今回のテーマ
「公共交通(バス・電車)の乗り換え案内のわかりやすさを評価してみよう」
私たちは日々、何気なく電車やバスを利用していますが、初めて行く駅や慣れない路線で「どこに行けばいいかわからない!」と迷った経験はありませんか? この自由研究では、駅やバス停にある「案内サイン(看板)」や「デジタルサイネージ」「アプリの指示」が、どれだけ利用者に親切に作られているかを調査・分析します。 「情報の伝え方」をデザインの視点で見つめ直す、フィールドワーク型の研究です。
自由研究の目的
現代社会において、公共交通は「誰もが等しく利用できること(アクセシビリティ)」が求められています。 案内が不親切だと、時間が無駄になるだけでなく、高齢者や外国人、障害を持つ方々にとっての大きな障壁(バリア)となってしまいます。 この研究を通じて、「情報のユニバーサルデザイン」の重要性を学び、論理的な思考力と、他者の立場に立って物事を考える「共感力」を養うことができます。
自由研究のゴール
この研究のゴールは、単に「迷った」という感想を記録することではありません。 「なぜ迷ったのか」という原因を特定し、どうすれば改善できるかの具体的な解決策を提示することです。 これを通じて、日常の風景を「改善可能なシステム」として捉える、プロフェッショナルな視点(エンジニアリングやデザインの視点)を身につけることを目指します。
具体的な事例
- 床面のカラーペイント 路線ごとに色分けされたラインが地面にあるか。
- ピクトグラム(図記号) 文字が読めなくても、絵だけで出口やトイレの場所がわかるか。
- 情報の階層化 遠くから見るべき「大きな情報」と、近くで確認する「詳細な情報」が整理されているか。
- デジタルサイネージの更新速度 運行遅延などの緊急情報が、リアルタイムでわかりやすく表示されているか。
研究を進めるうえで、以下のポイントに注目しよう!
- 一貫性(コンシステンシー) 改札からホームまで、同じ色や用語が使われ続けているか。
- 視認性(ビジビリティ) 混雑している場所でも、人の頭に隠れずに看板が見える高さにあるか。
- タイミング 分かれ道に来たとき、ちょうど良いタイミングで次の指示が現れるか。
自由研究の進め方
- 対象地点を決める 自分がよく使う駅や、逆に「複雑で有名」なターミナル駅を選びます。
- ターゲット設定 「初めてこの駅に来た外国人観光客」や「足の不自由なお年寄り」など、特定の誰かになりきって歩いてみます。
- ログを取る 迷った場所、立ち止まった場所を写真に撮り、その時の「心の声(不安、疑問)」をメモします。
- 比較調査 異なる鉄道会社やバス会社を比較して、「こちらの方がわかりやすい」という差を見つけます。
- データ化 「目的地までの所要時間」と「迷った回数」を数値化してグラフにします。
自由研究から発見したアイデア
- スマホ連動型の足元プロジェクション 改札を通ると、自分の行き先までのルートが地面に光で表示される。
- 香りのガイド 出口付近に特定の香りを漂わせ、視覚に頼らずに出口の方向を知らせる。
- AI対話型サイネージ 曖昧な質問(「一番安い行き方は?」など)に、キャラクターが身振り手振りで答えてくれる。
この自由研究に関連する仕事
- UI/UXデザイナー アプリやウェブサイトの使いやすさを設計する仕事。
- 都市計画家 街全体の歩きやすさや交通網をデザインする仕事。
- グラフィックデザイナー 情報を整理して、美しく分かりやすく伝える仕事。
- 鉄道・バス会社の運行管理 スムーズな旅客誘導を計画する仕事。
まとめ
公共交通の乗り換え案内を調べることは、「社会の優しさ」を測ることでもあります。 普段、無意識に通り過ぎている看板一枚にも、誰かの「迷わせないための工夫」が詰まっているかもしれません。 あなたの発見した「わかりにくさ」は、未来の街をより良くするための貴重なヒントになります。カメラとノートを持って、さあ駅へ出かけてみましょう!
関連書籍
身近な仕事について考えてみよう!
- 仕事のことを通じて学んだこと、楽しかったこと、難しかったことを書いてみましょう。
- テーマについての新しい発見や、自分が感じたことをまとめます。
- 今後、さらに調べてみたいことや、他の人に教えたいことがあれば、それも書いてみましょう。





