教育制度の特徴
モロッコの教育制度は、6歳から始まる「小学校(6年)」→「中学校(3年)」→「高校(3年)」という、6・3・3制が基本です。
公立学校は無料で、ほとんどの子どもが6歳で小学校に入学します。高校を卒業すると、大学や職業訓練校に進むことができます。授業では、アラビア語とフランス語が中心に使われ、最近では英語も少しずつ取り入れられています。
教育方法
モロッコの教育は、教科書を使った詰め込み型が多く、黒板に書かれた内容をノートに書き写すスタイルがよく見られます。
けれど最近では、子どもたちが自分で考え、話し合いながら学ぶ方法も広まりつつあります。特に都市部の私立学校では、アクティブラーニングやデジタル教材を使った授業も始まっています。
教育への取り組みや支援
モロッコ政府は、教育の質を高めるためにいろいろな取り組みをしています。たとえば、女子の就学率を上げる支援や、先生の研修プログラムの充実、農村部の学校への通学支援などがあります。
また、世界銀行やユニセフなどの国際機関も、教室の整備や先生のサポートを手伝っています。
子供達の1日の過ごし方
モロッコの子どもたちは、朝8時ごろに学校へ行き、午後は2時〜4時ごろに帰ります。
一部の学校では午前と午後の二部制になっていて、午前だけ通う子もいれば、午後から通う子もいます。
放課後は家で宿題をしたり、家族とおしゃべりしたり、モスク(イスラム教のお寺)でコーラン(宗教の本)を学んだりする子もいます。学校によっては、制服を着るところもあります。
教育と社会の関係
モロッコでは、「教育は未来を作る大切なカギ」と考えられています。特に農村部の子どもたちや女の子たちに、平等な学びのチャンスを広げることが社会全体の目標になっています。
教育を受けた若者は、よりよい仕事に就いたり、自分の考えを社会で発信したりできるようになります。教育を通して、社会の中での男女平等や貧困の改善を目指す動きもあります。
国が抱える教育の課題と未来
モロッコでは、都市と農村の間で教育の格差があることが大きな課題です。たとえば、農村では学校が遠かったり、先生が不足していたりすることがあります。また、フランス語や英語の理解が必要な教科も多いため、言葉の壁で困ってしまう子もいます。
それでも、未来に向けて、ICT(パソコンなどの技術)教育を進めたり、いろいろな地域の子どもたちが平等に学べるような取り組みが少しずつ増えています。
教育と文化や価値観の関係
家族とのつながりを大切にする心
モロッコの教育では、家庭での学びや親との会話がとても重視されています。特に地方では、学校で習ったことを家で家族と共有する習慣が根づいており、「みんなで育てる」という価値観が育ちます。
→ 家族の絆を大切にする文化が、日常の中でもしっかりと育まれているんですね。
言語を通して多文化への理解が深まる
モロッコの子どもたちは、アラビア語、ベルベル語、フランス語、英語など複数の言語を学びます。
この多言語教育を通じて、「違いを受け入れること」や「多様性の大切さ」を自然に理解し、多文化に対してオープンな価値観が育ちます。
イスラム教の教えからくる助け合いの精神
多くの学校では、イスラムの基本である「思いやり・分け合う心」を大切にしています。
ラマダンの時期には、貧しい人に食事を届けるなど、「他者を思う行動」を学ぶことも。これが、モロッコ人の温かくフレンドリーな国民性につながっています。
手しごとや芸術を大切にする感性
伝統的なタイル模様(ゼリージュ)や刺しゅうなどの文化も、学校で紹介されることがあります。
子どものころから伝統に触れることで、「自分たちの文化に誇りを持つ心」が育まれていきます。
まとめ
モロッコの教育は、アフリカとヨーロッパの文化がまじりあう中で、伝統と新しい方法が入りまじったユニークな学びの場です。まだ課題も多いですが、未来のために、政府や地域の人たち、世界の機関が協力して、よりよい教育を目指しています。これからどんな変化があるのか、楽しみですね!
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