自由研究429|和食文化のグローバル化「世界に和食を広めよう!和食の魅力を紹介するプロジェクト」

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世界に和食を広めよう!和食の魅力を紹介するプロジェクトを企画してみよう!

お寿司、天ぷら、ラーメン。今や世界中で大人気の「和食」。実は2013年に、ユネスコ無形文化遺産に登録された、世界が認める日本の宝です。和食は単なる料理ではなく、自然を敬い、季節の移ろいを大切にする日本の精神が詰まった「文化」そのもの。この研究は、そんな和食の魅力を世界中の人々に伝え、もっと好きになってもらうための方法を探る、壮大なプロジェクトです。

どうして和食の魅力を紹介するプロジェクトを企画してみるの?

「いつも食べているから、和食のことはよく知っているよ」と思うかもしれません。しかし、なぜ和食はヘルシーだと言われるの?「いただきます」に込められた意味は?この研究を通して、私たちは当たり前だと思っていた自国の文化のすばらしさを再発見できます。そして、その魅力を自分の言葉で外国の人に伝えることができれば、それは国際交流の最高のコミュニケーションツールになります。食を通して世界とつながり、日本のファンを増やすことができるのです。

自由研究のゴール

この研究を通じて、以下のような力を身につけることが目標です

この自由研究のゴールは、和食について調べるだけではありません。最終的には、「外国の人に向けた、オリジナルの和食紹介プロジェクト企画書」を完成させることを目指します。

  • レベル1 和食がユネスコ無形文化遺産に登録された4つの特徴を理解する。
  • レベル2 海外で人気の和食や、現地で生まれたユニークな和食を調べる。
  • レベル3 家族や地域の人にインタビューして、和食の魅力やこだわりを聞き出す。
  • レベルMAX ターゲット(国や年齢層)を決め、ポスターや動画、イベントなど具体的な企画書を完成させる!

この研究は、食文化への理解を深めるだけでなく、企画力やプレゼン力、異文化理解力を大きくレベルアップさせてくれます。

和食を広める取り組み例

世界では、様々な形で和食を広める取り組みが行われています。

  • 【アメリカ】進化したSUSHI「カリフォルニアロール」 生の魚に抵抗がある人のために、アボカドを使い、海苔を内側に巻いて作られたお寿司。この工夫によって、SUSHIは世界中で食べられるようになりました。文化はそのまま伝えるだけでなく、相手に合わせて変化することも大切だと教えてくれます。
  • 【フランス】本物の味を伝える「出汁(だし)ワークショップ」 美食の国フランスで、日本の料理人が現地のシェフや子供たちに向けて「うま味」の源である出汁の取り方を教えるワークショップを開催。本物の味と、その背景にある哲学を伝えることで、和食への深い理解を促しています。
  • 【政府の取り組み】「日本食普及の親善大使」 農林水産省が、海外で活躍する日本食の料理人を「日本食普及の親善大使」に任命。彼らが現地のイベントやメディアで和食の魅力を発信することで、信頼性の高い情報が世界に広がっています。

研究を進めるうえで、以下のポイントに注目しよう!

  1. 「文化」として捉えよう! レシピだけでなく、「なぜお正月におせち料理を食べるの?」「器を大切にするのはなぜ?」など、料理に隠された意味や歴史、作法まで深掘りしてみましょう。それが和食の本当の魅力につながります。
  2. 五感をフル活用しよう! 家族と一緒にだしを取ってみよう。昆布とかつお節の良い香り。琥珀色の美しいだし。飲んだ時に口に広がる「うま味」。実際に体験することで、本やインターネットではわからない、リアルな発見がたくさんあります。
  3. 世界をのぞいてみよう! InstagramやYouTubeで「#washoku」や「#sushi」「#bento」と検索してみましょう。世界中の人々が、どんな風に和食を楽しみ、アレンジしているかが見えてきます。驚くようなアイデアのヒントが隠されているかもしれません。

自由研究の進め方

  • STEP 1 和食を知る 和食の4つの特徴(①多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重、②栄養バランスに優れた健康的な食生活、③自然の美しさや季節の移ろいの表現、④年中行事との密接な関わり)について調べ、まとめます。
  • STEP 2 ターゲットを決める どの国の人に、または、どんな年代の人に和食の魅力を伝えたいか、具体的にターゲットを決めましょう。(例 アメリカの同年代の子供たち)
  • STEP 3 現状をリサーチする ターゲットの国で、どんな日本食が人気か、どんな食材が手に入るかを調べます。日本食に対するイメージ(良い点・悪い点)も調査してみましょう。
  • STEP 4 紹介ツールを考える ターゲットに響く紹介方法を考えます。英語のレシピ動画を作る?かわいいキャラクターを使ったマンガ冊子?体験型のイベント?アイデアを膨らませましょう。
  • STEP 5 プロジェクト企画書を作る 考えたアイデアを企画書にまとめます。
    • プロジェクト名 覚えやすくて楽しそうな名前に!
    • ターゲット  誰に伝えたい?
    • 目的 この企画で何を目指す?
    • 具体的な内容 いつ、どこで、何をする?
    • アピールポイント この企画の一番すごいところは?
  • STEP 6 まとめて発表する 完成した企画書を、ポスターやプレゼンテーションで発表しましょう。

自由研究から発見したアイデア

  • アイデア① KAWAII!キャラ弁づくりキット 海外の子供たちが、現地のスーパーで手に入る食材を使って、アニメキャラクターのお弁当(キャラ弁)を簡単に作れるキットを開発・販売する。
  • アイデア② ニッポンのおばあちゃんとオンラインクッキング! 日本のおばあちゃんと海外の家庭をオンラインでつなぎ、肉じゃがやお味噌汁など、日本の家庭料理を一緒に作るイベント。言葉の壁を越えた心の交流が生まれます。
  • アイデア③ 「UMAMI」を探せ!SNSチャレンジ 和食の味の決め手「うま味」を世界に広めるプロジェクト。昆布だし、トマト、チーズなどを食べ比べ、「#FindUMAMI」のハッシュタグでうま味を見つけた感動を投稿してもらう。
  • アイデア④ あなたの国の「MISO SOUP」コンテスト 日本の味噌を世界に送り、各国の伝統的な食材や家庭料理と組み合わせた、新しいオリジナル味噌汁のレシピを募集するコンテスト。

この自由研究に関連する仕事

        • 料理人/シェフ 和食の技術と心で、世界中の人々を笑顔にする仕事。
        • 管理栄養士 和食の優れた栄養バランスを科学的に説明し、健康を広める専門家。
        • 食品メーカーの商品開発 世界の人の口に合う、新しい和食関連の商品や調味料を開発する仕事。
        • 商社/貿易業 日本の優れた食材や調理器具を世界に輸出する仕事。
        • マーケティング/広報 日本食レストランや商品の魅力を、ポスターやCM、SNSで世界に発信する仕事。

        自由研究のまとめ

        和食は、お腹を満たすだけの「食べ物」ではなく、自然に感謝し、季節を楽しみ、人を思いやる心が詰まった日本の「文化」です。この研究は、その奥深さを学び、未来へ、そして世界へと伝えていく「文化大使」になるための第一歩。あなたの「おいしい!」という気持ちと、それを誰かに伝えたいという情熱が、世界中に日本のファンを増やし、人々をつなぐ大きな架け橋になるはずです。

        関連書籍

         

        身近な仕事について考えてみよう!

        • 仕事のことを通じて学んだこと、楽しかったこと、難しかったことを書いてみましょう。
        • テーマについての新しい発見や、自分が感じたことをまとめます。
        • 今後、さらに調べてみたいことや、他の人に教えたいことがあれば、それも書いてみましょう。

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