自由研究580|町内の自動販売機設置数・種類・稼働時間帯を調べて、自販機の配置と利用者数の相関を分析しよう

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今回のテーマ

    「町内の自動販売機設置数・種類・稼働時間帯を調べて、自販機の配置と利用者数の相関を分析してみよう」

    みなさんの家の周りや通学路には、いくつの自動販売機(自販機)がありますか? 普段なにげなく使っている自販機ですが、実は「どこに置けば一番売れるか?」という深い作戦のもとに設置されています。

    この自由研究では、町内の特定のエリアを決めて、そこに「どれくらいの数」の自販機があり、「どんな種類(飲み物、アイス、その他)」で、「いつ稼働しているか」を徹底的に調査します。そして、その場所を通る人の数や特徴と照らし合わせることで、「なぜそこにその自販機があるのか?」という謎を解き明かします。町の中に隠された「売れる仕組み」を発見する、探偵のような研究です。

    自由研究の目的

    どうして町内の自動販売機設置数・種類・稼働時間帯を調べて、自販機の配置と利用者数の相関を分析してみるの?

    この研究を通して学ぶのは、単なる「数え方」ではありません。「マーケティング」と「まちづくり」の視点です。

    • 観察力を養う いつも通る道でも、意識して見ることで新しい発見があります。
    • 仮説と検証 「ここは公園が近いから子ども向けのジュースが多いはず」と予想(仮説)し、実際に調べる(検証)という、科学的な考え方が身につきます。
    • 社会の仕組みを知る 人の流れ(人流)に合わせてビジネスが動いていることを実感できます。

    自由研究のゴール

    この研究を通じて、以下のような力を身につけることが目標です

    • レベル1 自販機マップを作る 町内の地図に自販機の場所を書き込み、数や種類(メーカーや商品の傾向)をまとめる。
    • レベル2 傾向を分類する 「住宅街には〇〇が多い」「駅前には〇〇が多い」といった、場所ごとの特徴を見つける。
    • レベル3 相関関係を分析する 「人が多い場所と自販機の数の関係」や「時間帯による利用者の変化」まで踏み込んで考察し、自分なりの「売れる法則」を見つけ出す。

      実際に調査した例

          • 事例A スポーツジムの近くの自販機には、スポーツドリンクやプロテイン入り飲料が異様に多い。
          • 事例B 塾や予備校の近くには、夜遅くまで勉強する学生向けにエナジードリンクやコーヒーが充実している。
          • 事例C 住宅街の真ん中にある自販機は、夜間は光を弱める「省エネモード」になっていて、近所の人の睡眠を邪魔しないよう工夫されている。
          • 事例D 災害時にも飲み物が取り出せる「災害対応自販機」が、避難所になる学校や公園の近くに設置されている。

              研究を進めるうえで、以下のポイントに注目しよう!

                      1. エリアを限定する 町全体だと広すぎるので、「自宅から半径500m」や「駅までの道」など、無理のない範囲に絞りましょう。
                      2. 「違和感」を大切にする 「なんでこんな何もない場所にポツンとあるんだろう?」という疑問こそが、面白い発見につながります。
                      3. 安全第一 調査に夢中になって、車道に飛び出したりしないように注意しましょう。また、利用者を観察する際は、ジロジロ見たり写真を撮ったりして不審がられないよう、マナーを守りましょう。

                      自由研究の進め方

                      1. 準備(計画)
                        調査するエリアを決め、地図(白地図)を用意します。カメラと筆記用具を持ちましょう。
                      2. フィールドワーク(調査)
                        地図上の道を歩き、自販機を見つけたら地図にマークします。「メーカー」「主な商品(お茶・炭酸・コーヒーなど)」「価格帯」「特殊な機能(災害対応など)」をメモします。
                      3. 定点観測(観察)
                        いくつか気になった自販機を選び、時間を変えて(朝・昼・夕方など)10分〜15分ほど近くで観察します。「どんな人が買っているか(サラリーマン、子ども、高齢者など)」を記録します。
                      4. まとめ・分析
                        地図とメモを見返して、「人が多い場所には自販機が多いか?」「場所によって商品の種類が違うか?」を考え、レポートにまとめます。

                      自由研究から発見したアイデア

                      • 「私ならここに置く!」提案 「この公園にはベンチが多いのに自販機がない。ここにお茶の自販機を置けば、お年寄りが休憩できるはずだ」
                      • 「こんな自販機が欲しい!」提案 「駅前には傘の自販機があれば、急な雨の時に売れるはずだ」
                      • 「商品の入れ替え」提案 「この通りは通学路なのにコーヒーばかりだ。もっと学生向けの安くて量が多いジュースを入れるべきだ」

                      この自由研究に関連する仕事

                      • マーケティングリサーチャー 市場を調査し、商品が売れるための戦略を考える仕事。
                      • 飲料メーカーの営業・企画 どんな新しい飲み物を作り、どこに自販機を置くか計画する仕事。
                      • 都市計画プランナー 人が快適に暮らせる町の配置や機能を考える仕事。
                      • データアナリスト たくさんの数字やデータから、意味のある法則を見つけ出す仕事。

                      まとめ

                      町にある自動販売機は、ただ便利だから置いてあるだけではありません。そこには「誰に、何を、いつ売りたいか」という、設置した人の強いメッセージと戦略が隠されています。

                      「配置」と「利用者」の関係(相関)を調べることで、普段見慣れた町が、まるで戦略シミュレーションゲームの舞台のように見えてくるはずです。さあ、地図とペンを持って、町の中に隠された秘密を探しに行きましょう!

                             

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                            • 仕事のことを通じて学んだこと、楽しかったこと、難しかったことを書いてみましょう。
                            • テーマについての新しい発見や、自分が感じたことをまとめます。
                            • 今後、さらに調べてみたいことや、他の人に教えたいことがあれば、それも書いてみましょう。

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