んでいるなら、少し立ち止まって、曖昧な状況を楽しんでみませんか?そこに、新しい発見や自分だけの答えが隠れているかもしれません。
空庭自由研究チームより
この本を通じて、曖昧さや悩みを受け入れる「心のゆとり」を身につけてみましょう!