自由研究447|自然災害の増加「災害に備えよう!おうちでできる防災準備を考える」

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災害に備えよう!おうちでできる防災準備を考えてみよう!

近年、世界中で地震や台風、集中豪雨といった自然災害が増えています。ニュースで大きな被害の様子を見るたびに、胸が痛みますね。日本は、その地形や気候から、特に自然災害が起こりやすい国の一つです。

「災害はいつか来るかもしれない」ではなく、「もし“今”起きたらどうするか?」を考えることが、自分や大切な家族の命を守るためにとても重要です。

そこで今回の自由研究では、「おうちでできる防災準備」をテーマに、災害に備えるための方法を探求してみましょう。これは、ただ調べるだけでなく、家族みんなで取り組むことで、いざという時に本当に役立つ「生きる力」を育む研究です。

どうしておうちでできる防災準備を考えてみるの?

災害が起きたとき、消防車や救急車はすぐには来てくれないかもしれません。電気や水道、ガスが止まってしまうことも考えられます。そんな時、頼りになるのは自分自身の知識と事前の「備え」です。これを「自助(じじょ)」と言い、防災の最も基本的な考え方です。

この自由研究を通して防災を学ぶことで、以下の3つの大切な力が身につきます。

  • 予測する力 自分の住む地域でどんな災害が起こりやすいか、家の中のどこが危ないかを予測できるようになります。
  • 備える力 予測した危険に対して、水や食料の備蓄、家具の固定など、具体的な準備ができるようになります。
  • 行動する力 実際に災害が起きたとき、パニックにならず、家族と協力して安全な場所に避難するなど、落ち着いて行動できるようになります。

防災を学ぶことは、自分と家族の未来を守るための、最高の「お守り」作りなのです。

自由研究のゴール

この研究を通じて、以下のような力を身につけることが目標です

      • 基本ゴール 我が家の防災をチェックしてみよう!
        • おうちにある防災備蓄品をリストアップし、足りないものを書き出す。
        • 住んでいる地域のハザードマップを手に入れ、避難場所とそこまでの道順を家族みんなで確認する。
      • レベルアップゴール1 非常食を体験してみよう!
        • 備蓄している非常食(乾パンやアルファ米など)を実際に食べてみる。味や作り方、食べた感想をレポートにまとめよう。
        • 食べた分だけ買い足す「ローリングストック法」を家族に提案し、実践してみる。
      • レベルアップゴール2 おうちの危険箇所マップを作ろう!
        • 家の間取り図を描き、地震が来たら倒れそうな家具や、落ちてきそうなものをチェックする。
        • 危険な場所にシールを貼り、どうすれば安全になるか(家具の固定方法など)を考えて提案する。
      • レベルアップゴール3 我が家専用の「防災マニュアル」を完成させよう!
        • 地域の災害リスク(津波、土砂崩れ、洪水など)を詳しく調べ、災害別の避難方法や家族の連絡ルールなどを一冊のノートにまとめる。イラストや写真をたくさん使って、世界に一つだけのオリジナルマニュアルを目指そう!

      おうちでできる防災準備を考えた例

      • 防災リュック点検隊! 小学2年生のAさんは、家族の防災リュックの中身を全部出して、一つ一つの賞味期限をチェックしました。中からは期限切れのビスケットや、サイズの合わなくなった子どもの下着が…。Aさんは、本当に必要なものは何かを家族で話し合い、新しいリストを作って一緒に買い物に行きました。その様子を写真付きの新聞にまとめて、家族の防災意識を高めるきっかけを作りました。
      • もしも電気が止まったら?1日サバイバル生活! 中学1年生のBくんは、災害時を想定し、「電気を使わない1日」に挑戦。食事はカセットコンロで調理し、夜はランタンの明かりで過ごしました。スマートフォンの充電ができないことの不安や、夜の暗さ、情報の入手方法の重要性など、実際に体験したからこそ分かった多くの発見をレポートにまとめ、災害時のリアルな課題を浮き彫りにしました。
      • ハザードマップを“冒険マップ”に! 小学5年生のCさんは、市役所でもらったハザードマップを手に、お父さんと一緒に避難所までの道のりを実際に歩いてみました。「このブロック塀は古くて危ない」「この道は狭くて大勢の人が通れなさそう」など、地図だけでは分からない発見がたくさん!危険な場所の写真を撮って、自分だけの「あんぜん避難ルートマップ」を作成しました。

      研究を進めるうえで、以下のポイントに注目しよう!

      1. 家族を巻き込もう! 防災は一人で頑張るものではありません。お父さん、お母さん、兄弟、おじいちゃん、おばあちゃん、みんなで一緒に考え、取り組むことが最も重要です。
      2. “自分ごと”として考えよう 「もし今、地震が来たら?」「もし今、大雨で川が氾濫したら?」と、常に自分の身に置き換えて想像力を働かせることが、リアルな備えにつながります。
      3. 地域性を大切にしよう 海、山、川、どの近くに住んでいるかによって、備えるべき災害は異なります。自分の住むまちの特徴をしっかり調べましょう。
      4. 記録を工夫しよう 写真やイラスト、グラフなどをたくさん使って、誰が見ても分かりやすいようにまとめましょう。気づいたことや感じたことを自分の言葉で書くことが大切です。

      自由研究の進め方

      Step1 テーマを決める

      まず、自分が一番知りたいこと、やってみたいことにテーマを絞りましょう。 (例:「我が家の備蓄品」「おうちの中の危険探し」「災害時の連絡方法ルール作り」)

      Step2 情報を集める

      インターネットや本、新聞で調べるのはもちろん、市役所や町役場の防災担当課に行くと、詳しい資料やハザードマップがもらえます。地域の人に話を聞くのも良いでしょう。

      Step3 調査・実験する

      Step2で集めた情報をもとに、実際に行動してみましょう。 (例:家の中をチェックする、避難経路を歩く、非常食を試食する、家具の固定を試す)

      Step4 まとめる

      調査・実験して分かったこと、感じたこと、そして「こうすればもっと良くなる」という提案をまとめます。模造紙やノート、パソコンなど、自分の得意な方法で表現しましょう。

      Step5 発表する

      まとめた結果を家族や友達、先生に発表してみましょう。自分の考えを伝えることで、新しい発見や次の課題が見つかるかもしれません。

      自由研究から発見したアイデア

      この研究から、さらに発展させた新しい防災アイデアを考えてみませんか?

      • でつくる「防災交換日記」 防災について気づいたことや、ニュースで見たこと、新しく備えたものなどを家族で書き込む交換日記。定期的に読み返すことで、防災意識を常に新しく保つことができます。
      • 「ご近所もしもマップ」の作成 自分の家だけでなく、「このおうちには赤ちゃんがいる」「あのおうちはお年寄りだけ」といった情報を、個人情報に配慮しながら地図に書き込みます。いざという時に助け合う「共助(きょうじょ)」の心を育むきっかけになります。
      • ペットのための「防災ポーチ」 大切なペットのための防災グッズ(専用の食べ物、水、薬、トイレシートなど)をまとめたポーチを作ります。ポーチの外側に、ペットの写真と名前、特徴、アレルギー情報などを書いたカードを付けておけば、もしもはぐれてしまっても安心です。

      この自由研究に関連する仕事

              • 防災士 地域や企業で、防災に関する知識を広め、訓練の指導などをする専門家。
              • 気象予報士 日々の天気を予測し、台風や大雨などの気象災害から人々を守るための情報を発信します。
              • 自治体職員(防災課など) まちの防災計画を立てたり、住民に避難情報を伝えたりする、地域防災の要です。
              • インフラを支える仕事 電気、ガス、水道、通信など、災害時に止まってしまったライフラインをいち早く復旧させるヒーローのような仕事です。
              • 研究者 地震や火山、気象などを研究し、災害のメカニズムを解明して被害を減らす方法を探ります。
              • ジャーナリスト 災害現場の状況を正確に伝え、防災の重要性を社会に訴えかけます。

              まとめ

              自然災害は、いつ、どこで起こるか誰にも分かりません。だからこそ、「まだ大丈夫」ではなく、「今すぐ備える」ことが大切です。

              この自由研究は、ただの宿題ではありません。自分と、自分の大切な人たちの命を守るための、とても重要な学びです。防災について家族と話し合い、一緒に準備を進めることで、災害への「不安」は、いざという時に行動できる「自信」と「安心」に変わっていくはずです。

              この記事をきっかけに、ぜひ「おうちの防災」について考え、行動してみてください。その一歩が、あなたとあなたの未来を守る大きな力になります。

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              身近な仕事について考えてみよう!

              • 仕事のことを通じて学んだこと、楽しかったこと、難しかったことを書いてみましょう。
              • テーマについての新しい発見や、自分が感じたことをまとめます。
              • 今後、さらに調べてみたいことや、他の人に教えたいことがあれば、それも書いてみましょう。

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