宇宙飛行士を地上で支える!ISSクルーサポートとは?
ISSクルーサポートは、地上400kmを飛ぶ国際宇宙ステーション(ISS)で活動する宇宙飛行士を、地上から24時間体制で支える「地上の家族」のような仕事です。スケジュールの管理や生活品の輸送手配、さらには家族との連絡まで、飛行士が安全かつ快適に任務を遂行できるよう、あらゆる面からバックアップを行います。
この仕事の魅力は、地上にいながらにして「人類の最前線」に立ち、宇宙飛行士と強い絆で結ばれることです。管制センターのモニター越しに飛行士の体調や表情を見守り、トラブルが起きたときには世界中の専門家と協力して解決策を導き出します。自分の判断やサポートが、宇宙での実験成功や飛行士の笑顔に直結する達成感は、他のどんな仕事でも味わえません。また、NASAや各国の機関と英語でやり取りするグローバルな環境は、自分の視野を大きく広げてくれます。宇宙飛行士が任務を終え、無事に地球へ帰還した瞬間に分かち合う喜びは、一生の宝物になるはずです。
ISSクルーサポートとは?
宇宙飛行士は宇宙で一人きりで頑張っているわけではありません。ISSクルーサポートは、いわば「宇宙のマネージャー」兼「コンシェルジュ」です。
- 分刻みのスケジュール管理 宇宙での時間はとても貴重です。実験、食事、運動、睡眠の時間を1分単位で調整し、飛行士が迷わないようにガイドします。
- 「宇宙への宅配便」の手配 ロケットを使って、新しい服や食べ物、家族からの手紙やプレゼントを届けます。「次に何が必要かな?」と先回りして考える力が必要です。
- 心のケアとプライベートの確保 狭いISSでの長期滞在はストレスがたまります。家族とビデオ通話ができるように設定したり、お気に入りの音楽を届けたりして、飛行士のメンタルを支えます。
ISSクルーサポートの魅力!
- 宇宙と24時間つながる興奮
管制室のモニターには、常に宇宙からのリアルタイム映像が流れています。自分の仕事が宇宙空間で形になる瞬間を毎日目撃できます。 - 世界中に「宇宙の仲間」ができる
アメリカ、ヨーロッパ、ロシアなど、世界中の管制官とチームを組みます。国境を越えて一つの目標に向かう団結力は最高です。 - 飛行士の「一番の理解者」になれる
長期間支え続けることで、飛行士から「あなたのおかげで頑張れた」と信頼される、特別なパートナーシップを築けます。 - 専門職としての安定した報酬
日本での平均的な年収は、経験によりますが約400万円〜800万円ほどです。これは高度な技術を持つエンジニアと同じくらいの水準で、自分のスキルをしっかり評価してもらえる仕事です。 - 未知のトラブルを解決する力が身につく
「宇宙で水が漏れた!」「通信が途切れた!」といった予想外の出来事に立ち向かう中で、どんな問題も冷静に解決できる一生モノの思考力が手に入ります。
ISSクルーサポートになるには?
- ステップ1 宇宙と科学に「ワクワク」する心を持つ
まずは夜空を見上げたり、宇宙のニュースをチェックしたりしましょう。「なぜ宇宙で生活できるの?」という疑問が全ての始まりです。 - ステップ2 英語と理数系の勉強を「道具」として楽しむ
世界中の人と話すための英語、そして宇宙の仕組みを理解するための算数や理科は、あなたの強い武器になります。あなたは世界中の人と友達になりたいですか? - ステップ3 大学で専門知識を学ぶ
工学や理学だけでなく、実は心理学や健康科学の知識も役立ちます。自分が「これだ!」と思う得意分野を作っておきましょう。 - ステップ4 宇宙関連の企業や機関に応募する
JAXA(宇宙航空研究開発機構)や、有人宇宙システム株式会社(JAMSS)のような、宇宙飛行士を支える専門の会社を目指します。 - ステップ5 専用の訓練を受けて資格を取る
入社後も、管制官になるための厳しい訓練があります。テストに合格して初めて、本物の管制室に座ることができます。その席に座った自分を想像できますか?
この分野で有名なプロフェッショナル
ジンジャー・ケリック
宇宙飛行士サポートの歴史において欠かせない人物が、NASAの元フライトディレクター、ジンジャー・ケリックさんです。彼女はもともと宇宙飛行士を目指していましたが、健康上の理由で断念しました。しかし、彼女は夢を諦めず、地上から宇宙を支える道を選びました。
彼女は宇宙飛行士の訓練担当や、地上から飛行士に語りかける「CAPCOM(キャプコム)」という重要な役割を歴任。その的確な判断と温かいコミュニケーションは、多くの飛行士から絶大な信頼を得ました。最終的には、ヒスパニック系女性として初めてのフライトディレクター(管制室の総責任者)に就任。自分の可能性を信じて場所を変えて輝いた彼女の姿は、世界中の子どもたちに「宇宙に関わる道は一つではない」という勇気を与え続けています。
マーケィングの観点から見ると?
今、人類はISSを飛び出し、月や火星へと活動の場を広げようとしています。月面に基地ができ、火星に人が住むようになれば、地球から支える「クルーサポート」の役割は今よりもずっと重要になります。
距離が遠くなればなるほど、通信に時間がかかり、物資を届けるのも難しくなります。そんな極限状態でも、飛行士が孤独を感じず、安全に過ごせるように支える仕事は、「人類が地球の外で暮らすためのインフラ」そのものです。この仕事は将来、国を超えた「地球代表チーム」として、宇宙での新しい文明を支える素晴らしい平和の懸け橋になるでしょう。
自由研究の例
- 【調査】宇宙で一番困ることは何?
本やネットで調べてみよう。「お風呂に入れない」「重力がないから骨が弱くなる」など、どんな悩みがあるかな? - 【計画】宇宙への「ケアパッケージ」を考えよう!
半年間、宇宙にいる飛行士に、重さ2kg以内でプレゼントを送るなら何を入れますか?その理由も書いてみよう。 - 【シミュレーション】24時間のスケジュールを作ろう!
宇宙飛行士は分刻みで動きます。自分がサポート官だとして、飛行士の一日の時間割を作ってみて。睡眠や運動、自由時間は足りているかな? - 【インタビュー】家族をサポートしてみよう!
お家の人に「今、困っていることはない?」と聞いて、1日だけサポート役をやってみよう。人を支える難しさと楽しさは何だったかな?
まとめ
宇宙飛行士が宇宙で輝けるのは、その影に、彼ら以上に宇宙のことを考え、守り続けている「地上のプロフェッショナル」がいるからです。ISSクルーサポートは、知識、技術、そして「人を想う心」をすべて使って、人類の夢を現実にする仕事です。
もしあなたが、誰かの力になりたい、そして世界中の仲間と宇宙を見上げたいと思うなら、この仕事はあなたにとって最高の舞台になるでしょう。宇宙は、あなたが地上で手を差し伸べてくれるのを待っています。
関連書籍
身近な仕事について考えてみよう!
- 仕事のことを通じて学んだこと、楽しかったこと、難しかったことを書いてみましょう。
- テーマについての新しい発見や、自分が感じたことをまとめます。
- 今後、さらに調べてみたいことや、他の人に教えたいことがあれば、それも書いてみましょう。





