電子の未来を創造する!エレクトロニクスエンジニアと製品開発者とは?
エレクトロニクスエンジニアと製品開発者は、スマートフォンやゲーム機、ロボットなど、私たちの生活に欠かせない電子機器を設計・開発する仕事です。電子回路という電気の通り道を設計し、新しい製品のアイデアを形にして、未来の「あったらいいな」を創造する役割を担っています。
この仕事の一番の魅力は、自分のアイデアや設計したものが、実際に動く「製品」という形になり、世界中の人々の生活をより便利で、より楽しくできることです。誰も見たことがない未来の製品を、最新の技術を駆使して生み出す過程は、まるで冒険のよう。難しい課題にチームの仲間と協力して立ち向かい、乗り越えた時の達成感は格別です。自分が作ったゲーム機で子どもたちが笑っていたり、開発した医療機器が誰かの命を救ったり。自分の仕事が社会に大きな影響を与える喜びを実感できる、夢のある仕事なのです。
エレクトロニクスエンジニアと製品開発者の仕事とは?
みんなが使っているスマートフォンを例に、それぞれの仕事を見てみましょう。
エレクトロニクスエンジニア
スマートフォンの「中身」を作る専門家です。彼らの仕事は、まるで体の中に神経や血管を張り巡らせるお医者さんのようです。
- 部品選びと回路設計 スマートフォンの頭脳であるCPUや、記憶を担当するメモリ、美しい写真を撮るためのカメラなど、たくさんの電子部品の中から最適なものを選びます。そして、それらの部品が正しく連携して動くように、電気の通り道である電子回路を設計します。これは、非常に精密なパズルのような作業です。
- 基板の設計とテスト 設計した回路図をもとに、部品が載る緑色の板(プリント基板)をデザインします。試作品ができたら、ちゃんと動くか、熱くなりすぎないか、電波はしっかり届くかなど、何度も厳しいテストを繰り返して、安全で高性能な製品の土台を完成させます。
製品開発者
スマートフォンの「全体」を考えるリーダー役です。オーケストラの指揮者のように、さまざまな専門家をまとめあげて、一つの製品を完成に導きます。
- アイデア出しと企画 「次はどんなスマートフォンが人々に喜ばれるだろう?」と考え、市場を調査します。「もっとバッテリーが長持ちするようにしたい」「AIでもっと賢いカメラ機能をつけたい」といった、新しい製品のコンセプト(基本的な考え)を決めます。
- プロジェクトの管理 エレクトロニクスエンジニア、デザイナー、プログラマー、営業担当など、大勢のチームメンバーと協力しながら、製品が完成するまでのスケジュールや予算を管理します。みんなの意見をまとめ、最高の製品が生まれるようにプロジェクト全体を引っ張っていく、とても重要な役割です。
エレクトロニクスエンジニアと製品開発者の魅力!
- 自分の「空想」が「現実」になる喜び 「こんなものがあったら、みんなが驚くかな?」という頭の中のアイデアを、実際に手に取って触れる製品にできるのが最大の魅力です。自分が設計したおもちゃや開発したガジェットがお店に並び、たくさんの人が使っているのを見た時の感動は忘れられません。
- 世界中の人々の生活を豊かにできる 開発した製品は、国境を越えて世界中の人々に届けられます。アフリカの子供たちが、あなたが開発に関わったタブレットで勉強するかもしれません。自分が作ったものが、誰かの毎日を少しでも幸せにできる、スケールの大きな仕事です。
- 常に新しい技術に挑戦できるワクワク感 エレクトロニクスの世界は、日進月歩。AI、IoT、5Gなど、次々と新しい技術が生まれます。常に新しいことを学び、誰も挑戦したことのない課題に取り組むことができるので、飽きることがありません。知的好奇心が旺盛な人にはたまらない環境です。
- 高い専門性が評価され、安定した報酬が期待できる 電気や電子に関する深い知識と技術が必要なため、社会で高く評価される専門職です。そのため、報酬も比較的高く、平均年収は600万円〜800万円以上を目指せる場合が多く、世界的な企業やプロジェクトで活躍すれば、さらに高い報酬を得ることも可能です。(※年収は企業や経験によって異なります)
- チームで巨大な壁を乗り越える達成感 スマートフォンや自動車のような複雑な製品は、決して一人では作れません。デザイナー、プログラマー、マーケティングの専門家など、さまざまな才能を持つ仲間と力を合わせ、一つの目標に向かって進みます。困難な壁にぶつかっても、チームで知恵を出し合って乗り越えた時の達成感と絆は、何にも代えがたい宝物になります。
エレクトロニクスエンジニアと製品開発者になるには?
【STEP1】身の回りの「なぜ?」を探求しよう!
まずは、身の回りにある電子機器に興味を持つことから始めましょう。ゲーム機はなぜボタンを押すとキャラクターが動くの?テレビのリモコンは、どうやって遠くからチャンネルを変えているの?その「なぜ?」が、未来への第一歩です。おうちの人の許可を得て、壊れたおもちゃを分解してみるのも最高の探求活動ですよ。
【STEP2】理科と数学を好きになろう!
電気の流れを理解する「物理」や、正確な計算や論理的な考え方が必要な「数学」は、この仕事の基礎となる大切な科目です。難しい問題も、未来のロボットを動かすためのトレーニングだと思えば、ゲームのように楽しめるかもしれません。
【STEP3】プログラミングと電子工作に触れてみよう!
今は、子ども向けのプログラミング言語(Scratchなど)や、簡単に始められる電子工作キット(Arduino、Raspberry Piなど)がたくさんあります。自分の命令でLEDを光らせたり、モーターを動かしたりする経験は、「モノを動かす」ことの面白さを実感させてくれます。君なら、どんなものを作ってみたいですか?
【STEP4】大学で専門知識の海に飛び込もう!
高校を卒業したら、大学の工学部(電気電子工学科、情報工学科など)で、より深く専門的な知識を学びましょう。そこでは、世界最先端の研究に触れたり、同じ夢を持つ仲間と出会ったりできます。どんな大学で、どんな面白い研究が行われているか、今から調べてみるのはどうでしょう?
【STEP5】インターンシップで「本物」を体験しよう!
大学生になったら、企業のインターンシップ(就業体験)にぜひ参加してみてください。実際のエンジニアと一緒に働き、製品が生まれる現場の熱気を感じることは、何よりの学びになります。「この会社で働きたい!」という目標が見つかるかもしれません。
この分野で有名なプロフェッショナル
スティーブ・ウォズニアック(Steve Wozniak)
Appleの共同創業者の一人で、天才的なエレクトロニクスエンジニアです。コンピュータがまだ巨大で専門家しか使えなかった時代に、「誰もが家庭で使えるコンピュータ」という夢を追いかけ、パーソナルコンピュータ「Apple I」と「Apple II」をほぼ一人で設計・開発しました。 彼は、複雑な電子回路を、驚くほど少ない部品で、美しくシンプルに作り上げることに情熱を燃やしました。彼の「技術は人々を楽しく、幸せにするためにあるべきだ」という純粋な想いと圧倒的な技術力が、世界中の人々の暮らしを変えるパーソナルコンピュータ革命の扉を開いたのです。
マーケィングの観点から見ると?
エレクトロニクスエンジニアと製品開発者の仕事は、私たちの未来を創造する上で、ますます重要になっていきます。
AI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)、自動運転車、次世代ロボット、宇宙開発…これら未来のテクノロジーはすべて、高度な電子技術がなければ成り立ちません。つまり、この仕事は、未来社会のインフラ(基盤)そのものを作る仕事なのです。
グローバルな視点で見れば、その可能性はさらに広がります。例えば、
- 環境問題の解決 エネルギーを無駄なく使うためのスマートグリッド(次世代送電網)や、太陽光などの自然エネルギーを効率よく利用する技術を開発し、地球温暖化の防止に貢献します。
- 医療の進化 発展途上国でも使える安価で高性能な遠隔医療システムや、病気の早期発見を助けるウェアラブルセンサーを開発し、世界中の人々の健康を守ります。
- 教育格差の是正 インターネットに繋がらない地域の子どもたちのために、低消費電力で動く教育用タブレットを開発し、学びの機会を提供します。
このように、国境を越えて人類共通の課題を解決し、世界をより良く、より持続可能な場所にしていく。それが、この仕事が持つ素晴らしい未来です。
自由研究の例
【自由研究テーマ】身の回りの電子機器を調査して、未来の道具を発明しよう!
【STEP1】おうちの中の「電子探偵」になろう!
おうちの中にある電子機器(リモコン、スマホ、炊飯器、おもちゃ等)をいくつ見つけられるかな?リストを作って、それぞれの機器が「何をするためのものか」「どんな電子部品(LEDライト、スピーカー、モーター、センサーなど)が使われていそうか」を予想して書き出してみよう。一番たくさんの部品が隠れていそうなのは、どの機械だろう?
【STEP2】簡単な電子回路で「ひらめき」を体験!
市販の電子工作キットや、豆電球、乾電池、導線、スイッチを使って、明かりがつく回路を作ってみよう。スイッチを押すと明かりがつくのはなぜだろう?電気の通り道を想像して、絵に描いてみよう。「直列つなぎ」と「並列つなぎ」では、豆電球の明るさはどう変わるかな?実験して確かめてみよう!
【STEP3】君だけの「未来の道具」を発明しよう!
君がエレクトロニクスエンジニアになったら、どんな「あったらいいな」を発明する?「自動で黒板をきれいにするロボット」「なくしものを絶対に見つけてくれるメガネ」「ペットの気持ちがわかる翻訳機」など、自由なアイデアを絵や説明文で表現してみよう。その発明には、どんな電子部品(センサー?モーター?AIチップ?)が必要になるか想像できるかな?
【STEP4】発明品を世界に届けよう!
君が製品開発者になって、STEP3で発明した道具を世界中の人に届けるための計画を立ててみよう!
- 誰に一番使ってほしい? (ターゲット)
- どんなデザインにする? (かっこいい?かわいい?)
- 値段はいくらにする? (どうしてその値段なの?)
- どうやってこの道具の良さを伝える? (CM?インターネット?) 友達や家族にプレゼンテーションして、意見をもらおう!
まとめ
エレクトロニクスエンジニアと製品開発者は、電子の力を使って、私たちの未来の「当たり前」を創造していく、魔法使いのような仕事です。その原動力は、「なぜだろう?」と不思議に思う探求心と、「技術で人々を幸せにしたい」という温かい心です。
この記事を読んで、少しでも「面白そう!」「やってみたい!」と感じたなら、ぜひ身の回りの電子機器に目を向けてみてください。その小さな箱の中には、世界を変えるほどの大きな可能性と、たくさんの人々の知恵と情熱が詰まっています。
理科や数学、プログラミングの勉強は、未来の扉を開くための大切な鍵です。あなたのその手で、世界中をあっと言わせるような、新しい未来を創り出してください。
関連書籍
身近な仕事について考えてみよう!
- 仕事のことを通じて学んだこと、楽しかったこと、難しかったことを書いてみましょう。
- テーマについての新しい発見や、自分が感じたことをまとめます。
- 今後、さらに調べてみたいことや、他の人に教えたいことがあれば、それも書いてみましょう。