世界の仕事460|絶滅危惧種や伝統的な作物の遺伝情報を守り、未来へつなぐ管理責任者!遺伝子資源バンカー

INDEX

絶滅危惧種や伝統的な作物の遺伝情報を守り、未来へつなぐ管理責任者!遺伝子資源バンカー

遺伝子資源バンカーは、絶滅の危機にある動植物や、古くから伝わる伝統的な作物の「遺伝情報(いのちの設計図)」を保存し、未来へつなぐ仕事です。気候変動や災害から生物多様性を守り、新しい病気に強い作物を作るための基盤を支えます。地球の宝物を冷凍保存などで守る、まさに「生命のタイムカプセル」の管理人です。

この仕事の最大の魅力は、数百年、数千年後の人類や地球のために貢献できるという壮大なスケール感にあります。今ある植物が絶滅しても、保存された種子があれば復活させたり、品種改良に役立てたりすることが可能です。また、世界中の研究者と協力して未知の品種を探す冒険のような側面もあります。「未来の食料危機を救うのは自分かもしれない」という誇りを持てる仕事です。最新の科学技術を使いながら、自然界の知恵を大切に守る。テクノロジーと自然の架け橋になれる点は、理科や実験が好きな子供たちにとって非常に刺激的で、やりがいに満ちたものになるでしょう。

遺伝子資源バンカーの仕事とは?

遺伝子資源バンカーの具体的な仕事は、世界中から貴重な植物の種や動物の細胞を集め、それを将来いつでも使える状態で「銀行(バンク)」のように保管することです。 例えば、ある村でしか作られていない珍しい野菜が、気候変動で枯れてしまいそうになったとします。バンカーがその種をあらかじめ集めてマイナス18度以下の特殊な冷凍庫で保管しておけば、何十年後かにその種を取り出して、再び育てるきっかけを作ることができます。 また、ただ保存するだけでなく、保存している種がきちんと芽を出すか定期的にチェックしたり、その植物がどんな病気に強いかというデータをコンピューターにまとめたりもします。世界中の研究者が「新しい病気に強いお米を作りたい」と考えたとき、バンカーが管理するデータを見て、最適な種を取り寄せるのです。

        遺伝子資源バンカーの魅力!

        1. 地球のバックアップを取るヒーローになれる!
          もし地球で大きな災害が起きても、あなたが守った種があれば、食べ物や自然を復活させることができます。未来の人類を救う重要な役割です。
        2. 世界中の「珍しい」に出会える!
          ジャングルの奥地や高い山の上など、世界各地から集まってくる珍しい植物の種を扱うことができます。毎日が発見の連続です。
        3. 最新の科学技術を使いこなせる!
          DNAを調べたり、超低温で細胞を凍らせたりと、SF映画のようなハイテクな装置を使って仕事をします。
        4. 世界中の仲間とつながれる!
          遺伝子資源は人類共通の財産です。国境を越えて、世界中の科学者や農家の人たちと協力してプロジェクトを進める楽しさがあります。
        5. 安定した環境で長く働ける(年収・報酬について)
          主に国や国際的な研究機関で働くため、とても安定しています。平均的な年収は、研究員レベルで500万円〜900万円ほどです。専門性が高いため、経験を積むほど信頼され、しっかりとした報酬を得ながら、落ち着いて研究に打ち込むことができます。

        遺伝子資源バンカーになるには?

        • ステップ1 身近な自然に興味を持とう!
          まずは外に出て、いろいろな植物を観察してみましょう。「どうしてこの花はこんな形なの?」「種はどうやって運ばれるの?」と疑問を持つことが第一歩です。 あなたの家の周りには、何種類の植物が生えているかな?
        • ステップ2 理科や生物の勉強を楽しもう!
          学校の理科、特に生き物の仕組みや遺伝についての勉強を大切にしましょう。実験が大好きな気持ちを育ててください。 植物の「種」の中には、何が入っていると思う?
        • ステップ3 大学で「農学」や「生物学」を学ぼう!
          高校を卒業したら、農業や生き物の研究ができる大学へ進みましょう。ここで専門的な知識と技術を身につけます。 どんな不思議な力を持った植物を作ってみたい?
        • ステップ4 植物園や研究施設を見学してみよう!
          日本にも「農業生物資源ジーンバンク」のような施設があります。実際にお仕事をしている人の姿を見てみましょう。 種を何十年も眠らせておくには、どんな工夫が必要だと思う?
        • ステップ5 研究機関の採用試験にチャレンジ!
          大学院などでさらに深く学んだあと、国や国際機関の採用試験を受けます。英語を勉強しておくと、世界中のバンクで活躍できます。 あなたは1000年後の未来に、どの植物を届けたい?

        この分野で有名なプロフェッショナル

        ケアリー・ファウラー博士

        ケアリー・ファウラー博士は、ノルウェーにある「スヴァールバル世界種子貯蔵庫」の設立に中心的な役割を果たした人物です。彼は「農業の多様性が失われることは、人類の生存への脅威である」と考え、紛争や天災から種子を守るための「終末の日の保管庫」を構想しました。彼の情熱によって、世界中の貴重な種子が北極の永久凍土の中に安全に守られることになったのです。世界中を飛び回り、各国の政府や研究機関を説得して回った彼の行動力は、まさに遺伝子資源バンカーの鑑です。彼の仕事のおかげで、シリアの内戦で失われかけた種子が、再び栽培可能になったという奇跡も起きています。

        マーケィングの観点から見ると?

        今後、地球温暖化によって今の場所で作物が育たなくなったり、新しい植物の病気が流行したりする可能性があります。そんな時、遺伝子資源バンカーが守ってきた「過去の種」が、新しい環境に適応する「未来の作物」を作るための鍵となります。 また、この仕事は特定の国だけのためではなく、地球全体のためにあります。貧しい地域で食料が足りない時、病気に強い種の情報を共有することで、世界中の飢えをなくす手助けができます。生物多様性を守ることは、地球という船の安全を守ることと同じです。世界が一つになって「生命」を守るこの仕事は、平和を築く国際貢献としても、この先ますます価値が高まっていくでしょう。

        自由研究の例

        遺伝子資源バンカーの仕事をもっと知りたいあなたに、こんな自由研究はいかが?

            • ステップ1 身近な野菜や果物の「種」を集めてみよう!
              食べたあとのスイカ、トマト、ピーマンなどの種を洗って乾かして観察します。 種の色や形、大きさは、種類によってどう違うかな?
            • ステップ2 種の「保存実験」をしてみよう!
              同じ種類の種を「湿った場所」「乾燥した場所」「冷蔵庫」に分けて数週間置いてみます。 どの状態の種が、一番元気に芽を出すかな?
            • ステップ3 地域の「伝統野菜」を調べてみよう!
              おじいちゃんやおばあちゃんの世代から食べられている、その土地ならではの野菜があるか調べてみましょう。 その野菜がなくなってしまったら、どんな困ったことが起きると思う?
            • ステップ4 自分だけの「ミニ・ジーンバンク」を作ろう!
              集めた種を小さな瓶に入れ、名前、採取した日、特徴を書いたラベルを貼って保管庫を作ってみましょう。 あなたが守った種を、いつ、誰に植えてほしい?

            まとめ

            遺伝子資源バンカーは、ただ種を保存するだけの人ではありません。それは、地球が何億年もかけて作り上げてきた「いのちの知恵」を、決して絶やさないように守り抜く「未来への特使」です。あなたが今日手にした一つの種が、100年後の子供たちの食卓を救うかもしれません。自然が好きで、科学の力で世界を良くしたいと願う皆さん。ぜひ、この壮大な物語の続きを担う「遺伝子資源バンカー」を目指してみませんか?地球の未来は、あなたの手の中に眠る小さな種から始まるのです。

            関連書籍

             

            身近な仕事について考えてみよう!

            • 仕事のことを通じて学んだこと、楽しかったこと、難しかったことを書いてみましょう。
            • テーマについての新しい発見や、自分が感じたことをまとめます。
            • 今後、さらに調べてみたいことや、他の人に教えたいことがあれば、それも書いてみましょう。

            foodots.

            foodots.

            食文化動画メディア

            空庭のテーマ

            この記事が気に入ったら
            フォローしてね!

            空庭をみんなで活用してね!
            • URLをコピーしました!
            INDEX