自由研究478|手話の普及「手話をみんなに広めよう!手話でコミュニケーションを楽しむアイデア」

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今回のテーマ

    「手話をみんなに広めよう!手話でコミュニケーションを楽しむアイデア」

    手話は、主に耳の聞こえない人や聞こえにくい人(ろう者・難聴者)たちが、大切なコミュニケーションの手段として使っている「目に見える言語」です。 手の形や動き、指文字だけでなく、実は「顔の表情」や「口の動き」「体の向き」なども、文法の一部となる非常に奥が深く、表現力豊かな言葉なのです。 この自由研究では、手話を特別なものではなく、誰もが使える楽しくて便利なコミュニケーションツールとして捉え、みんなに広めるためのユニークなアイデアを考えていきます。

    自由研究の目的

    どうして手話でコミュニケーションを楽しむアイデアを考えてみるの?

    • コミュニケーションの扉が広がる 手話を少しでも知っているだけで、ろう者や難聴者の人たちと、もっと気軽に、もっと深くコミュニケーションをとれるようになります。新しい友達ができたり、今まで知らなかった世界を知るきっかけになったり、君のコミュニケーションの輪がぐっと広がります。
    • 多様性を尊重する心が育つ 世の中には、自分とは違う言語や文化を持つ人々がたくさんいます。手話を学ぶことは、ろう者の人たちが持つ独自の文化(ろう文化)に触れることでもあります。多様性を知り、お互いの違いを認め合う「インクルーシブな社会(誰もが大切にされる社会)」を作るための第一歩になります。
    • 表現力が豊かになる 手話は、全身を使って気持ちを表現する言語です。嬉しい時には満面の笑顔で、驚いた時には目を見開いて。手話を学ぶと、言葉だけに頼らない、ノンバーバル(非言語)コミュニケーションの力が自然と身につき、君自身の表現力ももっと豊かになります。

    自由研究のゴール

    この研究を通じて、以下のような力を身につけることが目標です

              • ベーシックゴール 「おはよう」「ありがとう」「こんにちは」「さようなら」の基本的な挨拶と、自分の名前の「指文字」を覚えます。そして、手話の魅力を伝えるためのオリジナルポスターを1枚作成してみましょう。
              • レベルアップゴール1 自分の好きな歌(1番の歌詞)を手話で表現することに挑戦します(これを「手話ソング」や「手話コーラス」といいます)。その様子を動画に撮影し、手話の楽しさを伝えるショートムービーを制作してみましょう。
              • レベルアップゴール2 地域の「手話サークル」や自治体の福祉担当課を訪ね、手話を使っている人や教えている人にインタビューをします。「地域で手話を広めるためにどんな活動をしていますか?」「どんな課題がありますか?」などを調査し、レポートにまとめます。

              手話を広めるための楽しい取り組み例

                世界や日本では、手話を広めるためにこんなに楽しい取り組みが行われています。

                • 手話ソング&手話コーラス J-POPやアニメソングなどの音楽に合わせて、歌詞の世界を手話で表現する活動です。文化祭や地域のイベントでも披露され、手話に触れるきっかけとして大人気です。
                • テレビ番組やYouTube NHK Eテレの「みんなの手話」のように、テレビで手話を楽しく学べる番組があります。また、ろう者のYouTuberが自分たちの生活や文化、手話の楽しさを発信する動画もたくさんあり、手話がより身近なものになっています。
                • スポーツの世界 4年に一度開催される、ろう者のためのオリンピック「デフリンピック」では、スタートの合図に音ではなく光を使うなど、独自の工夫があります。また、プロ野球の応援団が選手の名前を手話で表現する応援も行われています。
                • 手話カフェ(サイニングカフェ) 店員さんとお客さんが、手話や筆談で注文や会話をするカフェです。静かな空間で、言葉の壁を越えた温かいコミュニケーションが生まれています。

                研究を進めるうえで、以下のポイントに注目しよう!

                1. 「楽しむ!」が一番の上達のコツ 手話を「お勉強」と難しく考えず、クイズやゲームをする感覚で楽しみましょう。友達と指文字で名前を当て合ったり、ジェスチャーを交えて伝え合ったり、遊びの中から学ぶのが一番です。
                2. 表情は「第二の手話」! 手話では、表情も大切な文法の一部です。「おいしい」という手話は、にっこり笑顔ですることで「本当においしい!」という気持ちが伝わります。手の動きと一緒に、鏡を見ながら表情も練習してみましょう。
                3. 完璧じゃなくてOK!伝えようとする気持ちが大事 最初はうまくできなくても大丈夫。大切なのは「伝えたい」という気持ちです。一生懸命伝えようとすれば、相手もきっと理解しようとしてくれます。コミュニケーションは、心と心のキャッチボールです。

                自由研究の進め方

                ステップ1 手話の世界にダイブ!

                まずは本やインターネット、YouTubeで「ありがとう」「こんにちは」などの簡単な挨拶や、自分の名前を表す「指文字」を調べて真似してみましょう。

                ステップ2 世界のアイデアを探そう!

                手話ソングや手話カフェなど、国内外で行われている手話普及のための面白い取り組みを調べて、ノートにアイデアをストックします。

                ステップ3 君だけのアイデアを考えよう!

                集めた情報をヒントに、自分ならどうやって手話を広めるか、オリジナルのアイデアを考えます。「手話クイズカード」「手話を使った4コマ漫画」「指文字キーホルダー」など、自由に発想してみよう。

                ステップ4 アイデアを形にしてみよう!

                考えたアイデアをもとに、実際に作品を作ってみましょう。ポスターを描いたり、クイズカードを作ったり、動画を撮ったり。手を動かすことで、新しい発見があるはずです。

                ステップ5 研究成果を伝えよう!

                なぜこの研究をしようと思ったのか、調べてわかったこと、自分で作った作品、そして研究を通して感じたことなどを、模造紙やレポートにまとめて発表しましょう。

                自由研究から発見したアイデア

                    • 「手話でアフレコ」に挑戦! 音を消したアニメやドラマのワンシーンを見て、登場人物のセリフや気持ちを手話で表現してみる遊び。表現力が鍛えられ、楽しみながら手話に親しめます。
                    • 「今日のひとこと手話」コーナー 学校の教室の黒板の隅や、学級新聞に、毎日一つずつ簡単な手話を紹介するコーナーを作ります。「部活、がんばって!」「テスト、おつかれさま」など、日常で使える言葉がおすすめです。
                    • オリジナル「手話絵文字」をデザイン! よく使う手話の形を、かわいいキャラクターやマークにして「手話絵文字」をデザインします。友達との手紙やメッセージアプリで使えば、会話がもっと楽しくなるかも!

                    この自由研究に関連する仕事

                            • 手話通訳士 会議やテレビ放送、病院などで、手話と音声日本語の通訳をするコミュニケーションのプロ。
                            • 特別支援学校の先生 ろう学校などで、子どもたちに勉強を教え、成長を支える仕事。
                            • 公務員(福祉課など) 手話講習会を企画したり、聴覚に障がいのある人々が暮らしやすい社会の仕組みを作る仕事。
                            • デザイナー/イラストレーター 手話の教材や本を、分かりやすく魅力的にデザインする仕事。
                            • ゲームクリエイター 手話を楽しく学べるアプリやゲームソフトを開発する仕事。

                            まとめ

                            手話は、耳が聞こえない人たちだけのための特別な言葉ではありません。誰もが使える、豊かで、温かい、素晴らしいコミュニケーションのツールです。 この自由研究で一番大切なのは、手話を完璧に覚えることよりも、「知りたい」「使ってみたい」「伝えたい」と思う、その好奇心と優しい気持ちです。 君が覚えたたった一つの手話が、誰かの世界をパッと明るくするかもしれません。この研究をきっかけに、手話という新しい言葉の扉を開き、コミュニケーションの本当の楽しさを見つけてくれることを願っています。

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