世界の仕事439|地球の生き物をデータで守る!生物多様性解析科学者の仕事

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地球の生き物をデータで守る!生物多様性解析科学者とは?

生物多様性解析科学者は、AIやビッグデータ、DNA解析などの最新技術を駆使して、地球上の生き物たちの状態を「見える化」する仕事です。森や海から得られる膨大なデータから、絶滅の危機にある種を特定したり、生態系のバランスを予測したりすることで、科学的な根拠に基づいた自然保護の戦略を立てる「地球のドクター」のような役割を果たします。

この仕事の最大の魅力は、「デジタルな力で、アナログな自然を守れる」というギャップにあります。かつての生物学者は森を歩き回るのが主な仕事でしたが、解析科学者は衛星写真や水のなかに含まれるDNAの断片(環境DNA)を分析し、数万種の生き物の動きをデスクの上で把握することもあります。 自分の書いたプログラムや分析結果が、国を動かす法律になったり、巨大な森を消滅から救ったりする瞬間は、他の仕事では味わえない達成感があるでしょう。ジャングルでのフィールドワークと、涼しいオフィスでの高度なプログラミング、その両方を自由に使いこなす「現代の冒険家」になれるのがこの仕事のカッコよさです。

生物多様性解析科学者の仕事とは?

  • 環境DNA(eDNA)の分析 バケツ一杯の川の水を汲むだけで、そこにどんな魚や昆虫が住んでいるかを特定します。水中に残された生き物の「フケ」や「フン」の情報を読み解くのです。
  • AIカメラトラップの運用 森の中に設置した自動カメラが撮影した数万枚の画像から、AIを使って特定の希少動物だけを見つけ出し、その行動パターンを解析します。
  • 衛星データによる生態系マップの作成 宇宙から地球を観察し、森の密度や水の汚れ具合をデータ化。どこに木を植えれば最も効果的に生き物たちが戻ってくるかをシミュレーションします。

        生物多様性解析科学者の魅力!

        1. 地球の未来をデザインできる
          どの生き物をどう守るか、君のデータが世界中の保護活動の指針になります。
        2. 世界中が職場になる
          アマゾンの熱帯雨林から北極、あるいは自宅の書斎まで、データさえあればどこでも仕事ができます。
        3. 最先端テクノロジーに触れられる
          AI、スーパーコンピュータ、ドローンなど、常に最新のツールを使いこなす知的な刺激に溢れています。
        4. 多様なプロとのチームワーク
          現場のレンジャー、政治家、プログラマー、農家など、世界中のプロと協力してプロジェクトを進める楽しさがあります。
        5. 高い報酬と将来性
          2026年現在、企業の環境責任(ネイチャーポジティブ)への関心が高まり、年収は世界的に見ると約800万円〜1,500万円(海外のシニアクラスではそれ以上)になることも。専門性が高いため、非常に重宝される仕事です。

        生物多様性解析科学者になるには?

        1. 「なぜ?」を大切に外に出よう
          近所の公園や裏山で「なぜここにこの虫がいるんだろう?」と考えてみたことはある?まずは自然を観察する目を持つことが第一歩だよ。
        2. 算数や理科を「道具」として楽しもう
          複雑な自然を読み解くには、数字や化学の知識が必要。パズルを解くように勉強を楽しめているかな?
        3. プログラミングに触れてみよう
          膨大なデータを処理するにはコンピュータの力が必要。Python(パイソン)などの言語で、データを整理する練習をしてみない?
        4. 大学で専門的な学問を学ぼう
          生物学だけでなく、統計学や情報工学を学べる大学を目指そう。君は「生き物」と「データ」、どちらからアプローチしたい?
        5. 英語で世界とつながろう
          生き物のデータは国境を越えるもの。世界中の科学者と議論するために、英語で自分の意見を伝える準備はできているかな?

        この分野で有名なプロフェッショナル

        日本におけるこの分野の第一人者といえば、東北大学の近藤倫生(こんどう みちお)教授です。近藤先生は、バケツ一杯の水からそこに住む生物を特定する「環境DNA」の技術を使い、生物多様性をビッグデータとして捉える新しい学問を切り拓きました。

        かつては潜水士が何日もかけて調べていた海の中の魚の種類を、近藤先生たちのチームは短時間の採水と解析だけで明らかにしました。先生のモットーは、複雑な生態系を数式やデータで解き明かすこと。先生の活動によって、日本中の海や川の「健康状態」が瞬時にわかるようになりつつあります。「自然を守りたい」という情熱を「科学的なデータ」に変換する先生の仕事スタイルは、世界中の若手研究者に大きな影響を与えています。

        マーケィングの観点から見ると?

        いま、世界は「自然を壊しながら経済を成長させる」時代から、「自然を回復させることで経済を豊かにする」時代へと大きく舵を切っています。

        生物多様性解析科学者がいれば、企業は「自分たちの活動がどれだけ地球を笑顔にしているか」を数字で証明できるようになります。また、未知のウイルスがどこで発生しそうかを予測したり、気候変動で食料が不足する前に手を打ったりすることも可能になります。この仕事は、人間と他の生き物が、地球という一つの船で幸せに共存し続けるための「航海図」を描く仕事なのです。

        自由研究の例

        生物多様性解析科学者の仕事をもっと知りたいあなたに、こんな自由研究はいかが?

          • ステップ1 場所を決める
            庭、近くの公園、学校の池など、変化が面白そうな場所を選ぼう。
          • ステップ2 「生き物リスト」を作ろう
            1週間のうち、3日間同じ時間にその場所へ行き、見つけた生き物をすべて記録しよう。天気や気温によって、見つかる生き物の数や種類にどんな違いがあるかな?
          • ステップ3 データをグラフにしよう
             見つけた種類を「昆虫」「鳥」「植物」などで分類し、円グラフや棒グラフにしてみよう。その場所で一番威張っている(数が多い)のはどのグループだろう?
          • ステップ4 仮説を立てよう 
          • もしそこに大きな木を1本植えたら、あるいは池の水を全部抜いたら、データはどう変わると思う?10年後のその場所を「生き物でいっぱい」にするための、君だけの作戦を考えてみよう!

          まとめ

          生物多様性解析科学者は、顕微鏡とキーボードの両方を武器に、地球の危機に立ち向かうヒーローです。自然が好きな気持ちと、数字で真実を突き止めたいという探究心があれば、君の未来には無限の可能性が広がっています。 君が解析したデータが、いつか地球のどこかの森を救う日が来るのを、空庭は応援しています!

           

          関連書籍

           

          身近な仕事について考えてみよう!

          • 仕事のことを通じて学んだこと、楽しかったこと、難しかったことを書いてみましょう。
          • テーマについての新しい発見や、自分が感じたことをまとめます。
          • 今後、さらに調べてみたいことや、他の人に教えたいことがあれば、それも書いてみましょう。

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